大沼国定公園は、北海道函館市に隣接する亀田郡七飯町大沼町にあり、JR函館駅・函館空港・函館フェリーターミナルなどから、車で約1時間以内というアクセス抜群の人気観光スポットです。四季折々の動植物のほか、カヌー・遊覧船、ワカサギ釣りなどが楽しめます。また湖水と奥に見える秀峰・駒ヶ岳とのコントラストは、多くの写真好きを魅了する場所でもあります。今回は、大沼国定公園の散策と湖上クルーズのほか、「大沼だんご」で有名な「沼の家」、七飯町にある山川牧場の「仔牛の哺乳体験」をご紹介します。
大沼国定公園
活火山「駒ケ岳」が何度も大噴火を繰り返し、その噴火でできた大沼、小沼、じゅんさい沼、大小126の島など周辺一帯が、1958(昭和33)年に道南で唯一の国定公園となりました。
現在、大沼国定公園の美しい景観は、静岡県の「三保松原(みほのまつばら)」、大分県の「耶馬溪(やばけい)」と共に「日本新三景」の1つとなっています。
また、2012(平成24)年7月3日、大沼国定公園の第1種特別地域(大沼・小沼・じゅんさい沼)が「ラムサール条約登録湿地」となりました。水鳥の生息地というだけでなく、生物の多様性に富んだ重要な湿地だということと、その保全が必要と判断されたわけです。詳しい情報を知りたい方は、こちらをご覧くださいね。
公園のある場所及び特長
ここから公園が始まります!看板の形が駒ヶ岳というのが面白いですね。
総面積約9,000haの公園には大小126もの小島が浮かび、その数カ所に島を結ぶ橋が架かっており、4つの島巡り散策路が整備されています。各散策路の所要時間は約15分~50分と幅があり、その日の滞在時間に応じて選べるようになっています。
また春から秋にかけては、サイクリング、ボート、遊覧船、冬はスノーモービル、氷上ワカサギ釣りなどを楽しむことが出来、四季にわたってハマナス・藤・エンレイソウ・カタクリ・ミズバショウなどの花々や、ミズナラ・カエデ・ブナなどの樹木と多くの植物を楽しめるのも特長です。
4つの散策コース
散策コースは、以下4つのコースがあります。
○大島の路:所要時間(15分)-名曲「千の風になって」にちなんだ「千の風モニュメント」があります。
○森の小径:所要時間(20分)-青々と茂った草木の中を散策するコース
○島巡りの路:所要時間(50分)-大沼の橋を渡って、小島巡りを楽しみながら一周できるコース
○夕日の小沼道:所要時間(25分)-小沼湖畔を散策し、美しい夕日を堪能できるコース
公園の入口には、大沼公園散策マップ案内板がありますが、中に入ると矢印と番号・コース名だけで順路が示されており、自分がどこを歩いているのか全体像が分かりません。そのため散策前に入口付近のお店で地図を入手するか、こちらからダウンロードしましょう。
今回は、オレンジ色の点線で囲まれた「森の小径」と、マップ左上に記載されているレストラン「ターブル・ドゥ・リバージュ」までの4~6のコースを散策しました。
湖畔の遊歩道
ここからスタートです!
右に大沼を見ながら「石の階段」を渡ります。
「森の小径」を散策中です。湖のほとりを歩いています。
足元は、見事なコケの道が続いています。地面の感覚がとても柔らかく、心地良く感じます。また、散策をした日は、晴天に恵まれたお陰で、巨木の枝葉の間から差し込む日差しが綺麗なコントラストを作っていました。
道中、ほとんどの道は木の根でボコボコしており、歩きづらく感じます。散策路を訪れる時は、やはりスニーカーが最適です。
ターブル・ドゥ・リバージュ:ランチクルーズ
大沼湖畔に建つカフェレストランです。旬の地元素材を使った食事や手製ケーキ、コーヒーを提供しています。また、湖上クルーズも運営しており、大沼湖の上でゆっくりと食事やティータイムを楽しむことが出来ます。とても人気のあるレストランなので、予約することをお勧めします。
ターブル・ドゥ・リバージュの正面玄関です。
レストランは湖のすぐ脇に建っており、駒ヶ岳がよく見える絶好の立地です。
この日は4種類のランチメニューがありました。七飯町のブランド牛である「大沼牛」や、近隣の北斗町の「渡り蟹」、森町のブランド豚である「ひこま豚」など、地元食材をふんだんに使ったメニューが並んでいます。
また七飯町は、日本での西洋りんご発祥の地であり、現在も主要農産品の1つとなっています。この地元のりんごをふんだんに使ったアップルパイが美味しそうです。
店内では、七飯町の特産品である大沼牛、じゅん菜、わかさぎ、りんごを使用した、お土産コーナーも充実しています。
店内でのランチも人気ですが、筆者が訪れた9月3日は、ちょうどスイレンが咲いている時期だったので、湖上クルーズ(カフェ・クルーズ)にしてみました!大沼では、ピンク・白・黄色の3色のスイレンを見ることができるそうで、毎年7月初旬~9月初旬に楽しむことができます。
お店の裏側は大沼に面しているので、お店から出てすぐに乗船することができます。
湖上テラスの様子と、素晴らしい運転技術の船長さん(左端)が乗船するところです。
カフェ・クルーズ(1,500円)には乗船料とドリンク代が含まれていますので、今回はアイスコーヒーとジンジャエールを注文しました。
大沼のスイレンは、朝咲いて昼には閉じる種類だそうです。ちなみにこの写真は13:00頃のものです。
スイレンの脇ギリギリまでクルーズ船を寄せてスピードを落としてくれるなど、船長さんはとても細やかな配慮をしてくれるので、乗船中はひたすら湖上の動植物や景観を満喫することができます。
クルーズ中、鴨(写真左)やトンボ(写真右)がお供してくれました。
湖は、レストランのクルーズ船のほか、多くの手こぎボート、アヒルボート、遊覧船で賑わっています。
心地よい波に揺られながらドリンク片手に、スイレンや水鳥、小島、そして秀峰・駒ヶ岳を見るひとときは、とても贅沢に感じられます。
湖上クルーズについて
ランチクルーズ 2,600円 (クルーズ用ランチ+コーヒー+乗船料)
デザートクルーズ 2,000円(ケーキ+コーヒー+乗船料)
カフェクルーズ 1,500円(コーヒー+乗船料)
●運航所要時間:約30分(天候不良の場合欠航する場合あり)
●運航期間:5月中旬~10月末まで
提供・トリップノート
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