うまくやっているつもりの人間関係に暗雲が垂れ込める瞬間、誰でも経験ありますよね。そんな時は『人間関係のモヤモヤは3日で片付く』(竹書房)で解決。
「自分の中にあるモヤモヤにやさしくするだけで、自分も相手も必要以上に傷つけることなく、適切な関係を持てるようになる」と語るのは著者で漫画家・エッセイストの田房永子さん。心にモヤモヤが生まれると、負の思いに支配されてしまいませんか。あげく日常生活にまで影響を及ぼすことも。
◆心がモヤモヤに支配されたら
本書は、相手の様子と状況のヤバさ度を図にして解説し、自分の感情がどこにあるのか見える化しています。感情の場所を理解したら、あとは感情を認めてやさしくしてあげれば大丈夫。そう、泣いている小さな子供をあやして、笑顔にするように。
◆感情って実は奥が深い
人間関係に悩むのは、もともとあなたが繊細で情に厚いから。つい相手の言動に敏感になってしまうのですよね。まずは現状を把握してみましょう。「相手の様子と現状のヤバさ度」を本書から抜粋してまとめました。
☆相手とトラブル状態×こちらへ攻撃性あり=バチバチゾーン
☆相手とトラブル状態×こちらへ悪意なし=様子見ゾーン
☆相手と何も起きていない×こちらへ攻撃性あり=ヤバい感じの人にからまれゾーン
☆相手と何も起きていない×こちらへの悪意なし=私が勝手にモヤモヤゾーン
いかがですか。分類するだけで、心の整理ができますよね。「アプリ上で揉めて、何か一言攻撃したくなるモヤモヤ」は、「やらかしてしまってバチバチゾーン」の体験談です。ネット社会に横行するモヤモヤ、「わかる!」と頷いたのは私だけではないはず。
本書には、心の処方箋が11パターン掲載。明日からきっと、生きるのがなりますよ。
<文/森美樹>
【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx