1758年、新潟県に生まれた僧侶・良寛(りょうかん)。その謙虚な生き方から、多くの地域住民に慕われました。今回は、その良寛が数十年定住したとされる、国上山(くがみやま)という山をご紹介します。国上山は自然が豊かで、お寺や吊り橋、展望台など見どころが多く、ちょっとしたハイキングにぴったりです。良寛の歴史を学ぶとともに、大自然を満喫してみませんか?
国上山(くがみやま)はどこにあるの?
日本海がすぐそばのエリア、新潟県燕市(つばめし)にあります。標高は312メートルです。
上越新幹線の燕三条駅から車で約30分、JR越後線の分水駅から車で15分程度で行くことが出来ます。東京からだとおよそ300キロメートルあり、車で4時間の道のりになります。
国上山の入り口には、木の看板が立っているので、見落とさないように敷地内へ入りましょう。駐車場までは、しばらく車で山道を進みます。
駐車場が見えてきたら、そこへ停車し、ハイキングへ出発です!トイレはここにしかないので、事前に済ませておくことをおすすめします。
それでは、国上山の主な見どころを紹介していきましょう。
見どころ1 国上寺(こくじょうじ)
ハイキングコースを登り始めてすぐに見えてくるお寺です。開山1,300年と、越後最古の真言宗の名刹です。
敷地内は、雄大な自然に囲まれた雰囲気です。池の周りには木々がきれいに植わっています。本堂は歴史を感じさせる佇まいで、良寛像も見ることができます。
見どころ2 五合庵(ごごうあん)
五合庵とは、良寛が40歳頃から20年ほど実際に住んでいた、小さな家のことです。森のなかにひっそりと建っています。屋根は苔むしていて、良寛が書いた句碑もあります。
五合庵とは、先述した国上寺本堂を再建した、萬元上人が良寛に毎日五合のお米を給していたことに由来するそうです。
ここで良寛の多くの短歌、長歌、漢詩などが生まれました。
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