そろそろ夏も終わりですが、薄着の季節に気になるのがムダ毛。

 特に意中の彼とのデートとなると、しっかりと処理をして臨む人も多いのではないでしょうか。誰でも毛は当たり前に生えてくるものの、いざ水着からポロッと見えてしまうと恥ずかしいと思ってしまうものです。

海
※写真はイメージです(以下、同じ)
「入念にムダ毛処理したのに……。結局、海デートは最悪な雰囲気で終わりました」

 勝沼恵理子(仮名・28歳)さんは、彼氏と海へ行った日のことを赤裸々に語ります。いったい、どんなハプニングが起こったのでしょうか。

◆かわいい彼女でいるための努力

 勝沼さんには、当時付き合って2ヶ月目の彼氏がいました。出来たてホヤホヤのカップルは、まだお互いに意識したり、猫をかぶることもあるはず。勝沼さんもそんな一人ですが、あるコンプレックスがありました。

「もともと毛深いんです。やっとお金が貯まってきたので、彼と付き合ったタイミングで脱毛を始めてみました。とはいえ、脱毛効果を感じるのには半年ほどかかるらしく、当時はカミソリで処理しても次の日にはチクチクしていました。

 特に彼とのお泊まりデートのときは、ムダ毛を気にしていましたね。お泊まりデート当日の朝に剃るのがルーティンで、準備に時間がかかるのが大変です」

 交際がスタートしてから、初めて勝沼さんの彼氏が大きなデートを計画してくれました。その気持ちに応えようと張り切る勝沼さんですが、ここでも“あの問題”が気がかりに……。

「彼が海デートに誘ってくれたんです。ですが、水着になることへの抵抗感があったため、内心乗る気にはなりませんでした。水着から毛が出てしまうのも嫌ですし……。しかし、彼がせっかく計画してくれたデートなので断ることもできませんでした」

◆海デートが激痛地獄に…

 海デートに向けて、準備に取りかかります。ですが、当日思わぬハプニングが勝沼さんを襲うのです。

「いつも以上に入念にムダ毛を処理し、当日の海に備えました。完璧だと思っていたのですが、いざ海に入るとジーンっと染みるような痛みが全身を襲いました。自分の体を見ると、剃ったところが赤くブツブツとしていたんです」

海デート
 結局、肌はどんどん悪化。痛みに耐えられず、海に入ることを躊躇します。こんな状況で、勝沼さんは彼にどう伝えたのでしょうか。

「海水で染みるので、彼には海の家で休みたいと言ってごまかし、海に入らないようにしていました。あまりに悪化していたので、彼は『肌赤いけど、どうしたの?』と心配してくれたのですが、かえって恥ずかしくなり、理由を伝えることはできませんでした」

◆せっかく計画してくれたのに…気まずく終了

悩む
 結局、ムダ毛処理のことは言えずにお茶を濁す勝沼さん。そのことが原因で、徐々に2人の間で空気が重くなったそう。

「彼がせっかく計画してくれたのに、海に入った時間はたったの15分。私は『大丈夫だよ』としか言わなかったので、彼はイライラしてたと思います。彼はどうしたらいいのかわからなくなった末、早めに切り上げようと提案してきました」

 2人は海を満喫することなく、気まずい空気が流れるなか帰宅します。

「まだ昼過ぎだったのですが、車で帰ることになりました。私がそっけない態度をとってしまったせいで、帰り道は気まずい空気が流れていました。当時ちゃんと伝えておけば、こんなことにならなかったのだと後悔しています」

 現在、勝沼さんは彼と交際して半年目が経過。彼には海デートの出来事を話し、今では笑い話となっているそうです。彼は毛深さを気にする人ではなかったようで、今ではコンプレックスに感じることもなくなったといいます。

<文/Honoka Yamasaki イラスト/zzz>

【Honoka Yamasaki】

ライター、ダンサー、purple millennium運営。
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