パグやシー・ズー、ブルドッグなど、いわゆるペチャ鼻の短頭種がかかりやすい呼吸器系の病気を総称して「短頭種症候群」と呼びます。主に次のような病気があります。
いわゆるペチャ鼻の短頭種がかかりやすい呼吸器系の病気を総称して「短頭種症候群」と呼びます。主に次ぎようのような病気があります。
口の奥のほうにある軟口蓋と呼ばれるヒダが長すぎる病気。短頭種に限らず、高齢期の小型犬にも見られます。短頭種はもともと軟口蓋が長いうえ、他犬種に比べて呼吸回数が多く、空気の刺激を受けて余計にヒダが垂れ下がりやすいのです。ヒダが垂れ下がると、気道をふさぎ、いびきをかくようになります。短頭種はもともといびきをかきますが、加齢とともにひどくなり、呼吸が苦しそうになれば、切除手術が必要です。
気管が押しつぶされたように変形してしまう病気で、短頭種以外に小型犬にも多く見られます。運動後や興奮時などに、ガーガーとアヒルの鳴き声のような乾いた咳をしたり、苦しそうな息づかいをします。軽い場合は、太らせない、首輪でのどを圧迫しない、暑さを避けるなどの生活管理で進行を抑えます。根本的な治療のために手術を行うケースもありますが、難度の高いものになります。
気道が狭く、換気によって効率よく熱の放散ができない短頭種は、とりわけ熱中症になりやすい犬種です。そのため、夏場、短頭種のお預かりを中止する航空会社が増えています(なかには、特定犬種は通年でお預かり不可の会社もあります)。
具体的な中止期間や対象犬種は、航空会社によって異なりますので、愛犬連れでの移動を予定されている方は、あらかじめ確認しておきましょう。
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