2、韓国ドラマ初心者40代女性におすすめジャンル別13選
一言に活力、癒しと言っても、どんなジャンルにどんな効果を感じるかは人それぞれ。
迷ったら、「面白そう」とワクワクしたものから色々試してみるのがおすすめです。
ここでは、韓国ドラマ初心者のアラフォー筆者が、実際に見やすくドハマりできた作品をジャンル別にご紹介します。
最初に見る作品の参考にぜひしてみてください!
(1)癒し系
まずはやっぱり癒しが欲しい、幸せで満たされたい時の心が洗われる2選。
①ナビレラ
踊りに夢を見いだした70歳の老人と、才能あふれる23歳の青年。厳しい現実に直面しながらもバレリーノを目指す2人の間に、やがて強いきずなが芽生え始める。
出典元:netflix
■あらすじ
70歳で、幼少時からの夢であったバレエダンサーを目指すことを決めた、元郵便局員のドクチュル。才能あるバレエダンサーの青年チェロクがバレエを教えることがきっかけとなり、二人の交流が始まる。お互いに勇気を与え合う二人がそれぞれの人生の舞台を目指す。
■40代におすすめのポイント
70歳を超えたおじいさんと23歳の青年の、年齢を超えた友情そして特別な絆がたまらない!立場も年齢も大きく離れた2人の美しき再生の物語です。
2人の夢を諦めない姿や、周りの人の温かさにひたすら癒されること間違いなし。ラストは号泣必至です。
バレエダンサー役のソン・ガンは、レオナルド・ディカプリオに憧れ俳優を目指し、建国大学の映像演劇学科で学んでいます。この役のためにバレエレッスンを半年間受けたそう。バレエをする際の彼はまるで本物の王子で、幼い頃からバレエ教育を受けてきたかのようです。美しい立ち姿、しなやかな動き、ダンスは必見。186cm9頭身のバレエダンサーが見れるのも、韓国ドラマならではかもしれません。
ソン・ガンは、ネットフリックスのドラマシリーズに続けて出演していて、”ネットフリックスの申し子”というニックネームがついたほど。『ナビレラ』を見たら、あなたは、彼の他の出演作も見たくなるはず!
■40代女性の口コミ・評価
23歳と70歳、私に近い登場人物ではないのにどちらにも感情移入してしまい、逆に私と似た立場(おじいさんの娘でバレエに反対する)には、応援してあげればいいのに…とやきもきしました。40代こそ、この作品では出てくるキャラクター全員に寄り添えるのではないでしょうか。
自分と親のこれからについて色々気付かされるきっかけにもなりました。②その年、私たちは
高校時代に撮影したドキュメンタリーが人気を集めたことで、10年ぶりにカメラの前に立った元恋人同士の2人。もう二度と会いたくないと思っていたのに…。
出典元:netflix
■あらすじ
成績優秀で学年1位の女子、クク・ヨンスと、授業中に寝ている学年最下位の男子、チェ・ウン。高校3年生の2人は、学生生活のドキュメンタリーに共に1ヶ月間出演することに。
10年後の現在、別々の道を歩んでいた2人。当時のドキュメンタリーがネット上でバズっていることがきっかけとなり、同級生のディレクターから、再度ドキュメンタリーを撮らないかと持ちかけられ、再会することになる。10年の間にあった出来事と、現在の2人を行き来する、青春・恋愛の物語。
2022年百花芸術大賞(※1)ノミネートの作品。
■40代におすすめのポイント
主人公の二人の学生時代のエピソードに、10代~20代の頃に感じた感情が重なります。初々しさ溢れる若葉のような頃に戻れる作品で、「私にもそういう時があった!」と懐かしい気持ちになるでしょう。
全編に渡り映像がとても美しく、爽やかさ・温かさが表現されていて癒されます。
このドラマに出てくる40代以降の大人達は、器が大きく魅力的なキャラクターばかりです。自分が人生後半を生きていく上で、参考になるシーンも多いです。
また、映画『魔女』では殺し合う敵同士だったチェ・ウシク、キム・ダミが今作では恋人を演じることでも大注目されました。
実際に雰囲気も相性も文句なしの二人の細やかな演技を満喫できます。
■40代女性の口コミ・評価
私たちより若い世代のドラマですが、10代、20代の頃の葛藤する気持ち、恋する胸の痛みを思い出し甘酸っぱい気持ちになりました。キャストのウシクとキムダミのケミストリーがあまりにも良く拍手喝采。優しい気持ちでいっぱいになれます。ファッションコーデにも好感が持てて、40代でも真似できそうです。
※1:百花芸術大賞とは?
‘‘百想芸術大賞(ペクサンげいじゅつたいしょう、朝鮮語: ペクサン イェスル デサン、ハングル: 백상예술대상)は、大韓民国の総合芸術賞。日刊スポーツが主催する。韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれることもある。
出典元:百想芸術大賞 – Wikipedia
(2)感動系
心から感動し、涙を流して泣くことは、癒しと明日の活力につながります。
涙と愛の2選。
①サイコだけど大丈夫
愛を知らない人気童話作家と、精神病棟で献身的に働く男。辛い思いを抱えて生きる2人の運命が交錯する時、互いの心に癒やしをもたらす、新たな人生の扉が開く。
出典元:netflix
■あらすじ
精神科病棟で働く保護士・ガンテは、幼いころに両親を亡くし、自閉症の兄・サンテを支えながら生きる。サンテは愛を拒否している男性。
一方、ムニョンは、一風変わった作風の人気童話作家。サイコな気質のある傲慢な性格で、愛を知らない。
精神病院の絵本朗読会で出会った正反対の二人は、お互いに癒し合い、惹かれあっていくが、思いもよらない過去の繋がりがあることも次第に明らかになっていく。
■40代におすすめのポイント
癒しのロマンスストーリー。ソ・イェジ扮する童話作家のムニョンは、美しすぎてアジアのバービー人形と言っても過言ではありません。
見どころは、一見普通のようで世の中の基準で見れば”サイコ”に見える人たちが、愛あふれる世界に溶け込んでいく過程。それぞれ心の傷を持ち大人になり切れなかった人達が、支え合うことで成長していきます。
当初、反社会的なムニョンはまさに「サイコパス」。しかし、愛を知っていく課程で見せる彼女のツンデレ具合は可愛すぎて、ガンテに感情を爆発させるたびに見てるこちらが愛おしさでいっぱいに。
また、キム・スヒョン扮する精神病棟で働くガンテ。彼の表情は本当に胸を突く演技で、雨に濡れる子犬を連想してしまうこともたびたび。こちらもタオルにくるんで温めてあげたい、そんな優しい気持ちになります。
そしてガンテの兄、自閉症のサンテ役のオ・ジョンセ。彼の素晴らしい演技は号泣必至。コ・ムニョン含む3人の織りなす暖かい関係にひたすら胸が熱くなります。
3人を取り囲み、暖かく見守る周りの友人キャラも良く、ここも癒されるポイントです!
■40代女性の口コミ・評価
人生について考え始める私達世代の心を揺さぶる作品。障がい者の兄が決して世話されるだけの存在ではないこともポイントです。毎日は愛おしさで溢れ、人は誰かを愛し支えることができる。一風変わった世界観や童話ちっくなビジュアルを楽しみつつ、生きるとは?愛し愛されることとは?という王道テーマを深く考えさせられる名作だと思います。
全編に渡り登場し、各話のテーマを表現するムニョンの絵本の存在は、ゴシックさや哀しさがあり、ティム・バートン監督の作風を彷彿させます。
日本語訳された公式絵本を購入することも可能で、ドラマを見たら手元に置きたくなること間違いなし!
②愛の不時着
パラグライダー中に思わぬ事故に巻き込まれ、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢。そこで出会った堅物の将校の家で、身分を隠して暮らすことになるが…
出典元:netflix
■あらすじ
韓国最高財閥グループの末娘であり、自らも腕の良い経営者として、事業を拡大しているユン・セリ。
ある日開発中の新商品のテスト中、あろうことかパラグライダーで北朝鮮に不時着してしまう。そこで運命の相手、北朝鮮の将校リ・ジョンヒョクと出会う。
捕らえられそうになり一度は逃げるセリだが、ジョンヒョクの家に匿われることに。北朝鮮からの秘密裏の脱出を目指す中、二人は惹かれ合うようになる。
■40代におすすめのポイント
これはもう、あらゆる要素・ジャンルが詰まっているドラマです。
ただのロミオとジュリエット的な恋愛ストーリーだと思ったら大間違い!
恋愛、家族、国、ほのぼの、コメディ、シリアス、サスペンス、アクション、グルメ…あらゆる感情、全ての要素が味わえる贅沢品!
そして、これまでの韓国の社会的タブー「韓国と北朝鮮の南北分断」に挑んだ作品とも言われています。
ドラマでは北朝鮮での生活描写が丁寧に行われており、実際の北朝鮮に近づけようと、脱北者の方々にリサーチをしたうえで作り上げたそうです。あくまでドラマなので、脚色もありどの程度の再現性かはわかりかねますが、考証を重ねて作り上げたこと、今までなかった分野にチャレンジしたことだけでも見る価値はあります。
また、後半では北朝鮮で出会ったジョンヒョク、セリと親交を深めたジョンヒョクの部下たちが南北スポーツ交流大会に紛れて韓国に渡ってくるストーリーが展開されます。
南から北へ、北から南へ。同じ民族でありながら分断されている彼らの、相互の異文化体験もストーリーの軸に。
女性のみならず、男性でも沼落ちし、、何周もする人、沼から抜け出せない人が続出した納得のオールラウンダー作品です。
■40代女性の口コミ・評価
鬼軍曹な反面、恋愛経験ゼロというジョンヒョク中隊長殿がカッコよくて可愛くて!40代でも軽率に恋に落ちる!四十路の友人が揃って彼に惚れていました(笑)日本ではお目にかかれないスケールのlアクションとラブストーリに爆笑必至の部下4人やあたたかい北朝鮮の人々。ロス続出も納得!実際ヒョンビンとソン・イェジンが結婚したのも最高過ぎました!
(3)復讐・スカッっと系
ストレス発散や活力にはスカッと系でしょ!というあなたに2選。
①梨泰院クラス
大都市ソウルの中でもひと際ホットな街で、小さな飲み屋を開店させた前科者の青年とその仲間たち。成功をつかむため、大物相手に無謀ともいえる戦いを仕掛ける。
出典元:netflix
■あらすじ
高校生だったパク・セロイはいじめをしていたクラスメイトを正義感から止めようとして、殴ってしまう。しかし殴った相手は外食産業の最大手「チャンガ」の会長の息子だった。会長の不条理な権力により、セロイは高校を退学となってしまい、父親を殺され、前科者となってしまう。
出所後、セロイは梨泰院の街に小さな居酒屋を開店し、仲間たちと共に外食産業のトップを目指す。目的は、復讐。チャンガの巨大権力を打ち倒す、壮大なビジネス復讐劇&サクセスストーリー。
■40代におすすめのポイント
前半、不条理な出来事や権力に振り回される彼の境遇にヤキモキする部分もありますが、その分後半、ビジネスにも成功し、同時に復習も果たされていく怒涛の展開でスカッとするドラマ。
日本でもリメイクの六本木クラスが放送中!
ダイバーシティも、もう一つのテーマとなっていますが、登場人物たちがそれぞれの苦境の中で人生を精一杯生きようとする姿や、アイデンティティを守るための姿、底力を見ていると、こちらも活力が湧きます。
また、俳優陣の演技が圧巻!セロイの右腕となり、一緒に頂点を目指していく女性イソを演じたのがキム・ダミ。彼女は各映画祭の新人賞を総なめにした『魔女』の役柄と相まって韓国では「怪物新人」と呼ばれる程の演技力の持ち主です。最初『梨泰院クラス』を見た時、『魔女』に出演していた子と同一人物と気がつきませんでした…!
■40代女性の口コミ・評価
いくつになっても苦労が多くても夢を追うこと、働くことは楽しいんだと気付かされます。イソはソシオパスという設定で、セロイや仲間と目標達成を目指し過ごすうちに、内面が変化していくのですが、同じ女性としてなのか母親目線なのか思わず共感して応援してしまいました。
2022年には本作オマージュの「六本木クラス」が放送されましたが、オリジナル見ずしては語れず…!という声も!韓国ドラマクオリティをぜひその目で確かめてください。
②ヴィンチェンツォ
マフィアの顧問を務める韓国系イタリア人の弁護士が、母国韓国で繰り広げる壮絶な戦い。その目的は、ばく大な富と利権を握る巨大組織に正義の鉄ついを下すこと。
出典元:netflix
■あらすじ
マフィアの相談役であり、韓国系イタリア人の弁護士ヴィンチェンツォは、イタリアを去る。彼の目的は、韓国ソウルの雑居ビルに隠された15トンの金塊を手に入れること。
一般人を装い、金塊の眠る雑居ビルに入居するヴィンチェンツォだが、ビルには一筋縄では行かない住人たちが住み、また、悪徳企業「バベル建設」による違法な手段による再開発の問題が立ち上がっていた。
■40代におすすめのポイント
これぞ韓国ドラマでしか味わえないTHEスペクタクル!常に「マジで!?こんなことある〜!?」の連続。社会派ヒューマンドラマあり、シリアスもあり、笑えるコメディシーンも多いです。
弁護士とマフィア、2足の草鞋を履く主人公が、両方の特性を活かしながら敵を罰していきます。
とはいえ、主人公も正義の味方ではないところがこのドラマの醍醐味。法で裁けない時には、裏社会の力技で相手を倒していくので、ひたすらスカッとします。
マフィアなのに納得できるこの爽快感は、善悪を超えた、自分の信念のままに振る舞う登場人物達のおかげです。対立するバベル側の人間の悪さといったら、これも最高に突き抜けて悪くて、容赦無くコテンパンにしたくなります。
おかげで、自分自身が日常感じている、矛盾や理不尽さなど自分の中のイライラ・モヤモヤも吹き飛ぶシーンがたくさん!
舞台の中心となるビルに住む、主人公と協力することになる住人たちも、ユニークな人たちばかりで愛さずにはいられません。
なお、主人公のソン・ジュンギは、端正なルックスが話題となり“女より美しい男性”と呼ばれています。世界で愛されるドラマ「太陽の末裔 Love Under The Sun」では“ソン・ジュンギ シンドローム”と言われる社会現象まで発生!
そんなソン・ジュンギが本作では冷酷なダークヒーローに。ジュンギ扮する、イタリア語を話すベビーフェイスのマフィアにハマって下さい。
■40代女性の口コミ・評価
迫りくる数々の難題を法律×マフィアで返り討ちしていく新しい面白さ。後半になるほど盛り上がりを見せ、終始飽きさせない構成が目の肥えた大人でもひたすら予想外で興奮の連続!ストーリーを邪魔しない大人の恋愛描写が最小限なのもよかった。ソンジュンギは大人女性がムズムズとときめいてしまう魔性の男優。同世代だからこそ感じる大人の魅力と少年に対するような歯痒いときめきを覚える。恐ろしい魅力!でも逃げられない!ハマるの怖い!助けて!