長期化しているコロナ禍の影響により業績に大きく影響が出ている企業も増えています。今回は、コロナ禍の影響で赤字となっている企業を3つみていきましょう。
大戸屋ホールディングス(HD)
「大戸屋ごはん処」などを運営する大戸屋ホールディングス(HD)は2022年3月期の決算で、本業のもうけを示す営業利益が5億9,400万円の赤字となりました。これで、2020年3月期から3期連続で営業利益は赤字です。
2020年9月、「牛角」など多くの外食チェーンを運営するコロワイドに買収されたあと、人件費の削減や物流の効率化など徹底的なコストカットを図ってきました。しかし、新型コロナ禍の影響もあり、業績回復は道半ばです。
2020年3月期の営業利益は6億4,800万円の赤字、翌期は新型コロナ禍の影響もあって33億4,300万円の赤字です。2022年3月期は2020年3月期よりも赤字幅が減少している点は、希望が持てるところではないでしょうか。大戸屋HDは2023年3月期に14億500万円の営業利益を予想しており、売上の回復に意欲を見せています。
青山商事
「洋服の青山」を展開する青山商事は2021年11月に2022年3月期上期中間決算を発表。その時点の純利益は75億円の赤字となっています。純利益が169億円の大赤字となった同年前期との比較ではかなり赤字が減ったものの、まだ巨額の赤字が続いています。
近年、オフィスカジュアル化が進みスーツの需要が低下しました。加えて、ウイルス感染予防を目的とするテレワークが増加。さらにスーツ離れが進みました。こうした理由により、洋服の青山は経営状態が急激に悪化していったたようです。