皆さんは、その人のためを思ってした行動を本人から否定されたことはありますか? 否定する理由がまっとうなものであれば納得できるかもしれませんが、理不尽な理由だったら嫌な気持ちになってしまいますよね。
今回は、彼氏に思いやりを持って尽くすも彼氏から無神経な言動をされ、思わず怒りを爆発させた女性の話を紹介します。
彼の健康を考えて手料理をふるまう
今回お話を聞いたのは早紀さん(仮名・33歳)。彼女には、4年間付き合っていた彼氏のKさんがいました。
早紀さんは和食料理が得意で、よく自宅にKさんを招いて手料理を振舞っていたそうです。また、Kさんが訪れたときは決まって帰り際に翌日のお弁当を作って持って帰ってもらっていたとか。
「Kは早食いをしてしまいがちな上にしょっぱいものも好きな人なので、彼のためにできるだけ咀嚼が必要な具材で調理するとか、薄味にする代わりに出汁をふんだんに使うとか、そういった工夫を色々とこらしていました」
そんな早紀さんの料理をKさんはいつも完食してくれ、毎回食後にLINEで「あのおかずが美味しかった!」とか、「あの料理がまた食べたい!」といった感想を送ってくれたそうです。そんな彼の反応を見るのが早紀さんの楽しみでした。
倦怠期?様子がおかしい彼
付き合って4年経った頃、なんとなく目の前で手料理を口にするKさんに違和感を感じたそうです。
「前より美味しそうに食べてくれなくなったんです。いつもくれていた食レポも激減してしまいました」
自宅に寄る回数も減っていき、一度も来ない週もあったとか。そこで、Kさんの変化の理由が気になって仕方がない早紀さんは勇気を出してLINEで最近の変化について尋ねてみたそうです。
「『最近あんまりうちに来てないけど、どうしたの? それに料理を食べてもあんまり箸が進まないみたいだから、心配だよ』ってメッセージで送ってみたんです。実際、不安が半分、心配が半分くらいの気持ちでした」
「正直アゴが疲れるんだよなー」
Kさんから返ってきた文面に、目を疑った早紀さん。
「早紀の料理って噛むのが大変で、正直アゴが疲れるんだよなー。あと、実を言えばもっとパンチの効いた味の料理の方が俺は好きなんだよ」
Kさんは、最初は早紀さんが健康に気を遣って思いやりのある料理をしてくれることに感謝していたものの、徐々にそれらを負担に思うようになってしまっていたそう。そのメッセージから数行、早紀さんの料理についての文句が続いたそうです。
「その上、彼はさらにこう続けたんです!」と、興奮を抑えきれない様子で語る早紀さん。