5.嫌がる猫の爪切りを成功させるコツ
足先や爪はとてもデリケートな部分なので、さわられるのが苦手な猫が少なくありません。次のポイントを抑えて、愛猫がストレスなく爪切りできるように練習しましょう。
爪切りを怖がらないように、ふだんから足にさわられることに慣らしておきましょう!
- ポイント1.活発な時間帯は避ける
- ポイント2.先にごほうびを与える
- ポイント3.1回ですべての爪を切ろうとしない
- ポイント4.足へのタッチに慣れさせる
ポイント1.活発な時間帯は避ける
落ち着いてまったりしている時に爪切りしましょう。
元気に遊んでいる時間帯は興奮しやすく、もし無理に体を抑えてしまうと、なおさら爪切りが苦手になってしまいます。興奮しやすい猫の場合は、体全体をバスタオルで包んだり、ネットに入れたりすると、大人しくなる場合があります。
ポイント2.先にごほうびを与える
まずはごほうびを与えて、リラックスさせましょう。先に爪切りを見せると警戒心を持ってしまい、爪切りをスタートできない場合があります。
ポイント3.1回ですべての爪を切ろうとしない
嫌がる場合は1回1本の爪でも構いません。一気にすべての爪を切ろうとせず、飼い主さんと愛猫のペースでゆっくり慣れていきましょう。
ポイント4.足へのタッチに慣れさせる
日常のスキンシップの中で、足へのタッチに慣れさせていきましょう。まずは、猫が喜ぶような首、背中、胸など、猫が自分でなめてお手入れできないところからスタート。ごほうびを与えながら進めるのも効果的です。少しずつ足に近づいて、揉んだり、肉球を押し広げたりしてみましょう。上手にできたらしっかりほめてあげてください。
※注意※
一度嫌なイメージがつくと、お手入れが嫌になることもあります。
無理に引っ張ったり、愛猫を力ずくで抑え込んだりすることは避けてください。
6.おすすめの爪切りグッズ
人用の爪切りで切ると猫が痛がったり、割れてしまったりすることがありますので、猫用の爪切りを使ってください。猫用爪切りにはこのような種類があります。
ハサミ型の猫の爪切りのメリットと扱いやすいさ
文房具のハサミと同じ仕様なので、初めての方も扱いやすいのがハサミ型です。半円状にくぼんだ刃先に爪を当ててカットします。柔らかい子猫の爪に適している一方、硬い成猫の爪はやや抵抗感が生まれてしまうため嫌がられる場合があります。
ギロチン型の猫の爪切りのメリットと利用シーン
均等に力がかかって、スパッと切れるのがギロチン型。硬い爪が一瞬で切れて、爪も割れにくいのがメリットです。動物病院ではギロチン型を使用しているところが多いでしょう。
ただし、ギロチンの穴は成猫に合わせたサイズなので子猫は深爪になる可能性があります。
7.どうしてもうまく切れない時は病院へ
愛猫が暴れて嫌がってしまい、どうしても爪切りできない場合があります。
無理をして失敗してしまうと、愛猫が爪切りをさせてくれなくなったり、 飼い主さんとの信頼関係を損なってしまったりする原因に。愛猫が嫌がって暴れる場合は、足先をさわる練習からスタート。
決して無理はせず、かかりつけの動物病院に相談しながら、徐々に慣れさせていきましょう。
8.まとめ
猫は爪が長くなって違和感を抱くと、歯でかじるようになります。まれに小さな傷口から菌が入って「爪囲炎(そういえん)」のような症状になるケースがありますのでご注意ください。
予防法は定期的に爪切りをすること。猫が快く受け入れてくれることを目指して練習しましょう。押さえつけたら、1回で爪切りが嫌いな猫になってしまいます。ごほうびを使ってできることを増やすうちに、猫も飼い主さんもストレスなくお手入れができるようになり、お互いに快適な生活が送れると思います。
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