夏らしい写真を撮るためのおすすめカメラ設定
夏の撮影は、他の季節と比べて少し難易度が高めです。目で見ている風景と、カメラで撮った写真の違いが出やすいためです。ここでは、夏らしい写真を撮るための、カメラ設定をご紹介します。撮影場所に適したカメラ設定を、事前に覚えてから撮影に入りましょう。
ホワイトバランスをこまめに確認する
ホワイトバランスは、基本はオートで問題ないですが、夏の晴天時の撮影はカメラが反応しすぎてしまう場合があるため注意しましょう。ホワイトバランスとは、白いものを白色に撮るために色味を調整する機能です。人間の目はとても性能がよく、どんな光が当たっていても色を正しく認識しますが、カメラは間違えてしまうことがあるのです。
例えば、夏の太陽光線は青色が強いためカメラが赤みを足して調整しますが、赤みが出すぎたり黄色がかることがあります。こういった場合はホワイトバランスを「曇天」に変えて色温度(ケルビン)を下げることで赤みを減らせます。
難しく感じる方は、RAWデータで撮影し、レタッチで変更しましょう。レタッチ時に色温度を調整してみることで、ホワイトバランスの色の変化も感覚的にわかるようになりますよ。
ホワイトバランスについてはこちらの記事も参考にしてくださいね。
屋外撮影時は注意が必要!ISO感度の設定
夏の撮影はとても明るい中で行うことが多いです。そのため、カメラを絞り優先モードに設定して絞りを開けて撮影していると、どれだけシャッタースピードを上げても足りず、白飛びした写真になってしまうことがあります。白飛びしてしまった写真は、レタッチでもリカバーができません。
明るい日に屋外撮影を行う場合は、まずISO感度を下げる習慣をつけましょう。ISO感度を下げることで、絞りはそのままでシャッタースピードを落とすことができます。
白とび回避!絞りの設定
ISO感度を下げても写真に白とびが起こる場合は、絞りを絞って調整しましょう。とはいえ、「ボケを生かした写真が撮りたい」という場合もありますよね。そんなときは、望遠や被写界深度をうまく利用します。
望遠レンズをお持ちの方は望遠レンズ、ズームレンズがあれば望遠よりにして撮影を行いましょう。望遠レンズがない場合は、カメラから被写体までの距離を、被写体から背景までの距離よりも短くすることで自然なボケを作れますよ。ぜひ意識して試してくださいね。
シャッタースピードはピントを合わせる場所で調整する
夏の強い太陽には、明るいところをより明るく、暗いところはより暗くする効果があります。そのため、プログラムオートや絞り優先モードで撮影する場合、ピントを合わせる場所が少しずれるだけで写真全体の明るさが大きく変わってしまいます。
例えば、顔をアップで撮影する場合は、頬や鼻など光の当たっているところにピントを合わせると暗めの写真に。また、目など影が落ちやすい部分に合わせると明るめの写真になります。人物の撮影は基本的には目にピントを合わせますが、明るくなりすぎてしまう場合には、目のすぐ近くの頬など明るい場所に合わせて調整してみましょう。
ISO感度・絞り・シャッタースピードの関係については、こちらの記事も参考にしてくださいね。