長野県の分杭峠(ぶんぐいとうげ)は標高1,424mの静かな山の中に位置しています。そこはゼロ磁場と呼ばれる特殊な状態が生み出されていて、世界有数のパワースポットとして注目されています。エネルギーが凝縮された場所から発生する氣によって、訪れた後には体調が良くなったなどの数々の声があげられています。そんな森林の不思議なスポット、分杭峠の様子をご紹介します。
分杭峠に発生している天然の氣
ふたつの磁力がぶつかり合うゼロ磁場とは
地球には南極をS極・北極をN極とした磁力が働いていますが、ゼロ磁場とはそのふたつの力がぶつかり合い、どちらに傾くこともなく互いに打ち消し合っている地点のことをいうそうです。それは力が無くなっているという意味ではなく、逆に大きなエネルギーが集中している状態といえるでしょう。
分杭峠では方位磁石の針は一定の方向を指すことなく、ぐるぐると回り出すか不安定に揺れ動く現象が起きるそうです。地表からは氣が発生しているとして、その辺りを「氣場」と呼んでいます。
氣浴がもたらす変化の例
私たちは通常様々なエネルギーと共に生活しており、それらは体調や精神面において大変大きな影響を与えていると思います。例えば太陽が顔を出さない日が長く続くと、体調が優れず気持ちがしょんぼりしてしまうのも、そのひとつではないでしょうか。
分杭峠では地球の磁力の影響を受けるためか、体調や精神面に何かしらの変化が現れるケースも珍しくありません。例えば鼻水が止まらなくなったり痛みが和らぐなど、それが氣によるものかは決して証明できませんが、この場所によるデトックスや癒しの恩恵のようにも感じられてきます。
磁力には細胞を活性化させ若返り効果をもたらすとの研究結果もあるそうで、もしもそれとゼロ磁場が関係しているのならば面白いですね。どちらにしても空気のきれいな山の中で、リフレッシュするには適した場所だといえるでしょう。
氣を味わう時間を楽しもう
山の斜面には階段状になった氣浴をするための場所が設けられ、多くの人がそこに座っています。目を閉じて瞑想する人、ぼーっと木漏れ日を見つめる人、周囲をお散歩する人など、それぞれの時間を楽しんでいます。
私たちの頭の中には常に様々な思考が浮かんでは消えていますが、冷んやりとした空気の中で、鳥のさえずりや木々のざわめきを聴いていると、それらは次第に薄れていきます。日ごろ慌ただしさの中にいる人々にとっては、このような時間はとても大切かもしれません。
少し奥には山の湧き水を汲める場所があるので、容器を持参できる方は行ってみてはいかがでしょうか。分杭峠の水は粟沢駐車場の売店にて、ペットボトルで購入することも可能です。
マナーを守ってそれぞれの氣浴を
分杭峠には神社仏閣など観光できるものは何もなく、お店や民家などもありません。標高1424m地点の峠にひっそりとあり、シャトルバスが出るほどの人気スポットでありながら、少しミステリアスな感じです。
服装は山道であるためサンダルやパンプスは避けた方がいいことと、気温が下がることが予想されるので羽織るものを用意した方がいいかもしれません。時間帯はどちらかといえば夕方よりも、爽やかな午前中がオススメです。
時々おしゃべりに夢中になる人がいますが、静かに過ごしている方々の迷惑になるため、できるだけ控えた方が良さそうです。山の繊細な空気を味わいながら、それぞれの氣浴の時間を楽しんでください。
分杭峠へのアクセス
自家用車で行く場合
車での分杭峠へのアクセス方法は、中央自動車道伊那ICまたは諏訪ICを下りて「分杭峠ふもと粟沢駐車場」まで行き、駐車場前から出ているシャトルバスにて目的地へ向かいます。氣場の入り口付近まで車で入ることはできますが、一般車両の駐車は不可なので必ず粟沢駐車場を目指してください。
駐車場は無料。シャトルバスの運賃は往復650円。粟沢駐車場発8:00~15:00・分杭峠発9:15~16:00の間で30分~1時間毎に運行です。
電車とバスで行く場合
電車でのアクセス方法はJR飯田線「伊那市駅」で下車し、そこからバスで高遠駅へ。そして高遠駅でさらにバスに乗り換え粟沢駐車場へ。粟沢駐車場到着後は車でのアクセス同様、シャトルバスで氣場へと向かいます。
現在、高遠駅から粟沢駐車場までのバスは9:20発と11:05発。帰りの粟沢駐車場から高遠駅までバスは14:01発と16:11発と1日2本出ておりますが(12~3月は運休)、いずれも本数が少ないので、時間配分には十分注意してください。時刻やルートの間違いを避けるため、計画後は一度高遠駅にお電話にて確認するといいでしょう。
また冬季は運休していますが、春〜秋の期間には、新宿から「分杭峠ふもと粟沢駐車場」までの直通の高速バスも運行しています。
(※2016年時点での情報のため、今後お出かけの際は事前に運行状況を調べてからご利用ください)
提供・トリップノート
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