開湯150年以上の歴史を持つ登別(のぼりべつ)温泉は、多彩な泉質を有している全国的にも珍しい温泉地です。温泉街の周辺には数多くの観光名所が密集しており、賑わいを見せています。その中でも、今回ご紹介する地獄谷は特に人気が高く、登別温泉観光の目玉的存在です。地獄を思わせる荒涼とした景色が有名で、訪れたことがある方も多いかと思いますが、その地獄谷の夜の姿をご存知でしょうか?鬼火の路(おにびのみち)の光に誘われ、ライトアップされた幻想的な夜の地獄谷に足を踏み入れてみましょう!
地獄谷とは?
登別温泉の代表的な観光スポットである地獄谷は、直径約450mの爆裂火口跡です。硫黄の臭気と共に、至る所から白煙があがり、殺伐とした荒涼な大地は、まさに地獄を想起させます。
1周約20分の遊歩道があり、昭和地獄や鉛地獄など、15の地獄の名前がつけられた湯壺や噴気孔を望むことができます。
地獄の釜の音を思わせるボコボコという熱湯が噴出する音が響き、訪れた観光客を地獄の世界観へと引き込みます。
鬼火の路と夜の地獄谷へ
では、いよいよ、夜の地獄谷の世界へと出かけましょう!
鬼火の路は展望台から鉄泉池(てっせんいけ)までの遊歩道です。日没から21時半までフットライトが灯っているので、夜の地獄谷散策を楽しめます。
昼の地獄谷の雰囲気とはまた違い、辺りは人気も少なく静けさに包まれています。
明るい時間帯には荒涼とした大地が望めますが、夜の闇にのまれた地獄谷はライトアップされている付近だけが照らし出され、月面のような、砂漠のような、なんとも異様な感じがします。
遊歩道にはいくつもの鬼火が連なり、幻想的に道を照らします。
奥へと続く鉄泉池までの道を遠くから望むと、まさに「鬼火の路」です。
鬼火に沿ってしばらく歩いていくと、鉄泉池の看板が見えてきます。
更に歩を進め、遊歩道の最奥に到着すると、ライトアップされた鉄泉地があります。
ボコボコと音をたてて、硫黄のにおいと熱気、白い湯煙をあげながら熱湯を噴出する鉄泉池が鬼火の路の終着点です。
夜ならではの幻想的かつ迫力を味わうことができる鬼火の路。昼とは全く違った夜の地獄谷をぜひ見てみて下さいね。
昼の地獄谷はどんな感じ?
幻想的な夜の地獄谷をご紹介しましたが、暗くて周囲がよく見えないため、実際はどういうところなのか判らない方も多くいらっしゃるかと思います。
周囲がよく見渡せる、明るいお昼の地獄谷の姿についても簡単にご紹介します!
夜は闇に包まれ、ライトアップの光が届く範囲しか見えませんでしたが、お昼には地獄谷の広大な大地が望めます。
荒涼とした地のあちらこちらから白い煙が上り、地の果てのような地獄を感じられます。
夜と比べて道も大変見えやすいです。また、フットライトが設置されておらず、夜には見えないスポットも数多くあるので、お時間が許すのであれば、明るい時間帯と夜の両方に行ってみることをオススメします!