「本物」を冠するししゃもを食べたことがありますか?ししゃもは日本固有の魚ですが、実は「本物」を食べたことがある人は多くありません。「ししゃもの町」と呼ばれる北海道・むかわ町には、絶品の本物のししゃもを食せるお店があるんです。
ししゃもとは
漢字では「柳葉魚」と書く、北海道太平洋側の一部の沿岸地域にのみ分布する日本固有種の魚です。
おかずに、おつまみにと人気のししゃもですが、今日多く流通しているのは「カラフトししゃも」という別の種類で、「本物のししゃも」は漁獲量も少なく、実はなかなか食べる機会がない魚なのです。
ししゃもの町・むかわ町
北海道、新千歳空港から道央道と日高自動車道を経由して車でおよそ45分のところにあるむかわ町は、町の魚にししゃもを指定している「ししゃもの町」です。アイヌのししゃも伝説が残り、アイヌの人々がししゃもの豊漁を祈った儀式「シシャモカムイノミ」が今でも毎年10月に行われています。
カネダイ大野商店とは
むかわインターチェンジから1kmのところにある「カネダイ大野商店」は、大正12年創業の歴史ある本物のししゃも専門店。多くのテレビ番組でも紹介されている、人気のお店です。10月~11月のししゃもの漁解禁時期には、店頭でししゃものすだれ干しが行われており、獲れたてのししゃもを利用した様々なししゃも料理を食べることができます。
カネダイ大野商店の絶品ししゃも料理
生干ししゃも
「本物のししゃも」を丁寧に干した、生干しししゃもは、柔らかな食感と香りを楽しめます。食の達人たちが選ぶ「北のハイグレード食品」にも選出されており、間違いのない品質のイチオシの一品。店頭のすだれ干しの中から、オス・メス、好きなサイズの生干しししゃもを選べます。
購入した生干しししゃもは、店内に用意されているイートインスペースに持ち込み、クッキングシートを敷いたホットプレートで焼いて食べることができます。店員さんから焼き方をアドバイスしていただけるので、初めてでも美味しく焼けますよ。
焼くと脂がジューっと広がる生干しししゃもは、卵と身を食べられる「子持ちししゃも」のメスがもちろんおいしいですが、身が大きくて味が濃厚なオスも抜群においしく、両方食べ応えがあるので、食べ比べがおススメです。
ししゃも寿司(税込1,200円)
むかわ町の名物料理「ししゃも寿司」は、毎年10月~11月の漁解禁中に数量限定で提供される貴重な一品。生で食べる新鮮なししゃもは、とろける柔らかさと甘さ。しょうゆや特製の塩山椒と良く合います。
ししゃもほっきカレー(税込1,200円)
苫小牧やむかわ町のご当地カレーであるほっきカレーに、揚げたてのししゃもフライを乗せた「ししゃもほっきカレー」。北海道の美味しいものが詰まった一皿です。