サニタリーボックスや生理用品を置けない理由
「もちろん母にこっそり生理だと伝えることもできたと思うのですが、家は父も兄も住んでいる共用のトイレなんです。そこに自分の帰省のタイミングで生理用品を置くことが気まずくて、私にはできませんでした」
“生理中の実家滞在”により、くつろぐはずの帰省ががヒヤヒヤするつなわたりのような日々となってしまった山田さん。
「トイレはなるべくコンビニに出かけたついでや外出のついでに済ませ、どうにか対応していました。『せっかく広い湯船に浸かれるんだから』と、母が浴槽にお湯を張ってくれても入れず、それでもしっかりと入浴してきたかのような演技をするのに必死でした」
その時の状況を振り返ると、気を使わないはずの実家よりも旅行時の方がよほど楽だと比較してしまうほどだったといいます。
言えない状況で生理が来たらどう対処する?
山田さんのケースは実家への帰省でしたが、もしこれが義実家だったらさらに気を遣ったかもしれません。彼氏の家へお泊まり中に…ということもありますよね。
中には「なんで言えないの?」と思う方もいるかもしれませんが、生理の捉え方や話題の扱い方は人ぞれぞれ。どうしても知られたくない人にとって、これは深刻な悩みなのです。
使用済みの生理用品をポーチに入れて持って帰るという対処法も耳にすることもありますが、もし状況が許せば、赤ちゃんのおむつ用袋をドラッグストアで入手して使うとニオイ対策になります。 また、お風呂や洗面所で洗える「月経カップ」を使ったり、「トイレに流せるタイプの生理用品(ナプキンの上に装着するものが販売されています)」を使うことでゴミを減らすのも一つの方法です。
かさばらずにトラブルに対応できるこうした生理用品をひとつポーチに入れておくと、安心感がアップします。使い方にはコツが必要なので、日常の中で試しておくといいですね。
―シリーズ「良くも悪くも帰省の思い出」―
<文/萩ゆう イラスト/朝倉千夏>
萩ゆう
住むところは中国地方や関西など、全国各地を転々と暮らすWebライター。温泉メディア、女性メディアなどで執筆中。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ。
提供・女子SPA!
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