歴史に裏打ちされた情趣あふれる街並み。青い海を望む起伏に富んだ地形。さまざまな表情を見せる小樽の街には、個性豊かなカフェがたくさんあります。ノスタルジックな純喫茶や唯一無二の絶景カフェ、写真映えするおしゃれなスイーツや限定メニューが楽しめるお店など、小樽に来たらぜひ立ち寄りたいカフェをご紹介します。

1 北一硝子三号館 北一ホール

やわらかな光に癒される幻想的なティータイム

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=「北一特製ミルクティソフトクリーム」500円。ランプの光のみの空間が心を落ち着かせてくれる、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽観光のメッカ、堺町通りに面した「北一硝子三号館」。明治中期の漁業用倉庫を改装した店舗の中にあるカフェが「北一ホール」です。石油ランプの製造から始まった北一硝子の歴史にちなみ、店内の照明は電気を一切使わず石油ランプの灯りのみ。ほの暗く幻想的な雰囲気の中、食事やスイーツ、ドリンクなどが楽しめます。北海道産牛乳で丁寧に茶葉を煮出して作るロイヤルミルクティを使った「北一特製ミルクティソフトリーム」は、老若男女に愛される人気メニュー。ソフトクリームのなめらかなコクと紅茶の香りがエレガントな余韻を奏でる一品です。

167個のランプに命を吹き込む点灯作業は必見

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=火〜金曜日の午後に3回ピアノの生演奏あり。ゆらめくランプの灯りととともに動画に収めれば素敵な旅の思い出に、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

店内を彩る石油ランプは、その数167個。開店と同時に入店すると、スタッフの手で一つひとつ火を灯す作業を見ることができます。ランプに一つずつ命が吹き込まれていき、全てのランプに点火されたシャンデリアがゆっくりと天井に引き上げられる様子は、まるで厳かな儀式のよう。ゆらめくランプの灯りに倉庫の木骨や石壁が浮かび上がる空間は、せわしない日常をひととき忘れさせてくれます。北一ホールで使われているランプやグラスなどは隣接するショップで販売されており、お土産にもおすすめです。

ご当地サポーターコメント
北一硝子三号館は、小樽における石造倉庫のリノベーションの先駆けといわれています。北一ホールのほかにも歴史を感じるフォトジェニックなスポットがたくさんあるので、じっくり鑑賞してみてください。

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

北一硝子三号館 北一ホール

北海道小樽市堺町7-26
JR南小樽駅より徒歩約10分
9:00〜17:30
無休
0134-33-1993
Ⓟ:特約駐車場あり

2 文学カフェ&文豪バー 魁陽亭 越治

時を超えてよみがえる文豪ゆかりの喫茶店

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=余市産ブランド豚のベーコンを使った「越治のミートチーズナポリタン」1,080円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

昭和初期、伊藤整や小林多喜二など小樽ゆかりの作家が集ったといわれる喫茶店「越治」。同じ場所によみがえったのが「文学カフェ&文豪バー 魁陽亭 越治」です。ランチからデザート、アルコールまで多彩なメニューが揃い、オールタイムで利用可能。「越治のミートチーズナポリタン」は、2.2mmのモチモチとした太麺を使用し、ミートソースとチーズをたっぷりのせてオーブンで焼き上げる自慢の一品。熱々の鉄板から立ちのぼる香りが食欲をそそります。

華やかなりし時代を偲ぶ意匠の数々

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=壁一面に並ぶ書物は自由に手に取って読むことが可能。この本棚のどこかに秘密の隠し扉もあり、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

「魁陽亭」の名は、明治から平成まで多くの著名人に愛された小樽の高級料亭「海陽亭」に由来します。建物の老朽化により海陽亭は2015年に営業を休止しましたが、「魁陽亭 越治」にはその建具や調度品などが再利用されています。往時の海陽亭や越治を知る年配のお客さまが、小樽の華やかな時代を懐かしんで訪れることも多いそうです。約500冊の書物が並ぶメインルームの他、海陽亭へのオマージュを込めたレトロモダンな個室、文豪の書斎をイメージした和室などもあり、周囲を気にせずゆっくりと過ごせます。

ご当地サポーターコメント
アールデコ調のインテリアや路地裏のような細い通路など、どこを切り取っても情緒たっぷり。袴姿のホールスタッフもタイムスリップ気分を味わわせてくれます。

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

文学カフェ&文豪バー 魁陽亭 越治

北海道小樽市花園1丁目1-6 花銀通り
JR小樽駅から徒歩約10分
11:30〜21:00(L.O.20:30)
土・日曜、祝日 11:30〜19:00
定休日:月曜
0134-61-7682
Ⓟ:無し

3 ルタオ パトス

クリームが流れ出る体験型スイーツに思わず歓声

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=「ふわとろフロマージュスフレ〜いちごづくし〜」1,980円(ドリンク付き)、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

お取り寄せスイーツで人気の「小樽洋菓子舗ルタオ」は、小樽市内にコンセプトが異なる6店舗を展開しています。その中で最大級のスケールを誇る「ルタオ パトス」は2階がカフェになっており、ランチやスイーツ、ドリンクなどが楽しめます。
中でも人気は「ふわとろフロマージュスフレ」。周囲にフィルムが巻かれたドーム状のチーズスフレに別添えの生クリームをたっぷりかけ、フルーツソースで自由に模様を描いて仕上げる体験型スイーツです。最後にフィルムを持ち上げる時は、動画撮影の準備を忘れずに。やわらかい生クリームが一気に流れ出て、フルーツソースが花咲くように広がる瞬間は見逃せません。

1階ショップでルタオの魅力をとことん満喫

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=ルタオ最大級の店舗スペースにスイーツの魅力がぎっしり、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

ルタオ パトスは人気観光スポットやお土産店がひしめく堺町通りに面しています。1階のショップにはルタオの代名詞ともいえる「ドゥーブルフロマージュ」をはじめとする人気スイーツなど、お土産にぴったりの商品が多彩にラインナップ。広々とした店内でゆったりとショッピングが楽しめます。「クレームグラッセ」や焼き立てチーズタルト「ヴェネチアランデヴー(ミニ)」などのテイクアウトコーナーもあり、ルタオの魅力をいっぺんに満喫したい方におすすめです。

ご当地サポーターコメント
すぐ近くのルタオ本店より広いため、本店が混んでいる時でも比較的入りやすいことが多いようです。両店をはしごして、それぞれの店舗限定メニューを味わうのも楽しいですよ。

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

ルタオ パトス

北海道小樽市堺町5-22
JR南小樽駅より徒歩約10分
9:00~18:00(L.O. 17:30)
無休
0120-31-4521(9:00〜18:00)
※ルタオのお問い合わせダイヤル直通
Ⓟ:特約駐車場あり

4 喫茶コロンビア

昭和レトロな空間で味わうクラシックスイーツ

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=大きなバットで焼いて切り分ける四角いプリンが目を引く「プリン ア ラ モード」700円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽寿司屋通りのすぐそば、花園銀座商店街の一角にある「喫茶コロンビア」。戦後に創業したといわれる店のメニューは、オムライスやナポリタンなどの洋食から丼もの、弁当、デザート、ドリンクまで多種多彩です。中でも「プリン ア ラ モード」は、やや硬めに焼き上げたプリンのコクとカラメルのほろ苦さ、バニラアイスのさっぱりとした甘さが見事に調和した一品です。クラシックなスタイルを守りつつ現代人の舌を満足させる味わいは、老舗の名に甘んじることのない姿勢を感じさせます。

歴史が積み重なる空間で時はゆっくり流れていく

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=創業から受け継がれるノスタルジックな雰囲気は、年配の人には懐かしく若者には新鮮に映る、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

三代目店主が店を引き継いだ現在も、店内は創業当初の雰囲気を色濃く残しています。天井から降りそそぐようにきらめくシャンデリア、あちこちに飾られた帆船模型、アンティークの陶器人形や絵画の数々。赤いビロードのソファに体を預け、重厚なクラシック音楽に耳を傾けていると、時空を超えた場所に迷い込んだような気分になります。喫茶コロンビアがある花園銀座商店街は古くから繁華街として栄えた街。この店に集った人々、生まれたドラマに思いをはせるひとときを、ゆっくりと味わいたいものです。

ご当地サポーターコメント
世代を超えて地元の人々に愛され続ける喫茶店です。背の低いソファはのんびりくつろぐ人々の様子がうかがえ、観光客の方も小樽の日常に溶け込んだ気分になれますよ。

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

喫茶コロンビア

北海道小樽市花園1丁目10-2
JR小樽駅から徒歩約12分
11:00〜24:00
無休
0134-33-5178
Ⓟ:無し

5 View Cafe Your Time

豊富なメニューも楽しいオーシャンビューの絶景カフェ

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=1日20食限定の「角煮のせカレー」1,480円(ドリンク付き)、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽から札幌方面へ車で約20分、張碓(はりうす)エリアの高台に立つ「View Cafe Your Time」は、小樽の海を一望できる絶景カフェ。フードやデザート、ドリンクなど種類豊富なメニューが揃い、頭を悩ませるのも楽しみのうちです。オープン以来人気の「角煮のせカレー」は、数種類のスパイスを調合した香りと辛さが際立つカレー。紅茶で煮た豚の角煮や味付き煮卵、トマトの甘酢ピクルスなど、すべて手作りにこだわっています。季節ごとに限定デザートプレートやドリンクも登場し、いつ訪れても楽しみが尽きません。

四季折々の海辺の情景に魅せられて

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=スマートフォンを見ている時間が惜しくなるほどの絶景が目の前に、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

切り立った崖の上に立つロケーションを活かし、全席がオーシャンビュー。石狩湾にぽっかり浮かぶ恵比寿島も絵になるたたずまいです。眼下の海岸沿いに小樽から札幌を結ぶJR函館本線が走り、スピーカーから流れるジャズに時折混じる電車の音が旅情をかき立てます。春の訪れを告げるニシンの群来(くき)。澄みわたる夏空の青と海の碧。黄金色に輝く秋の夕暮れ。雪空を映して銀色に光る冬の波。一瞬たりとも同じ表情がない四季折々の情景も、このお店に何度も足を運びたくなる理由のひとつです。

ご当地サポーターコメント
高台から海を望む絶景はもちろん、季節ごとに登場する限定スイーツも魅力のひとつ。旬の素材を活かした繊細な味わいや写真映えする美しい盛り付けに、心のこもったおもてなしの姿勢が感じられます。

小樽で行きたいカフェ5選。歴史を味わい、絶景を満喫
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

View Cafe Your Time

北海道小樽市張碓町351
JR銭函駅から車で約7分
11:00〜19:00
定休日:火曜、第1・3・5水曜(12月〜2月は火・水曜)
0134-62-1239
Ⓟ:無料

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

記事公開:2022/08/26

提供・星野リゾート みちくさガイド

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