友人グループで集まって無言で“盛り上がる”

そして、コロナ下ならでは……なのか、つい最近買い物帰りに、こんな光景にも遭遇したそうです。

「買い物帰りに、近所の公園で中学生らしき子どもたちが集まっているところを見かけたんです。私の息子を含めて、8人くらいいたかな? お、なんか懐かしい光景だな~って思って近づいたら、みんな自転車にまたがりながら、不気味なくらい静かにスマホをいじっているんですよ。

あとで何していたのか息子に聞いたら、『どこに遊びに行くかLINEで決めてた』『苦手な先生の話をしてた』って。そして、誰もなにも言わず、フワァ~っと解散して。マスクをしないコミュニケーションが当たり前だった世代の私からすれば、それはとても異常な光景でした」

親が見た、コロナ下の子供たちの“異常な光景”。「友達の声も忘れた」
(画像=『女子SPA!』より引用)

※イラスト内のマスクは省略しています

子どもたちが大勢集まっているのに、騒がしい声どころか会話もあまり聞こえてこないなんて……。子どもたちにとって、友だちがいても話さない・話せないことは“あたり前”のことになっているようです。

「友だちがどんな声か忘れた」と話す子ども

そして倉元さんが今気になっているのが、コロナ下の子どもたちのコミュニケーションの変化なのだとか。

「息子たちはSNSのコミュニケーションはコロナ前から使っていますが、コロナ下でより拍車がかかったイメージです。仲がいい友だちのグループや、塾のグループ、スポーツクラブのグループに、趣味のオンライン上の友だちグループと、子どもたちを見ていると本当にオンライン上の友だちの管理が大変そう。

さらにそこから、『愚痴を言い合える仲間』や、『本音で話せるグループ』などかなり細分化すると聞いて、思わず絶句……。長男のスマホの待ち受け画面が目に入ったとき、LINEの未読通知が300件以上あったんです。3ケタって確認するだけでも大変そうだし、そこから色々気を遣ったり、対応したり、想像するだけでも疲れちゃいます。コロナ下で、子どもたちは親の知らないところで相当大変な思いをしているんだな~と痛感しました」

親が見た、コロナ下の子供たちの“異常な光景”。「友達の声も忘れた」
(画像=『女子SPA!』より引用)

より複雑になり、細分化されたSNSの人間関係に囲まれて、こどもたちは大人が想像できないほどのストレスの中で生きているのかもしれません。

そしてなにより、ネットやSNS上での交流が中心になった子どもたちから、「友だちがどんな声か忘れた」「今聞いても、正直誰かすぐには分からないと思う」と笑いながら言われたとき、倉元さんはぎゅっと胸が締め付けられたそうです。

コロナ下で過熱する学校の謎ルールに、複雑すぎるSNSコミュニケーション。子どもたちは、大人が想像できないくらいのストレスに日々耐えているのかもしれません。

―シリーズ「新しい生活様式がしんどい」―

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<取材・文&イラスト 赤山ひかる> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

赤山ひかる 奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。

提供・女子SPA!



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