上司への出産祝いに贈る礼儀正しいメッセージ
職場の上司にお子さんが誕生した際に贈る出産祝いに添えるメッセージには、いくつか気を付けなければならないポイントがあります。
上司との関係性や距離感も踏まえたうえで、お祝いのメッセージであることを忘れずに心を込めて言葉を選ぶことが大切です。ここでは、上司への出産のお祝いに添えるメッセージの書き方をマナーに沿って例文を見ていきましょう。
上司への出産祝いメッセージ【マナー】
まずは、上司へ送る出産祝いのメッセージに欠かせないマナーについてチェックします。職場の上司に宛てるというシチュエーションから考えて目上の人に対する礼儀をわきまえた文章でなければなりません。
メールでもOKですがカジュアルでくだけた文章ではなく社会人らしく、きちんと感のある文章を書くことがポイントになります。また、NGワードもあるので例文をチェックしてみてくださいね。
①出産祝いメッセージの忌み言葉
日本には言葉そのものに力が宿る、という「言霊信仰(ことだましんこう)」と呼ばれる考え方があります。そのため、お祝いのメッセージには、縁起が悪い忌み言葉と呼ばれるNGワードがあります。
例えば、赤ちゃんの不幸をイメージさせるような「失う」「病む」といった言葉は出産祝いのメッセージには向いていません。ほかにも「切る」「絶つ」などもNGワードです。さらに、「死」や「苦」、それらを連想させる数字の四や九などもメッセージに含まれていないかを確認しましょう。
②不安やプレッシャーをかける言葉もNG
出産祝いのメッセージには基本的な「忌み言葉」だけでなく、出産直後のお母さんやお父さんには不安を増長させる言葉やプレッシャーを与えてしまう言葉もを使わないようにしてください。
出産直後の女性は、ホルモンバランスの崩れや生活時間の強制的な変更に伴って、マタニティブルーのような気分になっている場合もあるでしょう。
そんな時に「がんばれ」を連呼するメッセージはきついもの。心配や励ましの言葉は受け取り方によってはプレッシャーになってしまうので注意が必要です。
③赤ちゃんの性別や成長については控える
上司へ宛てた出産祝いのメッセージでは生まれた赤ちゃんに対しての表現にも注意が必要です。赤ちゃんの性別に関してのメッセージも無神経にとられる場合も想定できます。
さらに、赤ちゃんの成長は個人個人違うので「ぐんぐん育て」のような励ましワードもメッセージを送る相手である上司や、そのご家族がどのように受け止めるかわかりません。マイナスに捉えられたり、上司の気持ちにトゲを刺してしまったりするような表現や文章は控えるようにしましょう。
④出産祝いのメッセージを送る時期
出産の報告を受けてから、メッセージを送るまでには少し余裕を持たせるとよいでしょう。一人目のご出産で出産後の生活にまだ慣れていないご両親には退院してから1ヶ月ほどを目安に送ってもOKです。
当事者である女性上司から直接出産の連絡を受けた場合は、すぐにメールやLINEをお返しする場合もありますね。
後日改めて出産祝いをお贈りする際にメッセージも再度添えるようにするとよいでしょう。喜びの気持ちを伝えることよりも、お相手の状況を気遣うことがポイントです。
上司への出産祝いメッセージ【女性向け】
続いて、女性の上司へ宛てた出産祝いのメッセージの書き方や例文を紹介します。女性の上司は、実際に赤ちゃんを出産されているので体力的にも大変疲れていることが想像できます。
長いお手紙にするよりも、一言で思いが伝わるようなシンプルで短いメッセージを心がけましょう。距離が近い上司の場合はメールなどのメッセージでもよいですね。
①無事に出産したことをお祝いする
女性の上司に宛てた出産祝いのメッセージには、まずは無事に出産されたことへの「おめでとうございます」という気持ちを表現しましょう。メッセージは、明るいトーンで新しい家族が増えた喜びや新しい生活がスタートする嬉しい気持ちが感じられる文章がおすすめです。
ただし、出産の報告を受ける際には母子の状況を最初に確認することを忘れずに。万が一、赤ちゃんやお母さんに何かあった状態ではお祝いのメールを送るようなことはしてはいけません。
②労いの言葉をメッセージに添える
労いの言葉も出産祝いのメッセージには欠かせません。出産は女性にとって肉体的にも精神的にも非常に大変なイベントです。長い妊娠期間中も、きつい場面があったことでしょう。上司が産休に入るまで普段通りに仕事を続けていたならば出勤や退勤時にも相当苦労したはずです。
さらに、出産には少なからず痛みが伴います。これらを踏まえて、女性の上司への出産祝いのメッセージには「お疲れさまでした」という労りの言葉を添えると喜ばれるでしょう。
③仕事を離れることに対して安心感のある表現
女性の上司へ送る出産祝いのメッセージには職場のことは気にしなくても大丈夫です、というメッセージもおすすめです。出産後、育児休暇を取得される上司の場合などは職場を長く離れることに申し訳なさを感じる人もいるかもしれません。社会と切り離された不安もあるでしょう。
そんな上司には、「まずは赤ちゃんのお世話やご自身の体調の回復に努めてくださいね」「戻ってこられる日を楽しみに待っています」のように安心してもらえる例文を参考に考えてみてください。
【例文】女性の上司向け出産祝いのメッセージ
それでは続いて、女性の上司に贈りたい出産祝いのメッセージ例文を見ていきましょう。メッセージを送るお相手のことを思い浮かべながら参考になりそうな例文を探してみてくださいね。
「ご出産心からお喜び申し上げます。母子ともに健康と聞き、安心しています。赤ちゃんの健やかなご成長をお祈りしています。ご無理なさらないようお気を付けください。」「ご出産おめでとうございます。赤ちゃんとご家族が、健やかでありますように。くれぐれもお体をご自愛くださいね。」のように労いの表現や願いを込めた例文を参考にしてみてくださいね。