香川県丸亀市にある「丸亀城」。築城400年を誇り、全国に現存する「木造天守十二城」の一つ。日本一小さい天守は高さ日本一の石垣の上に鎮座しています。美しく積み上げられた石垣は、まるで西洋のお城を思わせるたたずまい。城内の展望台からは瀬戸内海から、讃岐富士まで見晴らせる絶景スポットでもあります。そして触ると良縁に恵まれると言われる「幸運のハート石」もあり、歴史以外の楽しみもありますよ。さあ、「日本の100名城」にも選ばれた歴史あるお城、丸亀城へ出かけましょう！
丸亀城について
標高約66mの亀山と言う山に築かれた丸亀城。東西540m・南北460mの敷地内には、本丸・二の丸・三の丸・帯曲輪・山下曲輪があります。
石垣は日本一の高さを誇り、美しい曲線が特徴です。「石垣の名城」と言われるほど石垣が有名なお城でもあります。
「日本の100名城」にも選ばれ、自然と調和した日本一小さいお城です。城内には公園があり、花見や散歩など、市民の憩いの場所でもあります。
丸亀城の歴史
丸亀城築城は慶長2年（1597年）、生駒正親・一正によって始まります。安土城や大阪城を手本に「総構」の造りになっています。
元和元年（1615年）徳川幕府の一国一城令により生駒氏は高松城を残し、丸亀城を廃城。天保2年（1645年）、山崎氏が幕府の許可を得て再築されます。美しい扇の勾配の石垣は、山崎氏時代に築かれたそうです。
万冶1年（1658年）に京極氏が藩主となり、天守が完成します。明治2年（1869年）の版籍奉還まで京極氏が藩主を務めました。
丸亀城の3つの日本一をご紹介！
石垣の高さが日本一！石垣の名城「丸亀城」
あまり知られていませんが、実は小さな丸亀城の石垣の高さは日本一なんです。そしてその石垣の美しいこと！丸亀城は「石垣の名城」と呼ばれるほど石垣が有名なお城なんですよ。
そんな、美しい石垣を少しご紹介します。
こちらは、見返り坂を登りきった所にある石垣。三の丸北側の石垣は丸亀城の石垣の中でも最も高く、20m以上の城壁が続きます。「扇の勾配」と呼ばれ、美しい曲線美は見ものです。
三の丸東側の石垣は出っ張っている箇所があります。こちらは綺麗に垂直に出ており、当時の技術の高さを見る事ができます。
三の丸西側の石垣。美しい勾配と、石垣の上に小さく人が写っているのを見て頂くと、その高さを感じていただけると思います。
まずは、三の丸をぐるっと一周しながら石垣を見て天守へ向かうと石垣を存分に見る事ができますよ！
日本一小さな現存木造天守
2つ目の日本一は、天守が日本一小さいこと！そして現存する木造天守十二城の内の一つでもあります。昭和18年に重要文化財にも指定されています。
天守の中へ入ると、急な階段で2階へ上がる事ができます。
天守内の柱は柱頭に燧梁をかけるとても頑丈な造りになっており、木材は栂、檜、松などが使用されているそう。
狭い最上階からの眺めは・・・。窓は小さく、視界は狭いですが、瀬戸内海が見え美しい！
井戸の深さ65mで日本一！
二の丸にある井戸は深さが65mもあり、日本一の深さだと言われています。現在も水を湛えているそうです。
この辺りは桜の木が沢山あり、春には美しい桜を見る事ができます。
