ノミやダニなどの寄生虫感染予防をきちんと行っていても、相変わらずかゆい、という現象はよくみられます。かゆみにはいろいろな原因が考えられますので、先生の診断に基づいて食事を変えてみたり、こまめにシャンプーを行い皮膚を清潔に保つように心がけたり、さらには薬で炎症を抑えるなど、さまざまな対策が必要になってきます。
かゆみの原因の中でも食物アレルギーは、ノミなどの外部寄生虫によるアレルギー、アトピーに次いで多く、犬猫のアレルギーの10%~20%を占めています。オメガ-3脂肪酸など炎症の抑制をサポートする脂肪酸を多く含む食事はアレルギーによる皮膚の炎症によるかゆみの軽減に役立ちます。
また、今まで食べたことのない蛋白質を用いたフードに変更したり、アレルギーの原因として認識されないほど小さい分子量になっている蛋白質(加水分解蛋白質)を用いたフードを与えることも原因の一つを取り除くよい方法です。
アトピーなど体質的な要因がかかわるものでも、食事を変更することによって症状が軽減されることがあるという報告もされています。食事管理を含めてかゆみには多角的に取り組んでいきましょう。
ひどいかゆみがあり、かきむしっていることがある |
季節に関係なく、かゆがる |
食事を変えたら、かゆがるようになった |
一緒に飼っているほかの動物はかゆがらない |
ウンチが柔らかくなった |
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