古くからアイヌ民族の集落があった白老町。2020年にはアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ(民族共生象徴空間)」がオープンし、観光地として人気が高まっています。白老町で観光を楽しんだ後は、地元のカフェでほっと一息ついてはいかがでしょう。疲れを癒すドリンクやスイーツ、心なごむ気さくな会話、おしゃれな空間や美しい風景など、それぞれに魅力あふれるカフェ5店をご紹介します。

1 Mother’s+(マザーズプラス)

自社農場の産みたて卵をたっぷり使ったスイーツが人気

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=左から「クッキーシュークリーム」290円、「たまごプリン」240円、「カスタードシュークリーム」270円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

白老町内の養鶏農場が運営するカフェ。亜麻仁(アマニ)を含む天然飼料でニワトリを飼育し、その産みたて卵を使ったスイーツを提供しています。濃厚なカスタードクリームがたっぷり詰まったシュークリーム、卵黄を多めに配合した焼きプリンなど、いずれも新鮮な卵の風味がしっかりと感じられるものばかり。サクサクとした食感の生地にカスタードクリームと北海道産生クリームをミックスして詰めた「クッキーシュークリーム」は、平日でも売り切れるほどの人気です。

鶏舎をイメージした店内ではショッピングの楽しみも

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=カウンターテーブルの窓の向こうは広大な芝生。天気が良い日は外でスイーツを味わうのもおすすめ、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

2020年度「グッドデザイン賞」に輝いたモダンな建物は、鶏舎をトレースしたフォルムが印象的。卵のオブジェが点在するエントランス、奥行きのある店内にアクセントを添える卵色のチェアやライティングなど、養鶏場らしいユーモアが光ります。 店内ではスイーツやドリンク、ソフトクリームなどの他、ローストチキンやだし巻き卵などのデリカ、パック入りの平飼い卵なども販売。デザートの後はお土産選びの楽しみが待っています。

ご当地サポーターコメント
近くにある系列店の「よこすと食堂」では、「たまごかけご飯」や「親子丼」などの卵料理が味わえます。24時間営業の卵の自動販売機も併設しています。

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

Mother’s+(マザーズプラス)

北海道白老郡白老町字社台289-1
JR白老駅から車で約4分
10:00〜18:00
不定休
0144-82-6786
Ⓟ:無料

2 喫茶休養林

白老駅前で40年以上の時を刻む純喫茶

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=「オリジナルブレンドコーヒー」600円。重厚な一枚板のテーブルに木を模した器がしっくりとなじむ、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

JR白老駅から歩いてすぐの場所にある、1979年(昭和54年)創業の老舗喫茶店。80代のご夫婦が店を切り盛りしています。木の板に手書きされたメニューはコーヒー、紅茶、ソフトドリンクなどのバリエーションが豊富で、トーストやホットケーキ、カレーなどの軽食もあります。サイフォンで丁寧に淹れるコーヒーは深煎りでコクのある味わい。コーヒーカップは様々なデザインの一点ものを取り揃えており、どんな器で提供されるのか、ワクワクしながら待つのも楽しいものです。

時を超えて愛される手彫りの空間とオーナー夫妻の魅力

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=訪れる人を飽きさせない奥様の楽しいおしゃべりも人気の秘密、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

飴色に染まる店内は昭和にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気。重厚な扉やイチイの原木から切り出した椅子、一枚板のテーブルなど、すべてがオーナーの手彫りです。その創造力に惹かれてか、近年は白老町飛生(とびう)地区にある「飛生アートコミュニティー」で活動する若いアーティストが訪れることも多いそうです。
オーナーとともに店を切り盛りする奥様はとても気さくで話好き。初めて訪れる人も顔なじみのように迎えてくれるので、その人柄を慕って再訪する旅人も後を絶ちません。

ご当地サポーターコメント
まるでおばあちゃんのお家に来たかのようなノスタルジックで落ち着く空間。気さくなママとの会話を楽しみに来る方も多いんですよ。

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

喫茶休養林
北海道白老郡白老町大町2丁目3-10
JR白老駅から徒歩約2分
9:00〜18:00
定休日:日曜
0144-82-3003
Ⓟ:無し

3 haku hostel + cafe bar

旅の疲れを癒すこだわりの一杯

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=道内のクラフトビールを1/2パイント700円から、1パイント1,200円から提供、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

白老町のメインストリートに面したホステルに併設されているカフェバー。オリジナルブレンドコーヒーは挽きたての豆を使い、一杯ずつハンドドリップで丁寧に抽出して提供します。町内のブーランジェリーが作るスコーンやタルトもあり、コーヒーのおいしさを引き立てます。また、クラフトビールのラインナップも充実。登別・江別・上富良野などのブルワリーから樽で取り寄せ、最大7種類を用意しています。クラフトビールを衣に使ったフィッシュ&チップスや地元の食材を使ったおつまみとともに、個性豊かな味わいを飲み比べるのも楽しいものです。

古い旅館をリノベーションした店内で国内外の雑貨も販売

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=歴史ある建物と現代のライフスタイルがマッチしたおしゃれな空間、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

廃業した旧・柏村旅館をリノベーションした建物は、元の構造やしつらえを活かしたヴィンテージ感漂う雰囲気。店内では国内外からセレクトした食器や生活雑貨、アクセサリーや衣料品なども販売しており、まるで蚤の市のような楽しさです。
店名の「haku」の由来は、旧・柏村旅館の「柏」と白老の「白」の音読みから。白老の地で旅館の歴史を受け継ぎながら、真っ白なキャンバスに新しい歴史を描いていきたいという思いが込められています。

ご当地サポーターコメント
センスの良い生活雑貨や器が並ぶ店内はとてもおしゃれな雰囲気。ひとりでもリラックスして過ごせます。

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

haku hostel + cafe bar

北海道白老郡白老町大町3丁目1-7
JR白老駅から徒歩約4分
8:30〜22:00
定休日:月・火曜(祝日の場合は営業)
0144-84-5633
Ⓟ:無料

4 ITSUKI COFFEE(イツキコーヒー)

生豆からこだわる自家焙煎コーヒーの魅力を堪能

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=ドリップコーヒーはブレンドやシングルオリジンなど450円から。「バスクチーズケーキ(プレーン)」480円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

白老町の隣、苫小牧市郊外にあるコンテナハウスのカフェ。スペシャルティグレード(コーヒーの評価基準における最高位)の生豆を毎月数十種類サンプリングして厳選し、高度な焙煎およびドリップ技術で豆の個性を引き出したコーヒーが自慢です。
コーヒーと相性の良い自家製スイーツにもこだわりが満載。コクがあるのに重すぎない「バスクチーズケーキ」は、専門店にも引けを取らないおいしさです。他にもカレーやパスタ、ケーキ、ジェラートなど豊富なメニューラインナップで、ランチからカフェタイムまで楽しめます。

コンテナの中に広がるくつろぎの空間

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=モノトーンに木のぬくもりがアクセントを添える空間、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

2棟のコンテナをL字型に連結した店舗は、黒の外観と白を基調とした内観のコントラストがおしゃれな雰囲気。コンテナらしいコンパクトな空間ですが、座った時にちょうど窓から外が見えるので閉塞感はありません。
「本当においしいコーヒーを普段使いで楽しんでほしい」という思いから、店内ではコーヒー豆の販売も行っています。銘柄選びに迷った時は、バリスタを務める店長に相談を。お好みに合った豆の情報や、自宅でおいしくコーヒーを淹れるコツなどを伝授してくれます。

ご当地サポーターコメント
バスクチーズケーキは定番のプレーンのほか、季節ごとの限定フレーバーも登場。チョコミントやティスミス、いちごミルクなど、他にはない味は見逃せません。

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

ITSUKI COFFEE(イツキコーヒー)

北海道苫小牧市明徳町2丁目2-3
JR錦岡駅から徒歩約12分
11:00〜18:00(L.O.17:30)
不定休
0144-61-1213
Ⓟ:無料

5 Calendula(カレンデュラ)

吟味した食材や調味料から生まれる家庭的なおいしさ

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=濃厚な味わいの「白老牛ビーフシチューセット」(コーヒー付き)1,500円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

白老町の市街地から少し離れた、自然豊かな石山地区に佇む古民家カフェ。地元の食材や、オーナーの出身地である愛媛県の調味料などを使った家庭的な料理が人気です。ブランド牛「白老牛」を使ったビーフシチューは、白老牛ならではの深いコクと旨みが凝縮した贅沢な一品。大ぶりの野菜がゴロゴロ入っている上、サラダやピクルスなどの副菜もついて栄養バランスも満点です。料理の器やコーヒーカップなどは愛媛県の砥部(とべ)焼が使われており、手づくりのおいしさをいっそう引き立てます。

野鳥のさえずりと田園風景に癒される

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=新緑の春、カレンデュラが咲く夏、紅葉の秋、雪に包まれる冬。窓からは四季折々の風景が楽しめる、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

「わが家のようにくつろいでほしい」というオーナーの思いから、玄関で靴を脱いで上がるスタイル。大きな窓の向こうにはサイロがポツンとたたずみ、のどかな田園風景が広がります。初夏にはカレンデュラ(キンセンカ)の花が辺り一面をオレンジ色に染め上げ、天気が良い日は樽前山(たるまえさん)が見えることも。周囲の木立を訪れる野鳥も多く、かわいらしいさえずりにほっと心が和みます。店内では白老町内のアイヌ文様刺繍サークルの作品も展示販売しており、お土産におすすめです。

ご当地サポーターコメント
窓辺に野鳥やエゾリスがやってくる癒しのカフェ。双眼鏡が置いてあるのでバードウォッチングも楽しめます。

おしゃれな空間やこだわりの一杯を楽しむ。白老町のおすすめカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

Calendula(カレンデュラ)

北海道白老郡白老町石山45-3
JR萩野駅から車で約5分
10:00〜17:00
定休日:月・火曜
0144-84-1531
Ⓟ:無料

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

記事公開:2022/08/29

提供・星野リゾート みちくさガイド

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