規則違反者を閉じ込めた「煉瓦作りの独居房」

明治時代末期より、煉瓦造りの技能を持った囚人を受け入れて煉瓦を焼き、出来上がった煉瓦を使って塀、門、独居房などを作っていました。この独居房には窓がなく、扉は二重で煉瓦の厚さも40cm以上あります。

日本一の最恐刑務所「網走監獄」で北海道開拓の歴史にふれる
(画像=写真:あやか、煉瓦作り独居房(移築復原・登録文化財)、『トリップノート』より引用)

規則違反者はこの独居房に入れられ、食事を減らされました。抵抗する者には、手錠や足かせがつけられたと言われています。

釧路地方裁判所 網走支部法廷復原棟

この建物は、釧路地方裁判所網走支部及び網走簡易裁判所が新庁舎建設のために、旧庁舎を取り壊すのに際して、いくつか譲り受けた施設を展示しています。

日本一の最恐刑務所「網走監獄」で北海道開拓の歴史にふれる
(画像=写真:あやか、釧路地方裁判所網走支部法廷復原棟(移築復原)、『トリップノート』より引用)

この建物の外観は、1900年(明治33年)から1952年(昭和27年)まで使われた旧網走区裁判所の外観を再現していますが、内部の移築物は1952年(昭和27年)から1991年(平成3年)まで実際に使用されたものを配置しています。

こちらは単独法廷の様子を再現したものです。

日本一の最恐刑務所「網走監獄」で北海道開拓の歴史にふれる
(画像=写真:あやか、単独法廷の様子、『トリップノート』より引用)

単独法廷は、重罪以外の犯罪について1人の裁判官で審理するもの。被告人に対する人定質問がされている場面が再現されています。

こちらは、合議法廷の様子です。

日本一の最恐刑務所「網走監獄」で北海道開拓の歴史にふれる
(画像=写真:あやか、合議法廷の様子、『トリップノート』より引用)

合議法廷は重罪事件を扱い、3人の裁判官によって審理されます。検察官が証人尋問を行っている場面が再現されています。

脱獄の様子も再現された「五翼放射状平屋舎房(ごよくほうしゃじょうひらやしゃぼう)」

1912年(明治45年)から1984年(昭和59年)まで網走刑務所で使用されていた獄舎です。こちらでは、脱獄は不可能と言われていた網走刑務所で、囚人が脱獄している様子がとてもリアルに再現されています。

日本一の最恐刑務所「網走監獄」で北海道開拓の歴史にふれる
(画像=写真:あやか、昭和の脱獄王と呼ばれた白鳥由栄、『トリップノート』より引用)

この囚人の人形のモデルとなったのは、白鳥由栄(しらとりよしえ)。26年間の服役中に4回の脱獄を決行し、累計逃亡年数は3年にも及びました。収容先で次々と脱獄事件を起こし、脱獄は不可能だと言われたこの網走刑務所でも脱獄に成功し、「昭和の脱獄王」の異名を持っています。

最後に

いかがでしたでしょうか。囚人たちの再現はとてもリアルで、怖い印象を受けたかもしれません。しかし、北海道を語る上でとても重要な監獄です。

網走市に観光に来た際は是非「博物館網走監獄」へ足を運んで、北海道開拓の歴史を学んでみてくださいね。

「博物館 網走監獄」詳細

アクセス

JR網走駅より徒歩40分、車約7分、バス約10分

開館情報

5月~9月は8:30~18:00、10月~4月は9:00~17:00

入館料金

大人1080円、大学・高校生750円、小中学生540円

公式ホームページに10%割引券あり(1枚で1グループ有効)

提供・トリップノート



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博物館 網走監獄 網走市 / 観光名所 / 博物館 / 子供が喜ぶ / 雨の日観光 / 遊び場 住所:北海道網走市字呼人1-1地図で見る 電話:0152-45-2411