ーー先ほど、クリス・プラットのインスタグラムをみました。彼は監督に向けて「インスパイアしてくれて、後押してくれて、そしてより良い俳優とプロデューサーにしてくれた」と感謝のメッセージを書いています。撮影現場で特に記憶に残っているクリスとの思い出はありますか。
私はあまりインスタグラムを使わないけど、彼がそんなメッセージを書いてくれてたんだね。知らなかった。教えてくれてありがとう。クリスのメッセージはとてもうれしいよ。クリスとの仕事はすべてが思い出になっている。『マグニフィセント・セブン』を振り返ってみると、私とクリスが一緒にシーンを作る時、2人にとってそれが今までに最高に楽しかった瞬間だったんだ。その後に、クリスと「一緒にまた仕事するべきだ」って話していたんだよ。そこから私たちはとても親しい友人となり、このシリーズを作ることも楽しかった。
ーー今後、彼とまた仕事をするなら、どんな作品を作りたいですか。
クリスはとってもパワフルな俳優だから、多分アクションではないものを作ってみたいね。ただ、すばらしい役柄を彼のすばらしい演技で作ることで、彼の才能をより見ることができると思う。
ーー過激なアクションシーンを作る上で、監督としてどんな時が大変でしょうか。
観客の関心を集めることだ。常に新しい方法を探すけど、それが本当に興味深いかってわからないものだよね? キャラクター次第なところもある。大切にしているのは、彼らのすばらしい演技を、すばらしいアクションに入れ込むこと。ただのアクションではなく、パフォーマンスであることが重要。それがいつも私にとってのチャレンジなんだ。
ーー監督の視点から、今回のシリーズのハイライトとなったのはいつですか。
ハイライトは昨夜のプレミアだった。ネイビー・シールズ全員がそろっていて、原作者のジャック・カーもいて、クリス含めキャストたちもならんでいた。彼らがこの仕事についてハッピーに感じていること、それが私にとってのハイライトだったよ。
ーーここから話題が変わりますが、日本に来たことはありますか。
あるよ。日本が恋しい。六本木や東京で過ごした思い出がある。松田聖子を知っている?彼女は私の友達なんだ。もう何年も前だけど、日本に行ったよ。もう20年くらい前になるかな。ちょうど『トレーニング・デイ』の前だった。
ーー監督は日本が舞台の映画『ブレット・トレイン』の製作もされていますね。この映画の製作前と後では、日本の印象は変わりましたか?
そんなに変わっていないね。私が最初に日本に行ったときは、すごくモダンでビルも立ち並んでいて、『ブレードランナー』のような印象だった。私が覚えているのは、東京の夜がすごくまぶしかったってこと。人々もすてきだったし、親切にしてもらったんだ。とてもすばらしい経験をしたよ。
(インタビュー終わり)[取材・文/齋藤彩加]