今じわじわと世間に浸透しつつある「ミニマリスト」と呼ばれる女性たち。そのライフスタイルの中で特に気になるのが服選びのポイントです。少ない手持ちの服をおしゃれに着回すファッションは、ミニマリストでなくても知りたいところ!そのポイントを見ていきましょう。

ミニマリストの考え方

最近話題のミニマリストって?

QUOTE

ミニマリスト【minimalist】:最小限のことしかしない人。最低限必要なものしか持たない人。 引用元:goo辞書

上記を読むと、ミニマリストの考えをファッションに取り入れるには、服をたくさん持っていてはいけないの?とつい身構えてしまうかもしれません。でも、安心してください。ミニマリストに関連する単語のミニマル(英:minimal)には「可能な限り少ないが、充分な量」というニュアンスがあります。

つまり、服を極端に減らすのではなく、自分に本当に必要な服を見極めて、それを上手に組み合わせておしゃれを楽しむのが、ミニマリスト女性のファッションにおける考え方の軸と言えそうです。

ミニマリスト女性のファッションって?

ミニマリスト女性のファッションの特徴

ミニマリスト女性たちは、それぞれが「制服」と呼ばれる定番スタイルを基本とし、少ないワードローブで日々のコーディネートを成立させています。

instagramでは「#私服の制服化」というハッシュタグがあるくらい、ほとんどのミニマリスト女性が取り入れているファッションです。そこには視覚的なルールはなく、ミニマリスト女性たち自身が、一番好きで、着心地が良く、自分を素敵に見せてくれる服を選んだという共通点があります。

ミニマリストなおしゃれのメリット

ミニマリストなおしゃれの最大のメリットは、外出の際、着る服を選ぶ時間がいらなくなり、少ない服を着回すことで、コーディネート力がアップすることです。

また、同じ服を繰り返し着ることで消耗が早くなり、ワンシーズンから3年ほどで服を買い替えることになりますが、服の種類を把握しているため、何が必要なのかが明確で、無駄な買い物を避けることができます。

ミニマリストなおしゃれのデメリット

ミニマリスト女性の服に見るおしゃれなファッションのポイントとは?
(画像=『BELCY』より引用)

良いことばかりに思われるミニマリストのファッションですが、生活していく中で、自分のライフスタイルとは異なるシュチュエーションに遭遇することもあるでしょう、そうした時に自分の定番服が合わなくて困ることがあるかもしれません。

しかし最近はレンタルなどのサービスも発達していますから、そういった情報を日頃から頭に入れておき、いざという時に対応できるようにしたり、あらゆるシーンを想定して対応できる小物を揃えるなど、備えておけば、憂いなくファッションをミニマルにすることが可能です。

ミニマリスト女性の服から見えてくる定番服とは?

定番服とは、本当に必要な服

ファッションのテーマは人それぞれですが、どんなスタイルでも、これがあれば安心という共通アイテムがあります。それがすなわち「定番服」となるのです。

具体的に挙げていくとブラウスやニットなどの無地のトップス3枚に、ボトムスが2本程度あれば基本コーディネートを作ることができます。この時、コートなど季節限定のものは、着る機会が限られてるので、数には入れません。

トップスは、明るい色、暗い色、差し色。柄物が着たい場合は、差し色を柄物と置き換えると良いでしょう。ボトムスはカジュアルなタイプとシックなものを揃えると、プライベートとオフィスなどシーン別に対応できます。

そして、トップスとボトムス全てが組み合わせ出来るように揃えれば、それで3×2=6パターン出来上がります。月曜日から毎日違う組み合わせを着たとして、日曜日に再び同じコーディネートが来るので、次の月曜日に服が被ることもなく、毎週決まった曜日に同じ人に会う場合でも安心です。

定番のスタイルを決めることで、朝の時間にゆとりが生まれ、いつもよりきちんと朝食を味わったり、少し早めに出勤して仕事の段取りを組んだりと、充実した時間を過ごすことができます。それが心の余裕となれば、アクシデントでつまづいてしまった時も、きっと前向きに対処することができるでしょう。

ミニマリストファッションのコーディネート集

グレーのパーカーに黒のスカート。どちらも持ってる人が多いのではないでしょうか。けれどこのままでは少し地味な感じです。そんなときは小物で差し色を加えましょう。

先ほどと同じパーカーですが、スカートを鮮やかなブルーにチェンジするだけで、一気に印象が変わります。差し色はスカートだけで十分なので、小物はパーカーと同じグレーで統一。上級テクニックですね。

こちらは、モノトーンがベースのパンツスタイルで、足元はスニーカー、バッグはリュックサックとカジュアルな組み合わせが定番服のようです。

その定番服を基本として、例えばバッグとパンプスにチェンジすることで、単調なスタイルにスパイスを効かせています。バッグと靴が変わるだけで、とても新鮮な雰囲気となりました。ここにスカーフやアクセサリーを組み合わせれば、さらにバリエーションが増え、様々なシチュエーションに対応出来ることでしょう!

定番服とは、本当に必要な服

定番服と聞くと、ついつい白や黒のシャツ、ボーダーTシャツにデニムといったベーシックなアイテムを思い浮かべてしまいますが、それにとらわれることはありません。あなたが毎日着たいと思うのなら、例えば花柄の服だって定番服にして良いのです。

インパクトのある柄、色の服が一枚あれば、普段のベーシックなファッションにメリハリが生まれ、その時々の新鮮な気持ちで服を着ることが出来るでしょう。

ミニマリスト女性の服選びに欠かせないテーマって?

ミニマリスト女性のおしゃれにはテーマがあった!

ミニマリスト女性は膨大なファッションのジャンルから、どうやって自分の基本スタイルを決めているのでしょう?それは自分で見つけた、または目指したい「テーマ」から着る服を考えているのです。

ベストセラーになった「フランス人は10着しか服を持たない」で、主人公はホームステイ先のマダムから自分の美しさを引き立てる服を選ぶためには、自分自身をよく観察することが大切だと指摘され、そこから服選びのテーマを持つ大切さを学んだそうです。

自分が目指すおしゃれのテーマを考える

ファッションのテーマの選定にルールはありません。自分の好みやライフスタイルを考え「シック」「モノトーン」「カジュアル」「リラックス」「アクティブ」「スポーティ」「ロマンチック」「ボタニカル」…と服のキーワードをどんどん出していきましょう。

信頼できる友人や女の先輩がいるなら、自分のテーマについて質問し、第三者の意見を参考として聞くのも良いかもしれません。最終的に判断するのは自分ですが、客観的なアドバイスを聞くことができると、自身のコーディネートの幅が広がります。

例えば、外出が好きで街歩きをよくするけど、女性らしい格好が好みという人だったら、「フェミニン」「アクティブ」というテーマで考えてみてはいかがでしょう?

トップスは甘めで上質な素材のブラウスに、動きやすいパンツを組み合わせ、ローヒールのパンプスやバレエシューズを合わせてみる、といった組み合わせが具体的に浮かんできます。