昔に比べて、女性の生き方も多様化してきて、結婚・出産へのプレッシャーは少なくなってきましたよね。でも、親や友だちとの考え方や価値観の相違から、いまなお結婚・出産へのプレッシャーを受けている人も多くいるはず。今回は、同じような体験を集めた実録シリーズ「女性が受ける圧力」から、人気記事を再録します。ほんの数年前のことですが、今も変わらないエピソードと感じる人もたくさんいるかもしれませんね…。(初公開2017年6月10日、情報は掲載当時のものです)

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 独身女性に対して「結婚しろ」と言ってくる親は多いようですが、ここに親のみならず、結婚圧力を受けている女性がいます。話を詳しく聞いてみました。

「35歳で独身なんて異常!」親せきに総攻撃される“地方出身”のツラさ
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです

親の結婚圧力が強すぎるあまり、彼氏がいると打ち明けられない

 30歳を過ぎた頃から、親や親せきからの「早く結婚しろ」という圧力が半端じゃないという杉本若菜さん(仮名・35歳・不動産/未婚)。

 両親ともに真面目な公務員、地元は20代で結婚する人も少なくない地方とはいえ、あまりに時代錯誤な発言を浴びせられまくっているそうです。

「特にひどいのは母で、20代の頃も『早く彼氏を紹介してちょうだいよ』としつこかったんですが、純粋な興味から言っていると思ってたんですよね。

 でも、30代になったら『まさか結婚しないつもりじゃないわよね?』『このままじゃいき遅れちゃうわよ』と会うたびにしつこく言ってくるようになって。どうやら自分の時代や田舎の感覚で、『30歳過ぎて結婚できてないのはヤバい』と本気で思ってるんです。

「35歳で独身なんて異常!」親せきに総攻撃される“地方出身”のツラさ
(画像=『女子SPA!』より引用)

実際は付き合って一年になる彼氏がいますが、とても親には打ち明けられません。彼は転職したばかりであと数年は結婚など考えられない状況だし、私も出産願望が強くないので別に焦っていないのに、『彼氏がいるなら早く結婚しろ、しないなら別れろ』と大騒ぎになるに決まってますからね」

親族からの見合い攻勢を断ったら、全員怒りの説教モードに

 そんなこんなで、うっとうしくて夏休みと正月休みしか実家に寄りつかなくなったら、そのときに一族郎党で一斉攻撃してくるようになってしまったとか。今年のお正月もひどい目に遭ったそう。

「親が事前に相談していたようで、伯父や伯母、従兄弟などが見合い話を持ってきたんです。それがまぁ、伯父が家来のようにこき使っている部下とか、小学校のときの話したこともない同級生とか、カンベンしてよって相手ばかりで……。

 当然ながら『大丈夫、結婚相手は自分で探すから』と丁重にお断りしたら、『自分で探せないから独身のままそんな歳になっちゃったんだろう!?』と全員お怒りの説教モードになってしまって。

 しまいには『素直じゃないからモテないんだ』『仕事がデキると思って調子に乗ってるんだろ? そんな女は可愛くない』などと、いわれのないダメ出しまでされ……。結婚しない=モテないという単純な図式に当てはめ好き放題に言われ、さすがに屈辱的でした」

「35歳で独身なんて異常!」親せきに総攻撃される“地方出身”のツラさ
(画像=『女子SPA!』より引用)

我慢も限界となり、あとから「いまどき35歳で結婚してないなんて普通だよ。それなのにお見合いまでして好きでもない男と結婚しろっていうの?」と母親に抗議したという杉本さん。すると……。

「間髪いれず『35にもなって結婚してないなんて普通じゃないわよ!』と。そして、『自分ひとりでも稼げるなんていい気になって結婚しないでいたら、歳とって後悔するに決まってる』と断言。さらには、『男ならともかく、女は結婚してないとみじめに思われるわよ』と追い打ちをかけてきて。

 いやー、ビックリしました。すごい言い草じゃないですか? 怒りを通り越して呆れ果て、もう反論しませんでしたよ。根本的に考え方が違うので、何を言ってもムダだなって」