毎週金曜の夜にワイキキのホテルで打ち上げられていた恒例の花火。コロナ禍で2年以上中止となっていたこの花火大会が、6月から再開されました。ドンッという低音とともに明るい花火が夜空を彩る様子を見ると、いよいよハワイがコロナ前のように戻ったと感じさせてくれます。そんなハワイの今を、現地在住の筆者がご紹介しましょう。
現在のワイキキの写真(佐藤まきこさん撮影、以下同じ)
アメリカ本土からの旅行客でいっぱい
新型コロナの規制によって、ハワイでは日本をはじめ海外からの訪問客がすっかり減ってしまったのですが、逆にコロナ前より増えているのがアメリカ本土からの訪問客です。海外へ旅行するには、渡航前のコロナ検査や隔離措置など、さまざまな制限を受ける可能性が高いですが、アメリカ国内の旅行なら自由にしやすいはず。
しかもハワイはパンデミックが始まってからずっと、新型コロナの感染率が低い地域だったため、「安全に旅行できる場所」として、アメリカ国内で人気がかなり上がっているんです。
実際、ハワイ訪問者数を見てもその結果は歴然。2022年4月のハワイ訪問者数は約82万人。このうち86%にあたる約70万人がアメリカ本土からの訪問者です。しかもコロナ前の2019年同月にアメリカ本土からハワイを訪れた人は約55万人で、そこから3割近くも増加しています。
各種の規制はほとんど無し
ロックダウンによって一時期は、ワイキキからすっかり訪問客の姿が消えてしまったのですが、今ではコロナ前と同じように朝から夜まで大勢の訪問客が行き交うにぎやかな街に戻っています。そんなハワイで気になるのが、現在の新型コロナ関連の規制でしょう。
ハワイはアメリカで最後までマスク着用の義務化を続けていた州ですが、その措置も今は一切なし。さらに、レストランやバーに入店する際は、ワクチン接種証明書や陰性証明書の提示が必要だった時期もありますが、その措置は撤廃されています。現在は、新型コロナ関連の規制はほとんどありませんから、新型コロナの存在を強く意識することなく、現地で滞在できるはずです。