転職活動で内定がでても、条件が合わなかったりほかの企業に入社することにしたりして辞退する場合があります。内定後でも辞退することは可能ですが、誠意をもって伝えることが大切です。ここでは、注意すべき伝え方のポイントについて詳しく解説します。
転職活動で内定後に辞退することは可能
内定が出ると「もう辞退できないのでは」と思うかもしれません。
しかし、内定後でも承諾前であれば辞退することは可能です。
とはいえ、内定を出した企業は採用活動を止めている可能性が高く、あなたが辞退すると予定が狂うことになります。
そのため、内定通知を受け取ったら、できるだけ早く連絡することが大切です。
もし、ほかの企業の選考が進んでおり、その結果を待って決めたいということであれば正直に相談してかまいません。
「ほかの企業での選考が進んでおり、結果を待ちたいので〇日まで回答を待っていただけますでしょうか」とお願いしてみましょう。
数日から1週間程度であれば、待ってもらえる可能性があります。
ただし、あまりに長い場合はほかの応募者が優先されるでしょう。
内定承諾後の辞退は注意が必要
内定通知を受け取ったら、期日までに内定承諾書を提出するよう求められます。
承諾書に署名捺印して提出してしまえば、基本的にそれ以後は辞退できないと考えましょう。
なぜなら、内定承諾書を受け取った企業は、あなたの入社に向けてさまざまな準備を進め始めるからです。
その状態であなたに辞退されてしまうと、採用計画のやり直しや再調整をしなければならなくなります。
いったん承諾すれば、よほどのことがない限り辞退してはいけません。
迷っている企業から内定通知が届いた合は、安易に承諾せず慎重に検討して回答することが大切です。
内定辞退を伝える際の基本マナー
内定辞退は可能とはいえ、ここまで選考の手間と時間をかけた企業に負担をかけることになります。
そのため、辞退するのであれば、基本のマナーを守り誠意をもって連絡することが大切です。
ここでは、内定辞退を伝える際に守るべきマナーについて解説します。
なるべく早く伝える
基本中の基本として、内定を辞退する場合はなるべく早く伝えるようにします。
できれば内定通知を受け取って2~3日以内、遅くとも1週間以内に連絡するようにしましょう。
言い出しにくいからとずるずると先延ばしにしたり、連絡をしなかったりしてはいけません。
基本は電話で連絡する
内定辞退の連絡は、迅速かつ確実に担当者に伝えられる電話が良いでしょう。
電話で伝えた後にメールでも連絡しておくと、内定辞退を伝えたことが文書でも残るためより安心です。
何度か電話しても担当者が忙しく電話口に出られないときは、メールで辞退を伝えましょう。
もし、転職エージェントを利用して転職活動をしているのであれば、企業に直接連絡する必要はありません。
担当のキャリアアドバイザーに辞退したい旨を伝えましょう。
なお、キャリアアドバイザーによっては辞退せず入社するようすすめてくることもあります。
きちんとした理由があって辞退するのであれば、翻意するよう説得されても従う必要はありません。
毅然とお断りしましょう。
お礼とお詫びの言葉も伝える
転職活動の選考は、応募から始まって書類選考、面接日程の調整、数度の面接といくつものステップがあるものです。
求職者も大変ですが、企業の採用担当者も、手間と時間をかけて採用活動をしています。
そこで、辞退の連絡をするときは、内定通知に対するお礼とともに、手間や時間をかけさせたことに対するお詫びの言葉も申し添えるようにしましょう。
営業時間内に連絡する
連絡する時間帯にも注意が必要です。
先方の営業時間内に電話をするのはもちろんのこと、忙しい時間帯は避ける必要があります。
たとえば、始業直後や終業直前の時間帯は、あわただしくしている可能性が高いため避けたほうが無難です。
昼休憩の時間帯も避けましょう。
これは、離席している可能性が高く、相手の休憩時間を邪魔することにもなるためです。