子どもがカブトムシを捕まえてきた
そんな充実した時間を過ごしていた和佳奈さんの元へ、少し申し訳なさそうな面持ちで父と子が戻ってきたそう。すると、息子がいきなり言い出しました。
「ママ、お願い。絶対に虫かごからは出さないし、観察するだけだから今晩だけこのテーブルの上に置いていい? 明日の朝には森へ返すから!」
よく見ると、かごの中には数匹のカブトムシが入っていました。それを目撃した瞬間、和佳奈さんは声を上げそうになりましたが、息子の必死なお願いに、首を縦に振りました。
「もちろん、嫌でしたよ。だって、私がアウトドアに踏み込めないのは“虫”が原因なんですから…。まっ、昼間に大自然を感じて、日頃の疲れも癒せたし、カゴから出さないのなら、と思って」
しかし、悪夢はその後すぐにやってきたそうです。
初グランピングは残念な結果に…
服にとまっていたカブトムシは息子によって取り払われ、スタッフには事情を説明して平謝りすることでなんとか収束したものの、和佳奈さんは恐怖から立ち直れず放心状態のまま床に座り込んでしまったといいます。
「私は半泣きで『もう帰る!』と言って、結局日付が変わる前にチェックアウトして自宅へ向かうことになりました…もう二度と行きたくないです……」
今回の一件で和佳奈さんの虫嫌いはさらに加速してしまい、軽度の「限局性恐怖症」を発症してしまったのだそうです。数回のカウンセリングに通い、幸い現在は少しマシになっていると和佳奈さんは教えてくれました。
結局振り出しに戻ってしまいましたが、いつの日か家族で楽しめる時間がまた戻るとよいですね。
―シリーズ「夏のトホホ話」―
<文/浅川玲奈 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust>
浅川玲奈
平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。最近の日課は近所の雑貨店で買ってきたサボテンの観察。シアワセになりたいがクチぐせ。
提供・女子SPA!
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