慶良間諸島の中で最も西に位置する阿嘉島・慶留間島・外地島。国の天然記念物に指定されている「ケラマジカ」が生息する自然豊かな島々です。3島はそれぞれ橋で結ばれているので、一度島に渡れば3島まとめて楽しめます。今回は阿嘉島・慶留間島・外地島のみどころスポットを紹介いたします。
阿嘉島(あかしま)
座間味島の南西3kmに位置する周囲12.3kmの有人島です。慶良間諸島の中では那覇から最も遠い島になります。
琉球王朝時代の城跡が残り、また貝塚が発見されるなど、昔から人が生活していた事が伺える歴史ある島でもあります。
阿嘉新港
那覇からの高速船とフェリー、座間味島からの連絡船が発着する、阿嘉島・慶留間島・外地島の玄関です。
天城展望台
阿嘉島の集落から西側の丘を登った所にある展望所です。阿嘉島大橋や慶留間島を始め、ケラマブルーの海と海に浮かぶ島々を臨む事ができるスポットです。
北浜(ニシバマビーチ)
阿嘉島を代表する観光スポットです。慶良間諸島で数あるビーチの中でもトップクラスの美しさを誇るビーチで、様々なサンゴや色とりどりの熱帯魚を見る事ができ、またダイビングやシュノーケイリングなどマリンスポーツを楽しめます。
ビーチにはシャワーやトイレも完備されている他、展望デッキからエメラルドグリーンの海や座間味島の姿を眺める事ができるスポットです。
フェリーターミナルから公共の交通機関はないため、アクセスが悪いのが難点です。フェリーターミナルから徒歩(約30分)もしくは集落でレンタサイクル(約10分)を借りての移動となります。
阿嘉大橋
阿嘉島と慶留間島を結ぶ全長530mの橋として1998年に完成しました。橋の上からはコバルトブルーの海を臨む事ができ、またフェリーが発着する阿嘉新港や地元の漁船の波止場になっている阿嘉港と阿嘉島の集落、奇妙な形をした奇岩群「佐久原奇岩」など阿嘉島の風景を一望する事ができます。
慶留間島(げるまじま)
阿嘉島と「阿嘉大橋」、外地島と「慶留間橋」と結ばれている周囲4.9kmの島です。島民は100名に満たず、座間味有人3島の中では一番小さな島です。
ケラマジカ
日本で最南端に生息するシカで、国の天然記念物に指定されています。現在は阿嘉島・慶留間島・外地島・屋嘉比島(無人島)の4島のみで生息している貴重なシカでもあります。
慶留間橋
慶留間島と外地島を結んでいます。橋の下は海峡になっており、碧く澄んだ海を見る事ができます。外地島側からは浜辺へ降りる道もあり、海辺から橋を見上げる事もできます。浜辺は人も少なく、プライベートビーチ感覚でコバルトブルーの海を満喫できます。
また、海峡を挟んだ対岸には赤い屋根と青い海、整備されたグランドが離島間を演出している島の小・中学校がある他、第二次世界大戦末期には地上戦も行われた場所であることから、アメリカ軍上陸の浜辺には「世界平和記念碑」の石碑が設置されています。