クリスチャン・ベールの徹底した役作り

クリスチャン・ベールと言えば、変幻自在な役作りをなんなくこなすことで有名です。役のためならば数十キロ単位での体重増減もいとわず、彼のストイックさは強い役者魂を感じます。ここで、クリスチャン・ベールがこれまでに行ってきた役作りの様子をご紹介しましょう。

話題になった役作り①マシニスト 29㎏減量

2005年公開の映画「マシニスト」でクリスチャン・ベールは、極度の不眠症によって1年間寝ていない、病的に衰弱した主人公を演じました。

ガリガリに痩せた役をこなすために、4ヶ月で29kgの減量をしたことは有名な話で、りんご1個とツナ缶のみという食生活を続け、29kgに達したところで周りから止められたそうです。183cmで54kgまで落とし、骨と皮状態の姿で登場したときには、衝撃を受けた方も多いでしょう。

話題になった役作り②バットマンビギンズ 45㎏増量

前述した映画「マシニスト」での減量から約半年後には「バットマン ビギンズ」でバットマン役を演じるために、すぐに増量に入ったというクリスチャン・ベールですが、今度は45kgの増量を成功させました。

ウエイトリフティングをしながらピザとアイスクリームを大量に食べ、屈強な筋肉と体型を見事に作り上げたのでした。ただ太ることは比較的簡単ですが、筋肉質な体を作りながら増量するのは相当な努力があったのでしょう。

話題になった役作り③戦場からの脱出 30㎏減量

2007年にアメリカで公開された映画「戦場からの脱出」では、捕虜収容所からの脱出を試みた実在の米軍パイロット役を演じるために、再度の減量に挑戦しました。マシニストでガリガリに痩せた体型からバットマンのために45kgの増量をし、本作で再度30kgの減量を行い役に臨んだのでした。

劇中では、食糧不足で虫を食べながら生き延びていた主人公たちですが、クリスチャン・ベールは本当に虫を食べていたようで、彼の役者根性には脱帽です。

話題になった役作り④ダークナイト 30㎏増量

映画「バットマン ビギンズ」で増量し「戦場からの脱出」で30kgの減量を行ったクリスチャン・ベールですが、翌年にはバットマンの続編である「ダークナイト」で再びバットマン(ブルース・ウェイン)役を演じるために、再度30kgの増量をして体型を元に戻したのでした。

尚この「ダークナイト3部作」とも呼ばれるダークナイトシリーズは、2005年の「バットマン ビギンズ」2008年の「ダークナイト」2012年の「ダークナイト ライジング」の3作で構成されており、クリスチャン・ベールはすべての作品でバットマン役を演じました。

話題になった役作り⑤ザ・ファイター 14㎏減量

2010年にアメリカで公開された映画「ザ・ファイター」では、主人公の兄であり薬物中毒になってしまった元プロボクサーを演じるために14kgの減量を行い、程よい筋肉のついた痩せ型体型へと肉体改造しました。

これまでに約30kgの減量や45kgの増量などを繰り返し行っていたベールなので、14kg減の細マッチョ体型を作ることはそこまで苦ではなく、ジョギングを習慣にした生活は健康的だったと語ります。

話題になった役作り⑥アメリカン・ハッスル 20㎏増量

2014年公開の映画「アメリカン・ハッスル」では、実在した成金詐欺師を演じるために20kgの増量を行い、ぽちゃぽちゃと太ったいわゆる肥満体型でスクリーンに登場しました。当時ベールは、ドーナツやハンバーガー、パイなど太りやすい食べ物をひたすら食べ、体重は103kgまで行ったそうです。

一見、クリスチャン・ベールはどこ?!と言われるほど変わり果てた姿であったために、増量した彼に気づかない方が続出したと言われています。