こんにちは。マッチングアプリ専門家のおとうふです。
恋愛で「いいと思った人からは好かれない」というお悩みをよく聞きます。例えばマッチングアプリをやったことがある方なら「いいなと思っている人からいいねが来ない…」と感じたことが一度はあるのではないでしょうか。
自分からアプローチした人とはうまくいかず、誘われるのは恋愛対象として見られない人ばかり。「もしかして高望み?」と思って、理想を下げようと思ってもなかなか下げるのは難しい…。
そんな恋愛の「負のスパイラル」にはまってしまっているあなたに朗報です。実はこの負のスパイラルから抜け出す方法があるんです…! これから数回にわたり、自他共に認める“面食い”で高望みだった私が(誇ることではありませんが…)、負のスパイラルから脱出し、パートナーと巡り合うまでに実践した方法についてお伝えしていこうと思います。
今回は、高望みに気づく方法と、知らず知らず高望みになってしまう理由についてお話しします。
◆自分が高望みだと自覚できていない人も多い
高望みをやめる上で最も大切なステップは「高望みを自覚すること」です。「なんだ、そんなの当たり前でしょ」と思った方もいるかもしれませんが、これが意外とできているようで、できていない人がとても多いのです。
例えばダイエットを始めようと思ったら、まずは自分が痩せる必要があることを自覚する必要がありますよね。いくら周りから「最近太ったんじゃない?」と言われても、心の奥で「でもそんなに気にするほどじゃないでしょ…」と、危機感を覚えていなければダイエットを始めないと思います。恋愛でも同じです。
「もしかして高望みかも…?」と思っていても、高望みを修正する必要性を実感しないことには、高望みをやめることはできないのです。
この記事を読んでいるあなたは、ご自身に「高望みかも…?」という心当たりがあったり、周りに該当しそうな方がいらっしゃる場合が多いかと思います。「悩みは自覚した段階ですでに8割解決している」という言葉もあるくらいなので、前者の皆さんはもう既に高望みの負のスパイラルから抜けつつあると言っても過言ではありませんね。素敵なご縁と巡り合うのはもはや時間の問題と言えるでしょう。
◆こんな女性は高望み! その見きわめ方とは
とはいえ、自力で高望みしていることに気付くのは非常に難しいです。なぜかと言うと、人はどうしても自分に対する評価を甘く見積もってしまいがちから。特にマッチングアプリの場合、男女比が7:3という仕組み上たくさんの男性からアプローチが来るため、女性は自分の市場価値を勘違いしやすい傾向にあります。私もかつてはその勘違いしている女性のうちの一人でした…(苦笑)。
では、どうやって高望みしているかどうかを見極めれば良いのでしょうか。
それは、数ヶ月続けてみれば明確にわかります。「いいなと思う人とマッチングしない」「いいなと思う人とデートには行けても、お付き合いまで発展しない」のであれば、高望みを疑うべきです。
「出会った初日に付き合って1ヶ月したら彼が冷たくなった」とか、セフレやキープ(性的関係を持っていない場合も含む)になってしまう場合も同様です。残念なお知らせですが、「いいなと思う人とうまくいかない、うまくいかなくなる」時点で高望みなので、希望条件を見直して高望みをやめるか、希望条件の男性に選ばれるレベルまで自分の市場価値を高めるしかありません。受け入れるのが辛いかもしれませんが、これが現実です。
◆「普通の人でいいのに」という“隠れ高望み”の女性たち
私は日々、男女問わずマッチングアプリユーザーの方々からご相談を受けているのですが、不思議に思うことがあります。それは、女性が男性に求める理想の条件は「ほとんど同じ」ということ。
男性は「可愛い子がいいです」みたいなぼんやりとした理由の方が多いのですが、女性の方々は皆さん口を揃えてこう言います。「身長がそこそこ高くて、清潔感があって、自分より稼いでいて、同年代で、穏やかな性格で、愛情表現やスキンシップをしてくれて、エスコートしてくれて、浮気しない人」と。多少の誤差はあっても、ご相談に来られる女性の希望条件はだいたいこんな感じです。
もっと言うと、「身長は170m以上あればいいです」「年収は500万あればいいです」と、中には妥協しているような口ぶりで話される方もいらっしゃるのですが、実はそれが「妥協」ではないことに気づいていない女性が多いです。
◆アラサー未婚男性に年収500万以上は1割もいない
26歳~29歳の男性の平均身長は171.8cm、30~39歳は171.5cm(1)です。一見すると「170cmを超えているのだから高望みではないのでは?」と思うかもしれませんが、あくまでも平均値なので、実際には170cmに達しない男性も数多く存在します。
また、これは未既婚を区別したデータではありません。すでに恋人や配偶者がいる人も含まれていることや、「女性は身長が高い男性を求める傾向がある」ことも考慮すると、未婚でパートナーがいない170cm以上の男性は、条件レベルでみると婚活市場においては「普通」とは言い難いのが現状なのです。
また、収入に関しても同じことが言えます。なんと、25~34歳の未婚男性の年収500万以上の割合はたったの9.3%(2)。決して「普通」ではないこともわかります。恋愛や結婚に興味がない人や遊び人もいることも考慮すると、かなり希少であることが想像できるでしょうか。
このように、「普通の男性」を求めているはずが、知らず知らずのうちに競争率の高い男性を狙っていることに気づいていない方も多いのです。
◆勝ち目のない「無理ゲー」から降りませんか?
「普通」だと思っている男性は、実は「普通」ではないんですね。ほぼ存在しない幻の「普通の男性」という椅子を、女性全員で奪い合っている状態と言えます。まさに「椅子のない椅子取りゲーム」。
もちろん粘って粘って最後に椅子を勝ち取ることができる猛者もいるかもしれませんが、そもそも椅子が圧倒的に足りていないわけですから、多くの女性はゲームオーバーすることになります。「やっと座れた!と思ったら既婚者だった…」なんてこともザラ。高望みをやめるとは、その勝ち目のない「無理ゲー」から降りることなのです。
◆実際に高望みをやめるためのステップ
今回の記事では「高望みになってしまう理由」や、「高望みかどうかを見極める方法」についてお伝えしました。次回以降の記事では、実際に高望みをやめるためには具体的にどういったステップを踏んでいけば良いのかについて、筆者の事例とともにお伝えしていきます。
(1)厚生労働省「国民健康・栄養調査(令和元年)」
(2)数値は総務省「平成29年就業構造基本調査」をもとに算出
<文/おとうふ>
【おとうふ】
マッチングアプリ専門家。日本心理セラピスト協会認定心理セラピストの資格を活かし、プロフィール添削のプロとして活躍。マッチングアプリのプロフィール添削を行い、自身もマッチングアプリで300人以上と会った経験がある。TBS「マツコの知らない世界」などのメディアにも出演。著書に『今すぐ!最高の彼に出会うための マッチングアプリ恋愛術』(KADOKAWA刊)がある。Twitter:@o10fusan