「メディアや芸能界が悪い」論
野々村さんが感染したのがドラマの撮影中だという話(真偽のほどは不明)が出てからは、「密な現場がいけなかったのではないか」という意見が激増。そもそもワイドショーだってバラエティだって、申し訳程度にアクリル板を立てているだけで、誰もマスクをしていないじゃないかとも言われるようになっている。
「そんな現場で感染しても自己責任」という声もある。誰もが感染してもおかしくない状況の中、仕事をしていただけの彼が感染したのも「自己責任」と言われてしまうのは、なんとも忍びない。
その流れで番組「バイキングMORE」自体への批判も炸裂。台本があって、野々村さんが菅総理を批判するよう仕向けられたのではないかとも言われているが、これに関しては出演経験者が「発言を指定するような台本はない」と反論している(『週刊女性PRIME』9月7日掲載記事)。
タレント・芸能人が政治発言をすることへの非難
ミュージシャンや俳優が政治発言をすることが日本ではあまりよく思われていないのは、これまでもあったこと。芸能人は夢を売るのが仕事だから現実的な発言をするなということなのか、あるいは芸能に関わる人を下に見てきた歴史が今も残っているのかわからないが、なぜかそういう風潮は強い。
また、野々村さんは「ここで解散総選挙にしろ、人事を替えるにしろ、そこで1カ月、2カ月、国会も止まるだろうし」とも発言。言いたいことはなんとなく理解できるのだが、解散総選挙も役員人事もできなかったから菅氏が不出馬を決めたのはわかりきったことだったため、世間は「総裁選があるのも、衆議院選挙があるのも予定通り。何を言っているんだ」と反論された。