ヨガを学んでいる人なら『シニアヨガ』というのがあるのは、ご存知だと思います。
シニア向けのヨガとは、どんなものなのでしょうか?
今回はシニアヨガの魅力と、必要な資格についてご紹介します!
シニアヨガとは?
シニアヨガとは、その名の通り高齢者向けのカラダに優しいヨガです。
世界的にニーズが高まっているヨガセラピーのひとつであり、第一人者はアメリカのSuza Francinaです。
高齢者になると、カラダのさまざまな部分が若い頃のようには動かず、無理をすると怪我などの危険性を伴います。
そんな高齢者のカラダの安全に、十分に気をつけて行うシニアヨガは、介護施設や高齢者施設、医療機関などで、リハビリや体力回復、メンタルケアなどの目的のために取り入れられ、近年注目されているヨガセラピーなのです。
シニアヨガの特徴
シニアヨガの特徴は、その安全性にあります。
イスやブランケット、その他のヨガプロップスを使用して、高齢者の方でもカラダに無理がなく安全に楽しめるヨガです。
また、シニアヨガでは従来のヨガのように、連続してアーサナを行ったり、ポーズの正確さなどを求めることはありません。
アーサナの完成形をゴールとせずに、それぞれのカラダに合わせて、できる範囲での簡略化されたアーサナを行います。
簡略化されたアーサナでも、呼吸や補助具によるサポートもあって、十分に効果が得られます。
高齢者はもちろん、カラダが硬い人にもやりやすく気持ち良いヨガです。
シニアヨガの効果とは?
完成度の高いアーサナなどを求めず、それぞれのカラダに合わせて安全に行うシニアヨガ。
シニアヨガはカラダを動かすことが減った高齢者の方にとって、ちょうどいいエクササイズとして身体機能の向上にも効果的なものですが、それだけではありません。
簡単なストレッチとゆっくりした呼吸法により、心身をリラックスさせ、ストレス解消にも効果がみられます。
また、ヨガインストラクターの指示に従いながらエクササイズを行うことは脳のトレーニングにもなり、認知症予防にも効果的と言われています。
そして、仲間と共にコミュニケーションを取りながらヨガのエクササイズを楽しむことは、向上心アップや日々の生活の活力につながるなど、さまざまな効果が期待できるものなのです。
シニアヨガに資格は必要?
シニアヨガを指導するためには、普通のヨガ以外に高齢者に関するさまざまな知識が必要になります。
知識なしにシニアヨガを教えることは非常に危険なので、シニアヨガの指導には資格の取得が必要です。
シニアヨガでもっとも注意したいことは、その安全性です。
高齢者はカラダの可動域も狭まり、柔軟性も低くなっています。
そのため、それぞれに無理のない範囲でエクササイズを行う必要がありますが、つい頑張り過ぎてしまう高齢者の方も少なくありません。
無理をしてしまうと、怪我や持病の悪化につながってしまうケースもあり、インストラクターは無理をさせないように細心の注意を払わなければなりません。
また、シニアヨガのレッスンには、通常のヨガではあまり重要視されないイスやブランケット、その他のヨガプロップスのなどを使った高齢者向けの軽減法などの知識が必要になります。
シニアヨガを行う場合は、自己流でなく、しっかりと学んで知識を得てから指導しましょう。