一部の在日外国人コミュニティを中心に、無資格で美容整形外科手術を行う店が全国で増加しているという。同時に、日本の処方薬の転売も盛んに行われているが捜査は及ばず、実質的に野放しの状態だ。その実態に触れた。
外国人による危険な美容整形が地下で横行
写真はイメージです(以下同)
近年、無資格の美容整形を行い、医師法違反により摘発される事例が相次いでいる。
’20年には兵庫県でベトナム国籍の男女、愛知県で中国籍の女が無資格で二重まぶたや隆鼻術を行い逮捕。’21年にも医師免許のないベトナム国籍の女2人がヒアルロン酸注射を行い逮捕された。
こうした「闇整形」への入り口は、FacebookやWeChat上にある、特定国の在日外国人コミュニティ。そこにはヒアルロン酸注射、二重まぶた整形、インプラント(顎にシリコンプロテーゼを入れて尖らせる方法)、脂肪移植など美容整形の外国語広告が無数に掲載されている。
しかし、ここに正規の医師は存在しておらず、違法クリニックが横行しているのだ。
警察には「バレないと思う」と話すワケ
3年前から闇整形を営んでいる中国人女性のAさん(40歳)。15年前に留学生として来日し、現在は日本人と結婚し専業主婦をしながら副業で施術を行っている。
「最高で月に200万円ほど稼いでいる中国人の友達から誘われて始めました。数か月前までは埼玉のマンションを借りて営業していましたが、最近は在日ベトナム人たちが同じ業態で開業して摘発され始めているので、大っぴらにはできなくなりましたね」
整形の技術は、中国国内の闇整形業界で活躍している人物に30万円程度の授業料を支払って学んだ。当然その人物にも医師免許はなく、自己流の施術が受け継がれているのだとか。
これまでアートメイク、二重手術、ヒアルロン酸注射などを30人ほどに施術したが「全部うまくいっていて、トラブルやクレームはない」と話す。それよりも、警察の目は怖くないのか?
「基本的に利用するのは在日中国人だけで、広告もWeChatにのみ掲載しているのでバレないと思う。手術費用の決済も電子マネーのWeChatペイで行うので、お金の流れも把握されにくい」
WeChatの美容系グループチャットではメスなどの手術器具や薬剤を専門に手配してくれる業者がたくさんいるため、注文すれば簡単に手に入るという。