岐阜市民にとっての原風景は、金華山と長良川。特に金華山は、山頂の岐阜城と共に岐阜市のシンボルになっています。標高329mという気軽に登れる山なのですが、山頂からの眺望はその高さから想像できないほどの素晴らしさです。2時間もあれば往復できるプチ登山、体験してみませんか?

金華山の概要とみどころ

金華山は岐阜市の中央部にあり、ふもとの岐阜公園までは、JRと名鉄の岐阜駅からバスで15分ほどの距離です。

【岐阜】意外に絶景⁈ 金華山に登ってみよう1.jpg
(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

山頂には、斎藤道三、織田信長の居城だった岐阜城やリスと触れ合えるリス村などがあります。明治以降は御料林(ごりょうりん=皇室所有の森林)、戦後は国有林として保護、管理されているため、ツブラジイ(ブナ科シイ属の照葉常緑樹)を中心とした天然木の豊かな森が特徴です。

金華山の定番デートスポット「ドライブウェイ展望台」

金華山の西麓から南麓を結ぶ全長約6キロの「ドライブウェイ」があり、途中の展望台は市内を一望できる岐阜の夜景スポットとして有名です。残念なのはドライブウェイが利用できるのは朝7時〜夜9時に限られていること。夜景を見に行く時には注意が必要です。

【岐阜】意外に絶景⁈ 金華山に登ってみよう1.jpg
(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

ロープウェイで山頂にアクセス

体力を使わず金華山に登りたい人は、岐阜公園と山頂を結ぶロープウェイで山頂に向かいましょう。

搭乗時間は5分足らずですが、乗務員さんがいろいろ案内してくれます。また夏季には山頂にビアガーデンがオープンします。

【岐阜】意外に絶景⁈ 金華山に登ってみよう1.jpg
(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

岐阜金華山ロープウェイ
アクセス:JR岐阜駅12、13番乗り場、名鉄岐阜駅4番乗り場より乗車→「岐阜公園・歴史博物館
前」下車 →徒歩3分

岐阜城

かっては稲葉山城と呼ばれていましたが、織田信長がこの地を攻略した際に、その当時の名前であった「井ノ口」を「岐阜」と改名したため岐阜城と呼ばれるようになりました。城址は2011年に岐阜城跡(ぎふじょうあと)として金華山を含めた2,091,602.74平方メートルが国の史跡に指定されていますが、現在の城は1956年に復興されたものです。

【岐阜】意外に絶景⁈ 金華山に登ってみよう1.jpg
(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

城壁の白が美しい岐阜城。場内の1階から3階は資料館となっており、歴史的な資料や出土品などが展示されています。4階の展望台からは360度のパノラマが広がり、天候が良ければ長良川や市内だけでなく、名古屋市内、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスの山並みを見通すことができます。

【岐阜】意外に絶景⁈ 金華山に登ってみよう1.jpg
(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

金華山登山にチャレンジ

金華山には十種類の登山コースがあります。今回の記事では岩戸公園から登る東坂コースを中心にご紹介していきますが、登山口は「岐阜公園」「金華山ドライブウェイ西口」「逹目洞(だちぼくぼら)」「岩戸(いわど)公園」の4つです。

登山コースについては、「ぎふネイチャーネット」のHPに詳しい説明があります。

ぎふネイチャーネット
URL:http://gifu-nature.net

岐阜公園からの登山道

ロープウェイ北側には登山ルートが2つあり、入り口こそ同じですが、途中で金華山の北側を緩やかに登る「めい想の小道」と、金華山登山ではもっともキツイと言われる山頂まで一気に登る「馬の背登山道」に分かれています。二つのコースの分かれ道には標識が出ていますので、迷うことなく山頂を目指すことができます。

岐阜公園の南の端にある禅林寺の裏からは、金華山の西側の尾根を通って山頂を目指す「百曲がり登山道」があります。このコースは尾根沿いを登るため、険しい道が続きます。

金華山ドライブウェイコースからの登山道

「七曲り(ななまがり)登山道」は岐阜森林管理事務署の東側から登るコースです。別名は「大手道」。昔この登山道が岐阜城の大手道として使われていたことに由来する名前だそうです。

逹目洞からの登山道

逹目洞は「逹目(だちぼく)ハイキングコース」「鼻高(はなだか)ハイキングコース」「大参道(だいさんどう)ハイキングコース」「大釜(おおがま)登山道」の登山道の入り口になっています。

逹目洞は、自然に溢れた素晴らしいエリアなのですが、公共交通機関でのアクセスが難しいので、今回はご紹介を控えます。登山道については前出の「ぎふネイチャーネット」をご参照ください。

岩戸公園からの登山道

岩戸公園からは、金華山の南を横断し、七曲り登山道を経由し、東坂(ひがしざか)ハイキングコースに繋がる「唐釜(からかま)ハイキングコース」と「東坂(ひがしざか)ハイキングコース」があります。