1日目は年間約600万人もの参拝者が訪れる「善光寺」と仲見世通り、2日目は「鏡池」「戸隠神社」をめぐる1泊2日の長野観光プランをご紹介!長野のご当地グルメもバッチリ押さえた、おすすめモデルコースです。
1日目ランチ:長野駅周辺でご当地ランチ
1日目午前中は長野市までの移動時間として、到着したらまずはランチをいただきましょう。
長野駅の周辺には、蕎麦やソースカツ丼、おやきなど長野名物が食べられるお店がたくさんあります。おすすめは有名店が揃っている、長野駅直結の商業施設「MIDORI 長野」の3Fにあるレストラン街「おごっそダイニング」。「信州蕎麦の草笛」や「そば処 みよ田」、「ソースかつ丼 明治亭」に、長野の特産素材を使った料理を提供する「長寿食堂」などがあります。
翌日の戸隠ではぜひ名物の戸隠そばを食べてもらいたいので、そばが2日間続くのはちょっと、という方は明治亭や長寿食堂を訪れてみては。
1日目午後:「善光寺」参拝と仲見世通り散策
ランチの後に向かうのは善光寺。「遠くても一度は詣れ善光寺」とうたわれ、篤い信仰を集める古刹で、年間約600万人もの参拝者が訪れる一大観光スポットです。仲見世通りの先に建つ山門は、国内に現存する最大の栩葺き(とちぶき)建造物。そして国宝に指定されている「本堂」は、木造文化財としては東日本最大の建造物で、総檜皮(ひわだ)葺きの二重屋根が特徴的です。
欠かせない「お戒壇巡り」
善光寺を訪れたら、ぜひ体験しておきたいのが「お戒壇巡り」です。お戒壇巡りとは、瑠璃壇床下に設けられた真っ暗な回廊を手探りで歩き、御本尊の真下にある「極楽の錠前」に触れると極楽往生を約束されるというもの。
一歩先すら見えないほどの暗闇の中を、壁にそわせた手の感覚だけを頼りに進み、「極楽の錠前」を探り当てるという体験はここ善光寺ならではです。(本堂内部への入場料別途:500円)
「山門」からの絶景も見逃せない
また山門に登って楼上から絶景を眺めるのもおすすめ。善光寺の本堂をはじめ、善光寺を護持する寺院として知られている「善光寺大勧進(ぜんこうじだいかんじん)」、そして表参道の眺望を楽しめます。(山門への入場料別途:500円)
仲見世通りを散策
善光寺参拝を終えたあとは、善光寺前から続く仲見世通りへ。「九九や旬粋」のそばクレープや「信州りんご菓子工房 BENI-BENI 」のアップルパイ、「信州里の菓工房 長野仲見世店」の栗ソフトクリームに、「茶房 いづみや」のおやきなどの食べ歩きが楽しめます。お土産購入にぴったりなお店も並んでいるので、気になるお店を覗いてみて。
おまけ:長野県信濃美術館 東山魁夷館や長野市城山動物園もほど近く
もっと観光を楽しみたいという方におすすめのスポットが、善光寺近くにある「長野県信濃美術館 東山魁夷館」。長野にゆかりのある作家の作品を主に展示する本館と、日本画家である東山魁夷氏の作品を展示する東山魁夷館からなります。東山魁夷館ではおおむね2ヶ月ごとに、内容が変わる企画展示を実施。なお本館は改築工事のため2017年10月から閉館中で、2021年4月の再開を予定しています。
また、無料で入場できる「長野市城山動物園」もほど近く。小規模ではありますが、ペンギンやアシカ、ニホンザルなどの動物が飼育されています。メリーゴーランドやモノレールなど、小さなお子さん向けの遊具もありますよ(遊具は有料:小学生以下1回100円、中学生以上1回300円)。
1日目夜:長野市内に宿泊
夜は長野駅近くに多数あるホテルや、翌日の行程を考えて戸隠方面で宿泊しましょう。戸隠エリアには宿坊も複数あるので、宿坊に宿泊体験してみたいという方にはおすすめです。
2日目午前:鏡池&戸隠神社の「奥社」と「九頭竜社」を参拝
2日目は戸隠方面へ。絶景スポットとして人気の「鏡池」と、奥社・九頭龍社・中社・宝光社・火之御子社の全部で五社からなる「戸隠神社」を訪れましょう。
まずは「鏡池」へ
戸隠地区には美しい池が多数ありますが、中でも周辺の山々を鏡のように映すスポットとして、多くの写真家を虜にしているのが鏡池です。どの季節も素晴らしい景色が楽しめますが、人気はやはり秋。空気も水も澄み切った水面に、青空と艶やかな紅葉と迫力のある戸隠山が映し出されます。
続いて杉並木で有名な戸隠神社の「奥社」へ
鏡池のあとは、まず戸隠神社の「奥社」へ。戸隠神社は霊山・戸隠山の麓を中心に創建された神社で、二千年余りに及ぶ歴史を刻む名社です。奥社・九頭龍社は隣接していますが、あとの三社はそれぞれ離れた場所に位置しています。奥社や中社のみを参拝して帰る方も多いのですが、せっかくなら五社すべてを訪れたいもの。1日あれば五社を巡ることは十分可能ですので、午前と午後に分けて五社を参拝しましょう。
最初に向かう奥社は、戸隠神社のシンボルとも言える、樹齢400年を超える杉並木が並ぶ参道が特に有名な社です。奥社の祭神は、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)。昔、天照大神(あまてらすおおみかみ)が、弟の素戔鳴尊(すさのおのみこと)の乱暴を怒って天の岩屋へお隠れになったとき、閉じられていた岩戸を開けたと言われている神様です。
参道入り口から奥社までは、徒歩で片道30分〜40分ほど。最後は登りになっており、特に日頃あまり歩く習慣がない方にはなかなかハードな道のりではありますが、圧巻の杉並木や、杉並木の周囲を囲む森の景観を楽しみながらゆったり歩きましょう。
「奥社」と並ぶ「九頭竜社」も参拝
九頭竜社は奥社のすぐ近くにあり、九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)がお祀りされています。生命の源、水を司る雨乞いの神として尊信されています。