札幌市街地から車で約40分の場所に位置するマクンベツ湿原は、石狩川の蛇行部に広がる約130ヘクタールの低層湿原です。ハンノキ林とヨシ群に覆われているほか、4月には美しく咲き誇るミズバショウの群生が観られるようになります。
マクンベツ湿原とミズバショウ群生
マクンベツ湿原は、ハンノキ林とヨシ群落の大きく二つに分かれており、4月上旬にはハンノキ林の中でミズバショウが咲き始めます。この時期になると、ミズバショウが咲き誇る北海道内屈指の大群落へと一帯が様変わり。ミズバショウの鑑賞は4月末〜5月上旬頃まで可能で、ゴールデンウィーク期間中には、多くの観光客が訪れます。
ミズバショウ鑑賞のために整備された道がある
マクンベツ湿原には、石狩市によって石狩河口橋の堤防沿いに整備された約1.5キロメートルの遊歩道があります。また平成19年3月には、石狩川河岸までほぼ一直線に伸びた木道(長さ約400m、幅約1m)も完成し、ミズバショウを間近で鑑賞できるように整備されています。
ミズバショウの群生が広がる、マクンベツ湿原までの道
さあ、それではご一緒にマクンベツ湿原に行ってみましょう!
上の写真は、マクンベツ湿原の駐車場から最初に見える湿原へと向かう坂道です。写真左上に見える階段を登ると、先ほどご紹介した石狩河口橋の堤防に沿って整備された約1.5キロメートルの遊歩道に出ます。
遊歩道を横切ると一面、殺風景な原野が見えて来ます。写真右側奥辺りから林の中に入っていくと、マクンベツ湿原が広がっています。
マクンベツ湿原に潜入
こちらはマクンベツ湿原の入口となります。駐車場からは、歩いて約5分程度でしょうか。この一直線に長く続く木道を進んで行きます。
木道を進むと、すぐに数え切れない程のミズバショウが道の両側に現われます。花を付けたもの、これから咲こうと準備しているもの、既に見頃を終えたもの等、バラエティに富んでいます。ちなみに、写真は筆者が訪れたの2017年4月28日の様子です。
木道からは、上の写真くらいの距離でミズバショウを見ることができます。
また場所によっては、さらに近距離で見ることもできます。
辺り一面に咲き誇っているミズバショウに気を取られている間に、反対方面から人が折り返して戻って来ることもありますので、道を譲り合って進みましょう。筆者が訪れた日はあいにくの曇り空で気温も低めでしたが、個人或いはファミリーや仲間同士で訪れていた20名ぐらいの人たちと、この木道ですれ違いました。
広大なヨシ群の中を進む
更に木道を進んでいくと、ミズバショウが見られなくなり、ヨシ群が見えてきます。ここからは、ハンノキの林が一旦消えて一面に広大な土地が広がり、気分も開放的になります。