8月の終わりに見かけたとあるツイート、それは下記のようなものでした。

「娘の大切なコナンの湯飲みが奥さんの大切なスタバのマグカップにはまって取れなくなってしまいました。湯飲みは回す事も出来ません。取る方法はありますでしょうか…知恵をお借り出来たら嬉しいです。

※はまる時は何故か重ねてしまいスッーとはまりました。強く押したわけでもなんでもないです。」

湯呑みとマグカップ
Turiさん投稿の動画のスクリーンショット
◆湯呑みとマグカップが合体

このツイートはTuriさん(@turi2021)によるもので、上記の文とともに湯呑みとマグカップを引き離そうとカチャカチャと悪戦苦闘している動画が添えられていました。

湯呑みとマグカップ
カコカコ動かすものの、全然取れなそう
湯呑みとマグカップ
反対方向に持ってみたり…必死な様子です
湯呑みとマグカップ
最終的にコロンとシンクにそのまま転がされた“湯呑みマグカップ”が切ない…
動画からは、どんなに方向を変えてカチャカチャしても取れない模様が伝わってきます。

このような経験、「わかる~!」と頷いてしまう方も少なくないはず。筆者もボウルタイプのお皿の中に他の食器がピッタリはまってしまった…なんてことがあったな~と思い出しました。ですからこの方のアセりの分かりみが深く、「無事取れたらいいな」と気になっていたのです。

◆140件もの応援やアドバイスのリプライが

Twitter
写真はイメージ
しばらくしてまたTuriさんのツイートをチェックしたところ、どんどんリプライが増えているではありませんか!

「どっちか諦めるしか…」「オイルを間に垂らしてみて!」などなど様々な応援やアドバイスが…。こういうのを目撃すると、世の中捨てたものではないと思えますね。最終的には140件ものリプライがされていました(9月3日現在)

はまって取れなくなってしまったのは奥さんと娘さんの大事なマグカップと湯呑みのことで、Turiさんは「かなり焦りました…目が点になっていました。妻は入ったのだからすぐ取れるだろうと思っていたそうですが、取れないことを確認すると焦っていました。天然の知恵の輪が発生した状況を呑み込むまで時間がかかっていました」とのこと。

湯呑みの持ち主である長女の娘さんは傷や割れをすぐに確認し、割れてない事を確認すると「何で取れないの?」と驚き、その妹さんは「入ったんだから取れるでしょ?」と騒いでいたと言います。

◆ふたつのポイントに注目

合体してしまった湯呑みとマグカップ
合体してしまった湯呑みとマグカップ
Twitterに投稿した後は外出をしていたTuriさん。再び4時間後にTwitterを開いたところ、たくさんのコメントがきていてびっくりしたとのこと。そしてTuriさんはコメントに2つの共通点を見つけます。

・洗剤や油を垂らす

・中の湯呑みを冷やして外側のスタバのマグカップを温める

洗剤を垂らすのは取れなくなってすぐに試しましたが、それでも取れなかったとのこと。なので、コメント参考にして行ったのは次のような方法でした。

「まず、冷蔵庫で2つまとめて30分くらい冷しました。次に、はまった湯呑みとマグカップの接着部分(1ミリも隙間はありません)に洗剤を垂らしました。続いて台所の蛇口をひねりお湯を出しっぱなしにし、お湯をマグカップ全体に当てて温めました。そしてカコカコしながら同じように湯呑みを引っ張りました」

すると、今までとは違う手ごたえが…!

湯呑みとマグカップ
取れた!!!
「じわじわ空気が抜ける感覚があり、湯呑みがマグカップから離れ抜けました」

奥さんと娘さんたちは、手を上げたり手をたたいたりして「うぉーー!」と大喜びしたとのこと。

「妹が『ありがとうTwitterの人達ーー!!』と叫んでいて笑ってしまいました(笑)」

◆これぞTwitterパワー

この一件を経てTuriさんは、「Twitterで接する人達はどこの誰かも分からない人達がほとんどです。ネガティブな面が目立つこともありますが、一方で自分の事のように感じ取ったり、接してくれる方がいます。日常とは比べられないくらいの速度で、その輪が拡がるのはTwitterならではなのかなと感じました」と話しています。

何気ない投稿が素早く広がったりするのが面白い「Twitter」。筆者はハプニング発生から解決までをたまたまリアルタイムで見ていたので、Twitterの力をあらためて感じた出来事でした。

※Turiさんのやり方がすべてのケースに当てはまるとは限りませんので、ご理解の上お試しください。

<取材・文/まなたろう>

【まなたろう】

多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きで資格を取得中。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。