分刻みのスケジュールに、正確な発着。子どもから大人まで夢中にさせるクールな車体に、種類豊富な駅弁など、はたらく電車とその駅周辺って魅力があふれていますよね。そんなきっちり&真面目な鉄道が、“てきと〜”な感じになっちゃったら「一体どうなるの?」。
そんな驚きの視点で楽しめるのが横浜で開催中の「てきと〜な鉄道展」。とってもゆる〜くて、てきと〜だけれど、心にグッとくる世界観は唯一無二。この夏親子で訪れれば、新たな鉄道の魅力を発見、そしてちょっと心が軽くなる癒しの時間が手に入るかもしれません!?
「てきと〜な鉄道展」とは?
8月6日よりスタートした「てきと〜な鉄道展」は、鉄道をメインモチーフに、イメージとは真逆の“ゆるさ”や“てきと〜”さを前面に出し、クスッと笑える世界観を見せてくれる展覧会。電車にちなんだゲームをプレイしたり、旅の楽しみ「駅弁」を自分仕様にアレンジしたり、さらに車内や駅で寝っ転がったりと、なんでもありの自由な空間が魅力です。
というのも手掛けたのは、「うんこミュージアム」を生み出した企画プロデュースチーム“たのしいミュージアム”。彼らならではの独特の視点と面白さはすでに周知のとおり。
彼らが本気で提供する“てきと〜”は、頑張りすぎることなく、でも諦めることでもない、絶妙なほどほどさ。実は、本展の空間に身を置くことで、“今の時代に自分らしさを取り戻すきっかけになれば”と企画されたとのこと。
なお、会場は横浜駅直結の複合型体験エンタテイメント施設「アソビル」2Fの「YOKOHAMA COAST」。親子でお買い物ついでに立ち寄れる、抜群の立地です。
「てきと〜な鉄道展」の見どころをチェック・各駅停車で全5駅を巡ろう!
「てきと〜な鉄道展」の最大の見どころは、趣向を凝らした“てきと〜”さ。各駅を巡るだけで心がほぐされ、「まぁ、なんとかなるもんだ」という気分に大人も子どももなれちゃいます。まずは券売機フォルムの受付で「てきと〜な切符」を手に入れましょう。そしてそのまま切符を「ほぼ自動改札」にタッチ! フラップドアが開いたら、いよいよ「てきと〜中央駅」への入場です。
出発駅「てきと〜中央駅」は、まさに多くの人が行き来をするセントラルステーションならではの佇まい…と思いきや、ゆるさが爆発中。見慣れたデザインの電光掲示板を確認すると「遅延」のオンパレード。かたや耳をすませば列車到着を告げるアナウンスも響き、本物の駅と間違えてしまうほどの不思議な臨場感です。
こちらでは「てきと〜お絵かき電車」を提供、自分の描いた電車イラストを高さ2.7m×幅約9mものサイズの巨大プロジェクトマッピングで投影し、ホームに電車が入線する様子が楽しめます。
各駅停車気分で全5駅に下車するスタイルで楽しめる本展。駅を巡るために利用するのは、全長42.5mもの車両からなる「てきと〜線(TKT)」。3両編成で、1号車はいつもの車内でほっとひと息と思いきや、車内の中吊り広告には驚きの要素が満載。ぜひ、チェックを。
2号は「忘れ物特別車両」。「うどん」や「カブト虫」などご当地あるあるから夏の風物詩までたっぷり忘れ物が揃っています。気づいたら、自分の忘れ物も並んでいるかもしれません。
そうこうしているうちに2駅目「メチャコミ・スクエア駅」へ到着。こちらでは毎日朝夕の通勤・通学の混雑がポップアート風に! 大学生やサラリーマン、おばあさんたちが個性的な服装・ポーズでプラットホームに押し寄せているので、一緒に写真を撮ったり、落書きしたり、自分も作品の一部になりきってみたりと思い思いに混雑を楽しんじゃいましょう。
混んでいるのに誰も座らない「ハトフンに注意!」なフォトスポット「ハトスポット」にも注目ですよ。
3駅目は誰もがにっこり「エキベン・タウン駅」。旅のおとも・駅のお楽しみといえば“駅弁”。早速、日本の誇る鉄道グルメコンテンツ“駅弁”ならではの多彩な具材を選んで自分だけの俺弁こと「てきと〜弁当」づくりをスタート!
具材スタンプの種類は全28種。欲望のままに大好物のスタンプを駅弁シートにペタペタ。いつもならば考えてしまうヘルシーも健康もここにはありません。理想をとことん追求したオリジナル駅弁が完成したら、ぜひ特大パッケージをバックに記念写真を!
終点もほど近い4駅目は「ゲーム・ステーション駅」。変な人が電車に入ってくるのを防ぐ「てきと〜鉄道の達人」をはじめ、吊り革の持ち手を投げる「つりか輪なげ」、さらにさらに太陽に目指して電車を積み上げる「ぐらぐら銀河鉄道」と個性的なタイトル揃い。
最新のアーケードゲームから、縁日風のアナログゲームまで、親子揃って夢中になれる遊びが盛りだくさん。ついつい長居してしまう、そんなステーションです。
いよいよ終点「てつど〜ぶつパーク駅」に到着。こちらはグリーンあふれる3号車「緑車」と一体化。会場唯一の休憩エリアは、ごろんと寝転んだり、座ってぼんやりしたり、新ジャンルの休憩テーマパーク。もちろん電車も運休中。エリア内には本展のメインキャラ「てつどうさぎ」やぴえん顔の相棒「ちえん(遅延)」をはじめバラエティ豊かな「てつど〜ぶつ」たちも、ゆったり&まったり。
「寝レール」はメインを横切る寝転びスペース、チンアナゴ風の「チンアナ号」が集まるボールプールも。パパママは「緑車」内のシートでのんびり、まだまだ元気いっぱいの子どもたちはボールプールではしゃいだり、ごろごろ芝生で寝転んだりできます。
持ってるだけで癒される!? “てきと〜”みやげを持ち帰ろう
本展では、電車の耳がチャームポイントのオリジナルキャラクター「てつどうさぎ」と相棒「ちえん」のグッズも用意。展覧会の”てきと〜”感そのままのアイテムを手に入れて、癒されてみてはいかが!?
線路で絵柄が繋がるデザインの「マスキングテープ」(600円)や、駅名入りの「アクリルキーホルダー(駅看板)」(各750円)。さらにお土産にもぴったりの「クッキーボックス」(1,600円)や「Tシャツ」(各3,800円)なども。来場の記念に手に入れてみては。
各駅停車で楽しみたい! 癒され要素満載で“てきと〜”の良さに気付けるはず
真面目でクールな印象の鉄道も“てきと〜”に変換されれば、ゆるふわ・癒しの存在に。館内では笑ったり、はしゃいだりはもちろんOKで、子どももリラックス&夢中で遊べるはず。工作系や参加型コンテンツが豊富なので“親子で一緒に笑顔になれる”そんな時間が過ごせます。
制作委員会実行委員長 佐藤永武さんも「お子さんも元気いっぱい遊べる空間に仕上がりました。絵を描いたり、はしゃいだり、靴を脱いで、寝転んだり型にはまらず遊んでください!」と楽しみ方を伝授してくれました。
また、企画プロデューサーの香田遼平さんも「楽しみ方は人それぞれ。社会の窮屈さのあるなかでみんな頑張っているので“このくらいでいいんだ”って自分の中のてきと〜のしきい値を下げて、たがを外して楽しんでもらえたら」とも。
駅近で、アクセスも抜群。見終わったあとは、ゆるっとした空間で癒され、きっと「意外と、てきと〜っていいんだね」なんて、心がすっと軽くなる瞬間があるはず。鉄道大好きキッズはもちろん、誰でもウェルカムな空間で夏休みの思い出を親子で作ってみてはいかがでしょう!
「てきと〜な鉄道展」の新型コロナウイルス感染症対策
<「てきと〜な鉄道展」の新型コロナウイルス感染症対策>
・アルコール消毒液の設置、消毒実施の呼びかけ
・入場時の検温 ・マスク着用の徹底
・館内の定期的なアルコール消毒
・キャストの体調管理の徹底
・キャッシュレス決済の推奨
<アソビルの新型コロナウイルス感染症対策>
・館内のカウンター・手すり・エレベーターのボタンなど手を触れやすい箇所の除菌、清掃
・全スタッフの出勤時に手洗いうがい、手指のアルコール消毒
・全スタッフの出勤前もしくは出勤時の検温
・一部スタッフのマスク着用
<来場者へのお願い>
・風邪の症状や37度以上の熱があるなど、体調のすぐれない場合は、ご入場をお控えください
・入り口にアルコール消毒液を設置しております。ご入退場時は、手指の除菌にご協力くださいまた、ご帰宅後は手洗い、うがいを必ず行ってください
・ご来場のお客様は、原則マスクの着用をお願いいたします
・ご来場中に体調が悪化したり、気分が優れなくなった場合は、お近くのスタッフまでお申し出ください
・他のお客様と距離を空けてご鑑賞ください
・作品や展示ケース、壁には触れないようお願いいたします
・館内で体調が悪化された場合は、近くのスタッフまでお申し出ください
アクセス・基本情報
名称:てきと~な鉄道展
開催場所:アソビル 2階 YOKOHAMA COAST
住所:神奈川県横浜市西区高島2-14-9
開催期間:8月6日〜11月27日
開催時間:10:00~19:00 ※最終入場受付 18:00 ※定休日は施設に準ずる
料金:
<事前予約チケット(平日)>大人(高校生以上) 1,700、小学生~中学生1,200、未就学児 無料
<事前予約チケット(休日)>大人(高校生以上) 1,900、小学生~中学生1,300、未就学児 無料
<当日券>大人(高校生以上) 2,300、小学生~中学生1,500、未就学児 無料
※グッズつきチケット:各種チケットに+200円で缶バッチ5種類のうち1種類が付きます(種類は選択不可)
<文=相川真由美>
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
提供・あそびのノート
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