夏もそろそろ終わりですが、みなさん今年の夏はどのように過ごしましたか?
開放的な気分になり出会いの場に行ってみたり、なにかと活動的になる季節でもあります。
ただ、張り切りすぎて普段とは違った自分を演出しようとするとうまくいかない場合も多いようで……。今回は、都内でOLをしている飯田アユさん(仮名・26歳)にそんなトホホエピソードをお聞きしました。
◆友人のシェアハウスメンバーに気になる人が…
去年の夏、アユさん(仮名・26歳)はシェアハウスに住んでいる友人の紹介で、男女複数でのバーベキューをすることになったといいます。
「コロナ禍だったので新しい出会いもなく、マッチングアプリを試したりもしていたのですが、付き合いたいと思うような相手と出会えずにいたんです。そんなときに、『久しぶりにバーべキューしたい』という話をしたら、シェアハウスに住んでいる友人から、『今度、シェアハウスのメンバーでバーベキューをするから来る?』と誘ってもらえたんです」
実は、アユさんは友人から事前に見せて貰っていた画像で気になる男性がいました。
「友人はマンションのワンフロアをぶち抜いて作った形のシェアハウスに、男女で住んでいたんです。意外にも住人は女性のほうが多かったみたい。だから張り切って、普段はあまり穿きなれていないフレアスカートをはいていきました」
◆バーベキューにスカートとパンプスで行くと…
アユさんは、友人から聞いたシェアハウスの生活が羨ましかったと言います。
「友人が住んでいるシェアハウスは、12人ほど住んでいる大規模なシェアハウスで、顔見知り程度から、一緒に出掛けたりするようなルームメイトまでいるみたいでした。学生の頃のようなワイワイ、ガヤガヤした空間が懐かしくて、一緒に遊んでみたかったんです」
バーベキューは、都下のバーベキュー会場で行われたと言います。駅からはバスで行くことができたと言いますが、アユさんはバーベキューには不似合いな格好で行ってしまったというのです。
「スカートだから、足元もスニーカーではなくローヒールのパンプスで行きました。手ぶらでいいバーベキューだと聞いていたので、普段の格好で大丈夫だと思ったんです。
そうしたら、気になっていた男性から『その格好だと汚れたら大変だし、動きづらくない?』って言われてしまったんですよね…。シェアハウスの住人たちは、買い出しや準備もあったので車で相乗りでやってくるし、すでに仲が良い雰囲気でした」
◆“アウェイ”なバーベキューで、散々な状況に
たくさんの料理が用意され、バーベキュー自体は盛り上がりました。
「おにぎりが作ってあったり、コストコで買ったティラミスやチキンがあったりと食べ物はどれも美味しかったんです。でも、準備したシェアハウスのメンバーだけで盛り上がっていたので、私はあまり良い印象ではないのかと不安になってお酒を飲みすぎてしまって……。
その結果、盛り上げようとはしゃいでしまい、いろいろな人に話しかけたり、よそ見をしているときに、誰かが投げたフリスビーが当たったりと散々でした」
最後に、バーベキュー会場内にある広場で花火をしましたが、そこでも失態を犯してしまいます。
◆スカートが透けて大変なことに
「もう暗闇だったので、スカートのペチコートを穿き忘れて透けてしまうのも忘れていたんですよね。きっとランプの明かりで、スカートの中も透けていたと思います……。
火をつけるために、みんながしゃがんだ状態で線香花火を手に持っていたので、私もしゃがんで花火をしていたんですよ。すると記念写真を撮ってくれた友人がこちらに慌てて寄ってきたんです。花火をしている写真を見たら、なんと私はしゃがんでしまって下着が丸見えの状態に……。写真を撮る側にいた人には見られてしまったかもしれません」
良いところをみせるどころか、恥をかいてしまったというアユさん。
「夏ならではのイベントだと、つい油断してしまうんですよね。とくにバーベキューや花火という野外は、ついお酒を飲みすぎたり声が大きくなりすぎたりするので、今度は気を付けようと思いました」
今年の夏も猛暑で、秋になってもまだ暑さが残りそう。くれぐれも暑さを理由に羽目を外しすぎないようにしたいですね。
<文/池守りぜね イラスト/zzz>