一部の在日外国人コミュニティを中心に、無資格で美容整形外科手術を行う店が全国で増加しているという。同時に、日本の処方薬の転売も盛んに行われているが捜査は及ばず、実質的に野放しの状態だ。その実態に触れた。
日本の病院から横流しされる「闇薬局」
写真はイメージです(以下同じ)
闇整形のほかに、日本の処方薬の「闇転売」も起きている。主に中国人が利用するWeChatでは、自らを「ネット薬局」と名乗り、処方薬を販売するアカウントが無数に存在している。
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こうしたアカウントの多くは日本の処方薬を在日中国人はもちろん、中国国内に向け販売しているのだ。それは抗がん剤、糖尿病治療薬、向精神薬など数百種類にも上る。中には麻酔薬など、素人が扱うには危険すぎるものもある。
値段の相場は、定価の2~3倍。たとえばバイアグラのジェネリック版「シルデナフィル」は1箱12錠入りで1錠あたりの最安値が300円程度のところ、販売価格は1箱8000円と2倍以上である。また抗がん剤の「オプチーボ」も発売当時、約73万円(2014年・100mg)が180万~220万円で販売されていた。
そして当然ながら、処方薬には副作用があり、飲み合わせの関係もあることから必ず医師による診断が必要だ。
「日本の薬局や病院から横流ししてもらっている」
業者の一人は、流通ルートについて「日本の薬局や病院から横流ししてもらっている」と明かした。実際に日本では処方薬を転売した病院や薬局関係者が逮捕される事件も報じられている。
また、中国では医師の社会的地位と年収が日本とは比べものにならないほど低いため、人気の高い日本の処方薬転売が医師たちの副業になってしまう構造もあるという。
一方で中国国内の薬品や医薬品を統括する中国政府機関・国家薬品監督管理局は、医薬品の販売資格を持たない法人や個人が医薬品をECサイト上で違法に販売していることを問題視しており、今後禁止する方針を打ち出している。
今後は、医薬品販売は実店舗か国家が管理するプラットフォームのみに限定され、現在も各地で外出制限を行っている中国では医薬品購入に混乱が生じると予想される。
こうしたことからも、日本の処方薬の闇転売は今後もますます加速しそうだ。
<取材・文・撮影/SPA!闇経済取材班> 週刊SPA!編集部
提供・女子SPA!
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