インターネットで何でも手に入る時代です。
だからこそ、旅先でコンビニもスーパーもない田舎町に滞在していると、
顔が見える個人商店のありがたさに魅力を感じるんですよね。
沖縄の共同売店のドキュメンタリーを見ながら、改めて個人商店について考えていました。
共同売店とは明治末期に沖縄でできた共同購入を中心にした相互扶助の組織で、
世の中の価格競争には到底、太刀打ちできないけれど、それにはない魅力があります。
店の前にはベンチ、無料でいただける黒糖とお茶が置いてあり、
買い物ついで、いや、買い物がなくても女性たちは、そこに集い、「ゆんたく(おしゃべり)」を楽しむのでしょう。
今は高齢者が多いけれど、昔は、若いお母さんも買いに来て、お茶を飲みながら子育ての相談をしていたのかもしれません。
一方の男性たちは、どこかで徐々に集まって酒を飲む「ゆんたく」が中心なのかな。
沖縄によく伺っていた30代の頃、浜辺で飲んでいたら、いつのまにか「ゆんたく」飲みになっていたことがありました。
あの感覚は不思議で、「住みたいなぁ」と初めて住む旅を意識したんだよなぁ。
共同売店は、どんどんなくなってしまったけれど、
人口減少に入った日本で、過疎化が進む村の一つの選択肢として、新しい形の共同売店ができるかもしれないですね。
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