阿寒湖温泉街の中心からすぐ近くに建つ「阿寒湖アイヌコタン」。敷地内に一歩足を踏み入れると、そこはまるで異国のような雰囲気が漂い、アイヌの伝統工芸である木彫りが施された建物や、ズラリと販売されている民芸品に目を奪われます。今回は、北海道に住む人々に大きな影響を与えてきたアイヌ民族の文化やアートに触れることができる「阿寒湖アイヌコタン」の魅力についてご紹介します。
阿寒湖アイヌコタンとは?
「コタン」とは、アイヌ語で「村」や「集落」という意味を持っています。
阿寒湖アイヌコタンは北海道最大のアイヌコタンで、アイヌ古式舞踊が観覧できる専用の劇場をはじめ、伝統工芸である木彫りや刺繍を販売している民芸品店などが数多く並んでいます。
阿寒湖温泉街の中心地からもすぐ近くに建っているため、阿寒を訪れる旅行客の多くが訪れる観光スポットです。
阿寒湖アイヌコタンの見どころ紹介
正門
阿寒湖温泉街を通り、アイヌコタンの駐車場に入場する手前に、迫力のあるフクロウの彫刻が人々の目をひく正門があります。
3体のフクロウの彫刻はどれも素晴らしく、車を駐車してからじっくりと見ていかれる方が多いです。また、正門からの眺めはアイヌコタンの様子もよく見えるので写真撮影にもオススメのスポットです。
アイヌ文化伝承館 チセ
アイヌ文化伝承館 チセでは、アイヌの文化に関する様々な展示が行われています。
アイヌの伝統工芸など、数多くの展示品があり、アイヌの文化についてより深く知ることができます。
阿寒湖アイヌシアター イコロ
「イコロ」とは、アイヌの言葉で「宝」という意味です。
こちらの施設ではアイヌ古式舞踊や、コタンの人々が演じる人形劇、イオマンテの火まつり等を見学することができます。
ステージの後方は屋外までオープンとなっており、奥行きのある空間で、火や水を使用したショーを楽しむことができます。
阿寒湖アイヌ生活記念館
阿寒湖アイヌ生活記念館では、古い時代のアイヌ民家が再現されています。
祖先の生活の知恵が感じられる生活用具や、当時の衣服などが展示されており、自然と共存してきたアイヌ民族の暮らしについて学ぶことができます。
ポンチセ
ポンチセ(小さな家)は、阿寒湖アイヌ生活記念館のすぐ近くにあります。
こちらでは、実際にポンチセの中に入って記念撮影をすることができます。記念にぜひ1枚撮っていかれて下さいね。
カムイミンタラ
カムイミンタラとはアイヌの言葉で、「神々の遊ぶ庭」という意味です。
こちらに使用されているカムイ・二(アイヌ語:神の木)は、2007年に阿寒湖アイヌコタンの彫刻家床ヌプリ氏の指導のもと、カナダ杉を用いてコタンの人々によって製作されたものです。
伝統が感じられる彫刻を間近でたっぷりと見ることができます。