「節約をはじめたいと思い立ったものの何から取り組めばいいか分からない」「方法がありすぎて選択できない」など悩んでいる人はいませんか?ストレスを感じるような節約は継続することが難しいでしょう。できるだけ自分に合った節約方法で賢く資産形成を行いましょう。そこで今回はコツコツと節約したい人にぴったりの節約方法を紹介します。

20代からコツコツと節約して資産形成する人が増えている理由

「一人暮らしをはじめた」「社会人になった」タイミングで節約をはじめる人が多い傾向です。これまで「若いうちは貯蓄などせず、娯楽や勉強にお金を使え」という風潮がありましたが、それとは反するトレンドです。

2019年、金融庁は「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書」において、長寿化によりこのままでは老後資金が1,300万~2,000万円不足するという調査データを公表しました。これは大変話題となり、覚えている人も多いことでしょう。こうした背景があり、将来に対して不安を覚え、若いうちから節約し貯蓄する人が増えているのではないかと考えられます。

最近では、大学生のうちからSNSで節約アカウントや家計簿アカウントを開設し、自身のやりくりを公開する人がいたり、大学生ながら数百万円の貯蓄を実現したりする人もいるとか。

20代はつい年収や昇給など収入の多さにばかり目が向きがちですが、実は支出をおさえるほうが資産形成に与える影響が大きいともいわれています。収入を増やすための自己投資はもちろん大切ですが、20代のうちから節約習慣を身につければ生涯賃金を最大限活用できることでしょう。

続いては、具体的な節約方法について解説していきます。

2020年6月末までがチャンス!キャッシュレスでポイントを貯める

10%への消費増税をフォローする一環として2019年10月~2020年6月まで「キャッシュレス・ポイント還元事業」が行われています。ただキャッシュレス決済といってもクレジットカードやデビットカード、電子マネー、QRコード決済など種類はさまざまです。

様々な決済方法がありますが、日本はキャッシュレスの普及が遅れているといわれています。以下の表は、2020年1月に経済産業省が公表した「キャッシュレスの現状及び意義」による、2016年度の世界各国のキャッシュレス比率です。

日本は2016年時点で19.9%で、先進国の中でも非常に低いことが分かります。キャッシュレス比率トップの韓国は96.4%ですから、世界との差が非常に大きいことが分かるのではないでしょうか。

キャッシュレス化の普及と消費税が引き上がったのに伴い、消費意欲の向上を図るため、国はキャッシュレス決済によるポイント還元を行なっています。

2020年6月末までは、キャッシュレス決済をするだけで利用額の最大5%が還元されます。期間限定のお得な節約方法なので、現金決済をしている人はこれを機に切り替えを検討してみてください。

またクレジットカードには独自のポイント還元もあります。スマホ代や光熱費など固定費の支払いをクレジットカードに切り替えるだけでポイントが貯まります。固定費の切り替えは一度の手間なので優先的に取り組みたい項目です。

支払いを切り替えるなら、あわせてスマホや電気料金のプランを見直してもいいかもしれません。自分に合ったプランに変更するだけで努力しなくても毎月通信費や光熱費を節約できる可能性があります。

インスタで大人気!コツコツ派にぴったりの節約方法

続いて、インスタグラムで人気の節約方法を紹介します。インスタグラムで「#小銭貯金」「#365日貯金」で検索してみてください。多くの人が実践し、貯蓄に精を出していることがわかります。

節約という地味な作業は、ときに挫けそうになるもの。インスタを見て、多くの「同志」がいるとわかれば、励みになりますよ!

1.小銭貯金

小銭貯金とは、小銭をコツコツと貯めていく貯蓄方法です。お札を貯蓄するのとは違い無理なくだれでも手軽にはじめられる点がメリットといえるでしょう。

空き瓶や空いた缶などに小銭を貯めて年に1回集計したり毎月集計して小銭専用の貯蓄口座に入金したりする人もいます。

2.365日貯金

365日貯金とは、Excelなどで1~365までの数字を書いた表を作りプリントアウト。毎日1つ数字を選んで、選んだ数字の金額を貯蓄していきます。

貯蓄したらマスを塗りつぶし、全部塗りつぶすと6万6,795円が貯まります。ビジュアル的に楽しみながら貯蓄できるのでインスタで人気の方法です。