正装や礼服として着用するフォーマルスーツとは、ビジネススーツとどこに違いがあるのでしょうか?そこで、フォーマルスーツとビジネススーツの違いやフォーマルスーツの種類を紹介していきます。また、オーダーを始めとするフォーマルスーツの決め方やフォーマルスーツの着こなしなどもご参考にしてください。
フォーマルスーツと普通のスーツの違いとは?
フォーマルスーツと普通のスーツの違いとは着用する場所
フォーマルスーツと普通のスーツの違いとは、着用する場所です。フォーマルスーツは、その名の通り格式のある公式な場所で着用し、冠婚葬祭や公式な式典・祝賀会などに参加する際にも着用します。また、普通のスーツは、ビジネスシーンやデイリーシーンで着用するスーツです。
フォーマルスーツと普通のビジネススーツの違いとは黒色の濃さ
フォーマルスーツと普通のビジネススーツの違いとは、黒色の濃さです。フォーマルスーツの黒色と普通のスーツの黒色では、フォーマルスーツの方が黒色が濃い事も大きな違いと言えます。フォーマルスーツは、普通のスーツと異なり、黒色を何度も繰り返して染めた生地を使っているのも特徴です。
男性のフォーマルスーツの種類5選
男性のフォーマルスーツの種類①礼服
男性のフォーマルスーツの種類1つ目は、礼服です。略礼装とも呼ばれる礼服は、濃い黒色のスーツを指します。結婚式では白ネクタイを合わせ、葬儀では黒ネクタイを組み合わせます。スーツジャケットには、ダブルとシングルがありますが、マナーとしてはどちらのデザインでもかまいません。
一般的には、濃い黒色のスーツが礼服とされていますが、濃い紺色やグレーのスーツも礼服の1種とされています。そのため、濃い紺色やグレーのスーツは、気軽なパーティーや通夜などで着用する礼服としてもふさわしいと言えるでしょう。
男性のフォーマルスーツの種類②昼の準礼装・ディレクターズスーツ
男性のフォーマルスーツの種類2つ目は、昼の準礼装であるディレクターズスーツです。ディレクターズスーツは、礼服の濃い黒色ジャケットにグレーのストライプ柄パンツを組み合わせます。ディレクターズスーツは、昼の結婚式の主賓や乾杯のあいさつ・スピーチなどをおこなう男性などが着用します。
男性のフォーマルスーツの種類③夜の準礼装・タキシード&ブラックタイ
男性のフォーマルスーツの種類3つ目は、夜の準礼装であるタキシード&ブラックタイです。タキシード&ブラックタイは、夕方以降の宴席や公式な祝賀会・パーティーなどに出席する男性が着用します。フォーマルなタキシードスーツは、黒か濃紺カラーで、光沢素材を使ったジャケット襟が大きな特徴です。
男性のフォーマルスーツの種類④昼の正装・モーニングコート
男性のフォーマルスーツの種類4つ目は、昼の正装であるモーニングコートです。モーニングコートは、昼の正装の中で最もフォーマルなスーツで、黒ジャケットの裾が前から後ろにかけて斜めになっています。黒ジャケットの後ろ裾が長く、グレーのストライプ柄パンツを組み合わせて着用するフォーマルスーツです。
モーニングコートは、入学式・卒業式に参列する先生や昼の結婚式で新郎新婦の両親などが着用します。また、公式な授賞式や任命式、葬儀の喪主などが着用する場合もあります。
男性のフォーマルスーツの種類⑤夜の正装・イブニングコート
男性のフォーマルスーツの種類5つ目は、夜の正装であるイブニングコートです。燕尾服とも呼ばれるイブニングコートは、夜の正装の中で最もフォーマルなスーツで、ジャケットの後ろ身頃の下側がつばめの尾の様に割れているのが特徴と言えます。また、必ず白の蝶ネクタイを合わせるのがマナーです。
イブニングコートは、公式晩餐会の参加者や格式高い結婚式の新郎などが着用します。招待状にホワイトタイ着用とある場合は、イブニングコートの着用を意味します。しかし、一般の方がイブニングコートを着用する機会は極めて少ないと言えるでしょう。
男性のフォーマルスーツスタイルでは、ネクタイをきれいに結ぶとかっこよく着こなせます。また、結婚式や葬式、就活などシーン別のネクタイの結び方についても紹介していますので、ぜひ自分のいつものネクタイの結び方と比較してみましょう。
女性のフォーマルスーツの種類3種
女性のフォーマルスーツの種類①礼服
女性のフォーマルスーツの種類1つ目は、礼服です。男性と同様に略礼装と呼ばれる事もある礼服は、濃い黒色のワンピース&ジャケット、スカート・パンツ&ジャケットを組み合わせます。また、濃いグレーや紺の同デザインのスーツも礼服です。スカート丈は、最低でも膝が隠れる程度の丈が良いとされています。
女性の礼服は、結婚式や通夜、告別式などで着用します。通夜や告別式などで着用する場合は、光沢生地や透けるデザインの礼服は避け、地味なデザインを選択しましょう。
女性のフォーマルスーツの種類②準礼装
女性のフォーマルスーツの種類2つ目は、準礼装です。準礼装とは、セミフォーマルと呼ばれる事もあり、披露宴や子供の入学式、高級レストランなどへ出掛ける際に着用するフォーマルスーツです。ワンピースやセットアップスーツで、スカート丈は1番短くても膝丈程度を選択しましょう。
準礼装では、ストッキングを履き、パンプスかストラップパンプスを合わせましょう。また、パーティーや結婚式で準礼装を着用する場合は、パーティーバッグをプラスします。さらに、昼間の準礼装では、カジュアルなパーティー以外は、肩の露出を避けるのがマナーです。
女性のフォーマルスーツの種類③正装
女性のフォーマルスーツの種類3つ目は、正装です。正装は、女性の最も格式のあるフォーマルスタイルで、首回りがつまったデザインのワンピーススタイルを指します。長袖の羽織りアイテムに、ロング丈やミモレ丈のワンピースを組み合わせた服装です。慶事では明るい色を着用し、弔事では暗い色を着用しましょう。
女性が正装するのは、正式参拝や公式式典・祝賀会、新郎新婦の両親や祖父母、公式晩餐会などです。夜の晩餐会などでは、袖のないロング丈ワンピースである「イブニングドレス」の着用が良いでしょう。
フォーマルスーツ選びに迷っている方も必見の内容です。
フォーマルスーツの種類の決め方とは?
フォーマルスーツの種類の決め方①弔事
フォーマルスーツの種類の決め方1つ目は、弔事です。葬儀・告別式など弔事の遺族や親族のフォーマルスーツには、光沢のない素材の濃い黒色のワンピースやセットアップのスカートスーツを着用します。スカート丈は、膝丈より長い丈を選択します。黒のストッキング・パンプス・バッグを合わせましょう。
葬儀・告別式に参列する場合のフォーマルスーツは、濃い黒色のセットアップのパンツ・スカートスーツやワンピースなどを着用しましょう。その際も、光沢生地やシースルーデザインは避け、地味なデザインを選びます。黒の靴やバッグを合わせ、スカート丈は膝下より長い丈を選びましょう。
フォーマルスーツの種類の決め方②オーダー
フォーマルスーツの種類の決め方2つ目は、オーダーです。冠婚葬祭に使用できるフォーマルスーツは、自分の体形に合わせて作るオーダースーツも人気を集めています。オーダースーツを作る場合は、時代に関係なく使用しやすいシンプルデザインを選びましょう。同素材のパンツなどを一緒に作っておくのもおすすめです。
フォーマルスーツの種類の決め方③ビジネススーツ
フォーマルスーツの種類の決め方3つ目は、ビジネススーツです。ビジネススーツはビジネス用のスーツですが、ダークトーンの黒や紺、グレーなどのスーツは礼服のフォーマルスーツとしても活躍してくれます。もちろん、普段のビジネスコーデでも活躍してくれますので、着回し力なども検討しながら選びましょう。
フォーマルスーツの種類の決め方④リクルートスーツ
フォーマルスーツの種類の決め方4つ目は、リクルートスーツです。大学生であればリクルートスーツは、ダークトーンの黒や紺、グレーなら礼服として使用できますが、告別式・葬儀では黒のスーツ以外は着用を避けましょう。また、女性であれば光沢のない素材の黒インナーや黒パンプス、黒バッグを合わせます。