大分県には、別府温泉や由布院温泉などの観光スポットがたくさんあります。ここでご紹介する高崎山自然動物園も、県庁所在地である大分市の人気スポットの1つ。自然が豊富な高崎山自然動物園は、休日の憩いのひとときにも最適な施設です。温泉巡りの際にちょっと足を延ばして、このような動物園に行ってみるのも1案になるでしょう。ここでは、高崎山自然動物園のオススメポイントを上げて、スポットの魅力についてご紹介していきます。

高崎山自然動物園とは

高崎山自然動物園は、大分県大分市の自然公園です。高崎山自然動物園がある高崎山は別府湾に面しており、一帯は瀬戸内国立公園に指定されています。こちらの高崎山に戦国時代ごろから生息してきたのが、野生のニホンザルです。高崎山自然動物園は、サルの生活を広く公開する施設として昭和20年代に開園しました。ちなみに、高崎山は「サルの生息地」として国の天然記念物に指定されています。高崎山のニホンザルには当初から餌付けが行われており、園内のサルの数も徐々に増えてきました。2018年の時点では、合計1200頭以上のサルが高崎山自然動物園で暮らしています。

ニホンザルは、ボスをリーダーにして群れをなして生活をするのが特徴です。園のサルにもB群やC群などのいくつかのグループがあり、それぞれ集団生活を営んでいます。このようなサルをすぐ近くで見られるのが、高崎山自然動物園のサル寄せ場です。敷地全体が公園になっているこちらの施設は、サル寄せ場へ向かうルートにウォーキングや自然観察が楽しめるコースが設けられています。また、園内を走っているのがモノレールのさるっこレールです。高崎山自然動物園から横断歩道橋を渡った場所には、市の観光スポットの1つである大分マリーンパレス水族館「うみたまご」があります。

野生のサルに出会えるサル寄せ場の餌付けタイム

高崎山自然動物園のサル寄せ場では、毎日小麦やイモを使った餌付けが行われています。小麦の餌付けは30分に1回、イモの餌付けは1日に2回ほど行われるため、園を散策するときにはサル寄せ場にもぜひ足を向けてみましょう。餌付けタイムには、サル寄せ場にたくさんのサルたちが集まってきます。特に、イモの餌付けは、サルたちからも大好評。いち早くおいしいイモを手に入れようと、たくさんのサルが争うように集まってくるのがイモの餌付けタイムです。

こちらのサル寄せ場は柵などが設けられていないため、野生のサルたちは人間のすぐそばまでやってきます。ちなみに、エリアの一角にある休憩所は、サルが怖い人やサルに余り近づきたくない人が利用するスペースです。高崎山自然動物園では、サルと楽しく接するためのルール「おさるの約束」を設けています。サルを触らないことや驚かさないことなどは、「おさるの約束」のルールの1つです。サルたちのテンションが上がる餌付けタイムでも、このようなルールをきちんと守っていればトラブルになってしまう可能性は低いでしょう。サル寄せ場では、サルの子育ての様子が見られることも多く、微笑ましい光景を眺めながらリラックスができます。

別府湾の風景が楽しめるさるっこレール

さるっこレールは、高崎山自然動物園の入口とサル寄せ場の間を運行しているモノレールです。サル寄せ場は園の奥側にあるため、入口から向かうときにはこのようなモノレールを利用する人が多く見られます。さるっこレールは、小型の車両にサルのイラストがデザインされた子供たちからも大人気の乗り物です。幼児は無料、大人も往復100円で乗車ができるさるっこレールは、高崎山自然動物園の名物として大人からも人気を得ています。サル寄せ場まで行く間にいろいろな景色が眺められるところは、さるっこレールの大きな魅力です。

モノレールのルートは高崎山の中にあり、乗車中は高崎山や開放感あふれる別府湾の風景を満喫できます。季節によっては周辺に咲く花の姿も楽しめるため、さらにステキな時間が過ごせるでしょう。このような魅力があることから、他のルートを選ばずにあえてさるっこレールに乗ってサル寄せ場まで行く人も少なくありません。さるっこレールの乗車時間は、だいたい5分から10分ほどです。サル寄せ場でのサルたちとのご対面をイメージしながら、高崎山や別府湾の風景をゆっくりと眺めてみるのも楽しいひとときになるでしょう。

自然の息吹を満喫しながら散策ができる2つのコース

高崎山自然動物園には、うさぎさんコースとかめさんコースの2つのルートが設けられています。うさぎさんコースとかめさんコースは、いずれも園の入口からサル寄せ場まで徒歩で移動するときに利用するコースです。自然の息吹を満喫したい場合には、さるっこレールに乗らずにこういったコースを利用してサル寄せ場までアクセスができます。うさぎさんコースとかめさんコースは、土地の地形に違いがあるのが特徴です。例えば、うさぎさんコースは途中に上り坂などがあり、少し運動をしたいときにも最適な環境になっています。

一方、緩やかな道が続き、ゆっくりと散策が楽しめるのがかめさんコースです。いずれのコースも最終地点はサル寄せ場ですが、途中で出会える風景が異なります。体にかかる負荷にも違いがあるため、メンバーの体力などを考えてコースを選ぶのがベストでしょう。うさぎさんコースの見どころになっているのが、高浜虚子の句碑です。こちらの句碑では、大分市で開催された句読会で高浜虚子が読んだ句が紹介されています。また、2つのコースが合流する地点にある初代ボスザル「ジュピター」の像もぜひ見ておきたい1品です。ジュピターは、高崎山自然動物園のサルのリーダーとして活躍しました。

傾斜が少ない遊歩道になっているかめさんコースは、運動が苦手な人でも比較的利用しやすいコースです。途中で別府湾の景色を眺めたり高崎山の自然を観察したりできるため、リラックスしならがウォーキングを楽しみたい人にもこのコースは向いています。

幸運が訪れるとうわさの幸せジンクスがある

こちらの高崎山自然動物園には、いくつかの幸せジンクスがあります。例えば、園内にある「おサルの銅像」にまつわるジンクスなどは有名です。高崎山自然動物園の敷地には、親子のサルをモチーフにした「おサルの銅像」が設置されています。この像にお賽銭をあげて頭をなでると、カップルが円満になれるともっぱらのうわさです。また、サル寄せ場の近くにある猿岩石の幸せジンクスも話題になっています。「岩にサルの横顔を見つけられると、幸せになれる」のがこのジンクスです。

高崎山自然動物園では、サルの股くぐりの幸せジンクスもよく知られています。「サルが足の間を通れば幸せが訪れる」として、サル寄せ場でもたくさんの人たちがサルを呼び寄せようと試行錯誤中です。より多くのサルが通るほど幸せが大きくなるため、いろいろな工夫が試みられています。幸せをつかむチャンスがアップするのが、サルが多く集まってくる餌付けタイムです。タイミングを逃さずに幸せをつかもうと、餌付けタイムのサル寄せ場には足を広げてサルを待つ人たちが並びます。隙間ができないように、隣の人と足をつけて横並びになるのがチャンスをつかむコツ。このようなアクティビティが楽しめるところは、高崎山自然動物園ならではです。

サルをテーマにした楽しいイベントが盛りだくさん

個性豊かなサルたちが暮らす高崎山自然動物園では、サルにちなんださまざまなイベントが開催されます。例えば、2018年の1月に開催されたのが、園の人気ものであるシャーロットちゃんとピーちゃんのイベントです。バレンタインデーのプレゼントをテーマにしたこのイベントでは、シャーロットちゃんとピーちゃんが、園を訪れた人にバレンタインデーのチョコレートをプレゼントしました。シャーロットちゃんとピーちゃんは、選抜総選挙で選ばれた高崎山自然動物園のアイドルです。こちらの園では、定期的に選抜総選挙を開催して園内のサルの人気投票を行っています。

ボスをトップに、順位が決まるのがサルの世界。ちょっとしたトラブルで群れから追い出されたり、順位が高いサルからバナナを奪ってランクアップしたりと、園でも人間社会さながらのドラマチックな生活が繰り広げられています。選抜総選挙は、園のスタッフが選んだオス、メスのサルの人気ランキングを決定するイベントです。このイベントでは、ヴィジュアルに優れるイケメンザルも選ばれます。また、園の人気キャラクターである「たかもも」や「たかもん」の人気投票も、選抜総選挙の目玉の1つになっています。

喫茶店やショップが入店するおさる館

高崎山自然動物園での休憩に利用できるのが、おさる館です。おさる館は大分マリーンパレス水族館「うみたまご」の隣にあり、園内からアクセスするときには横断歩道橋を利用します。3階建てのおさる館は、喫茶店やショップが入店する休憩施設です。1階には、さまざまなメニューを提供する「おさる茶屋」やサルのグッズがそろう「おみやげSHOP もんちゃん」があります。「おさる茶屋」はカレーライスや焼きそばなどの定番メニューから大分県の郷土料理まで味わえるお店です。中でも、海じおソフトクリームや大分に伝わるやせうまなどは、おさる茶屋の人気メニューになっています。

高崎山自然動物園のオリジナルグッズなどが手に入る「おみやげSHOP もんちゃん」は、親しい人へのプレゼントを探すときには特に便利です。大分の特産品なども扱っているため、旅行のお土産も購入できます。また、「ゲゲゲの鬼太郎」が好きな人にとっては、おさる館の3階にある「げんていや」もぜひ足を向けてみたいお店になるでしょう。このお店では、「ゲゲゲの鬼太郎」のグッズを取りそろえています。ユニークな商品の数々がそろう「げんていや」は、水木しげるのファンでなくてもつい覗いてみたくなるようなお店です。

高崎山自然動物園の料金

一般入園料金(個人)

大人:510円
高校生:510円
中学生、小学生:250円
幼稚園児以下:無料

一般入園料金(30名以上の団体)

大人:410円
高校生:370円
中学生、小学生:210円
幼稚園児以下:無料

大分市内の小学生と中学生は個人、団体ともに入園無料
11月の第3土曜日(高崎山無料の日)は、入園料金が無料

モノレール(さるっこレール)

往復:100円(片道の場合も100円)
幼児は無料

メンバーズクラブ

1,000円(2年間有効)

高崎山自然動物園の割引クーポン

メンバーズクラブ会員割引

メンバーズクラブの会員は入園料金が無料、同伴者4名までは入園料金が2割引です。水族館「うみたまご」の入園料金も本人を含めて5名まで割引になります。

本人

大人:510円→無料
高校生:510円→無料
中学生、小学生:250円→無料

同伴者

大人:510円→408円
高校生:510円→408円
中学生、小学生:250円→200円

高崎山自然動物園の営業時間

通常営業時

8:30~17:00(最終の入園は16:30まで)
忙期は通常よりも営業時間が延長になる場合がある

休園日

年中無休

高崎山自然動物園のアクセス

公共交通機関を利用する場合

JR「大分」駅から大分交通バス「別府方面」行き(関の江、鉄輪、国東)に乗り、「高崎山自然動物園前」で降車
JR「別府」駅から大分交通バス「大分駅」行きに乗り、「高崎山自然動物園前」で降車

車を利用する場合

東九州自動車道「別府」ICから約25分
東九州自動車道「大分」ICから約25分

船を利用する場合

西大分港で下船「王子港町」停留所から「別府方面」行の大分交通バスに乗り、「高崎山」停留所で降車徒歩約3分
別府国際観光港下船「南須賀入口」停留所から大分交通バス「大分駅」行きに乗り、「高崎山自然動物園前」で降車

飛行機を利用する場合

大分空港から大分交通バス「大分駅」行きに乗り、「高崎山自然動物園前」で降車

高崎山自然動物園の駐車場

名称:高崎山駐車場
住所:大分県大分市神崎
営業時間:8:30~18:30
駐車台数:800台
料金:普通車(軽自動車含む)は1台410円
バスは1台1,030円
二輪車は無料
高崎山自然動物園の駐車場は、水族館「うみたまご」に行くときにも利用ができます。
そのほかの割引の有無は不明です。

提供・あそびのノート

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