松本市内にあるカフェは、歴史ある建物や蔵をリノベーションしたお店があり、情緒ある空間でゆったりとした時間を過ごせます。各店舗のカフェメニューは、こだわりのコーヒーや自家製スイーツなど、シンプルながらも飽きのこない味わいで、地元の方に長く愛されています。
松本駅から徒歩10分程度で行けるカフェを厳選してご紹介します。

1 珈琲美学アベ

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=モカパフェ 750円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

1957年(昭和32年)創業のコーヒー専門店「珈琲美学アベ」。クラシックやジャズが流れる店内のインテリアは、すべてアンティーク調に統一。黒電話は今も使われており、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれています。

マスターが独学で習得したネルドリップで「完全抽出」するコーヒーは、今ではなかなか味わえない貴重な一杯。口当たりがまろやかでほどよい苦みが特徴です。高い位置に掲げたポットから、テーブルに置かれたカップにミルクとコーヒーを同時に注ぐカフェオーレも味わい豊か。そんな名物がたくさんあるメニューの中で、長く愛されてきたのが「モカパフェ」。自家製コーヒーゼリーの上にバニラアイス、生クリームなどをうず高く盛ったスイーツは、喫茶店のメニューにフルーツパフェやフルーツサンデーなどしかない時代、新しいものをと考えて始めたオリジナルの一品です。

モーニングや軽食メニューも充実

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=昭和時代の喫茶店の雰囲気を味わえる店内、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

コーヒーと一緒に楽しめる軽食メニューも充実しています。飲み物にプラス50円または100円で、トーストやベーコン、ポテトサラダなどを付けられるモーニングは、種類も豊富で大満足のボリューム。この朝食のために訪れる方も多いそうです。
コーヒーは豆の産地に合わせて、その国の伝統的な絵柄のカップにかえたり、サンドイッチも色彩あふれるお皿を使ったりと、器選びにもこだわっています。 訪れると、居心地の良さについつい長居してしまう。それが、60年以上もてなしの空間を追求し提案し続けてきた老舗店の魅力です。

ご当地サポーターコメント
もくもくと煙が出てくるコーヒーゼリーや、アイスがのったモカケーキも品の良い甘さでおすすめです。

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

珈琲美学アベ

長野県松本市深志1-2-8 NOVAビル1F
松本駅から徒歩約3分
7:00~19:00
定休日:火曜日
0263-32-0174
Ⓟ無し

2 珈琲まるも

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

1868年(慶応4年)に創業した「まるも旅館」の一部分で、1956年(昭和31年)に営業を始めた「珈琲まるも」。外観には、旅館と喫茶店の入り口が2つ。喫茶店側のドアを開けると、60年前以上経った今も当時と変わらない空間が広がります。長い年月を経て深い色合いと艶が増し風格漂う、松本の民芸家具の存在感が、上質で穏やかな時間を生み出しています。

特製ブレンドコーヒーを自家製スイーツと

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=自家製プリンセット700円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

数十年通う常連客のほとんどが注文する「まるもブレンド珈琲」は、創業時から変わらない酸味が特徴のハウスブレンドです。また、コーヒーの味と香りを楽しんで欲しいという思いから、スイーツは、コーヒーと相性の良いものを手作りで提供。しっかりと蒸して焼いたプリンをはじめ、レアチーズケーキやブラウニーも自家製です。
軽い食事にぴったりのトーストメニューも豊富。朝10時までは、バタートーストのモーニングセットをサービスしているので、朝食を兼ねて早い時間に訪れるのもおすすめです。

ご当地サポーターコメント
ゆったりとした空気が流れる落ち着いたお店で、地元民にも観光客にも人気があります。

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

珈琲まるも

長野県松本市中央3-3-10
松本駅から徒歩約12分
4月~10月 8:00~18:00(L.O.17:00)
11月~3月 9:00~18:00(L.O.17:00)
土日祝日 8:00~18:00(L.O.17:00)
無休
0263-32-0115
Ⓟ無し

3 小昼堂(こひるどう)(セラミカ)

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

「小昼堂」は、100年以上の歴史をもつポーランドの陶器メーカー「セラミカ」の旗艦店内にあるカフェです。店内は、スウェーデンのストックホルムで活躍するデザイナーが手掛けたアートあふれる空間。広いスペースに座り心地の良いデザイナーズチェアーや、ペンダント照明などを設えており、センスの良いインテリアに囲まれて過ごせます。
また、カフェにはギャラリーも併設。「世界の絵本」など、テーマごとに展示される作品を楽しめます。

「セラミカ」のカップで味わうおいしいコーヒー

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=カフェの食器はすべて「セラミカ」、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

お店に揃う「セラミカ」のアイテムは、約1000種類。国内一の品揃えを誇る中から、カフェで使う食器を選び使用しています。実用性とデザイン性の高いカップでいただくコーヒーは、無農薬栽培を継承したペルー、アチャマル村産の豆を使用。豊かなコクがあります。そのほか、自家製の焼き菓子やパンのランチなどもメニューに並びます。

ご当地サポーターコメント
全てセラミカの食器で楽しむことができるのも嬉しいですね。こだわりの焼き菓子は、お土産にもおすすめです。

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小昼堂(おひるどう)(セラミカ)

長野県松本市大手4-4-2上土通り
松本駅から徒歩約12分
11:00~17:00(L.O. 16:30)
定休日:水曜日(祝日の場合は営業)
0263-31-3177
Ⓟ有料

4 cafe chiiann(カフェ チーアン)

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

明治時代の蔵をリノベーションしたカフェ。内装のデザインと施工は、信州を代表する家具職人・藤牧敬三氏によるもの。漆喰の温かみと手作りの家具が調和する空間は、どこか懐かしさもあって、くつろげます。その穏やかな空間は居心地が良く、長居する方がほとんど。
細い路地の奥まった場所に佇む、隠れ家のような立地も、好奇心がくすぐられ、ちょっと立ち寄ってみたくなります。

ご当地サポーターコメント
蔵の雰囲気も残しつつ、洗練された店内はとても素敵です。「大人の自家製ジンジャーエール」は、キリッと辛口で散策で乾いた喉を潤すにはぴったりです。

優しい味わいの手作りカステラ

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=chiiannカステラ 400円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

一番人気は、松本市の美ヶ原山麓で採れるハチミツや、地元の良質な卵や牛乳を使った風味豊かなカステラ。ザラメのザクザクとした食感としっとりとした生地が相まった幸せの味です。紅茶調合師が茶葉をブレンドした香り高い紅茶との相性は抜群です。 ランチタイムには、キッシュ・プレートやショートパスタのボロネーゼなどを用意。地元農家の野菜や松本の食材を取り入れたフードのほかにも、飲み水は近くの井戸で汲んだ天然水を使うなど、こだわりがうかがえます。

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

cafe chiiann(カフェ チーアン)

長野県松本市中央3-2-13
松本駅から徒歩約11分
11:00~20:00
定休日:木曜日・不定休
0263-35-7553
Ⓟ無し

5 想雲堂

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

カウンターを含めて15席の小さな古本屋兼喫茶店には、至るところに本がズラリ。仕入れた本は、お店に並ぶものだけでも約6,000冊。マスターの趣味である歴史、民俗、思想の本をメインに、美術、映画、音楽、児童書、絵本など、幅広いジャンルが揃います。オープンから5年、本の好きな方はもちろん、信州に関連する本を探しにふらりと観光客が訪れるなど、さまざまな用途で多くの人が訪れています。店内の本は、ワンドリンクの注文で読むことができ、購入も可能です。
ジャズをBGMに本を楽しむなら、ぜひ、傍らにスペシャルティコーヒーを。ウイスキーや長野県のご当地ビール、信州ワインといったアルコール類もオーダーできます。

ご当地サポーターコメント
本好きにはたまらない空間。夜遅くまで営業しているので、お酒を飲みに行くのも楽しそうです。

本のお供は、地元の湧水を使ったスペシャルティコーヒー

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像= スペシャルティコーヒー(ブレンド・浅煎り)450円~ 、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

店の目の前にある「東門の井戸」の湧水を使ったスペシャルティコーヒーは、インドネシア、エチオピア、パナマ産の豆を使用。ブレンドは、浅煎り・深煎りがメニューに並びます。この味わい深いコーヒーは、本を読みながら、ゆっくりと楽しむのがおすすめです。 ランチは、マスター自慢のトマトたっぷりの「和風スリランカカレー」を提供。スリランカで調合したスパイスに、しょうゆ・牛乳を合わせることで口あたりがまろやかなカレーに仕上げています。トマトの酸味とスパイスのバランスが良く、後味はさっぱりとしています。

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

想雲堂

長野県松本市大手4-10-15
松本駅から徒歩約10分
火曜~金曜14:00~23:00
土曜・日曜・祝日12:00~23:00
定休日:月曜日(月曜祝日の場合、翌火曜日)
0263-87-8422
Ⓟ無し

6 salon as salon(サロン アズ サロン)

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

時代を遡ったかのような「なまこ壁の土蔵」が建ち並ぶ中町通りは、松本の名所の一つ。その通り沿いにある美容室の扉を開け、階段を上がっていくと2階に「salon as salon」があります。美容室の出入口と共用のため、気付かずに通り過ぎてしまう人もいるので、ちょっとした隠れ家的な雰囲気も楽しめます。

蔵を改修した店内の、天井や壁、窓周り、梁(はり)などはほぼ昔のまま。懐かしさ漂う空間で、蔵が軒を並べる風情ある通りを眺めながら、のんびりと過ごせます。

心にも体にも優しいメニュー

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=くるみ・アーモンドなどを加えたキャロットケーキ 400円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

穏やかなひとときをさらに満たしてくれるのが、おいしいスイーツや軽食。安曇野産のそば粉のクレープに卵・バター不使用のスコーン、季節限定の紅玉を使ったタルトタタンなど、充実のスイーツに加え、野菜たっぷりのサンドイッチも人気。ドリンクも、安曇野にある漢方薬局「芍薬堂」オリジナルの「魔女チャイ」や「信級(のぶしな)玄米コーヒー」など、心と体にじんわりと染み入る、優しい味が揃います。

ご当地サポーターコメント
紅玉のタルトタタンはリンゴがゴロゴロ、たっぷり!散策途中に、ホッと一息つける場所です。

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

salon as salon(サロン アズ サロン)

長野県松本市中央3-5-10 2F
松本駅から徒歩約12分
11:30~19:30(L.O.19:00)※冬季時間あり
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
0263-34-1006
Ⓟ無し

7 LABORATORIO(ラボラトリオ)

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=イングリッシュマフィン カマンベールと蜂蜜 550円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

1933年(昭和8年)に建てられた薬局をリノベーションしたカフェ。自家製のパンやスイーツのほか、岐阜の名店「山田珈琲」の焙煎した豆を使い、ハンドドリップで淹れる香り高いコーヒーが楽しめます。一番人気は国産小麦に天然酵母、雑穀、シード類をたっぷりと練り込んだ「イングリッシュマフィン」。店内のオーブンで焼き上げており、外はカリッと中はモッチリとした食感です。一緒に、スペシャルティコーヒーといただくのがおすすめです。
ランチは、スープやサラダが付いた「マフィン&スープセット」が食べ応えもあってお得。2日間熟成し焼き上げた「パン・ド・カンパーニュ」に、バターと甘さ控えめの小倉餡を乗せた「小倉トースト」も美味。手作りならではのほっとする味わいに、心も満たされます。

当時の面影が残る心やすらぐ空間

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=薬局だった当時は実験室として薬の調合がされていたカフェスペース、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

建物は松本最古のモルタル建築。漆喰の壁や高い天井、深い飴色の床に木製の両開き窓など、昭和初期のディテールが残る店内は、ノスタルジーにあふれています。そのシックな空間になじむ家具は、オーナーでもある木工作家の井藤昌志さんが手掛けたもの。シンプルなフォルムながら、趣のある風合いや繊細さがあり、実用性も抜群。長居してしまうゲストが多いのも納得のくつろぎの空間が広がります。
併設のショップでは、食器などのクラフト作品や雑貨、全国から集めた厳選食材を販売。日々の暮らしを彩ってくれるアイテムがたくさん揃っています。

ご当地サポーターコメント
マフィンが絶品です!野菜たっぷりのスープは優しい味わい。ギャラリースペースでもステキなものがたくさん並んでいるので癒されます。

城下町の散策にふさわしい、松本のノスタルジックなカフェ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

LABORATORIO

松本駅から徒歩約7分
Cafe and Shop 11:00~18:00(L.O.17:30)
faber LABORATORIO 11:00~18:00
MARKT laboratorio 10:00~20:00
定休日:火曜日
faber LABORATORIO 0263-36-8217
faber LABORATORIO 0263-88-7706
MARKT laboratorio 0263-88-1191
Ⓟ無料
Cafe and Shop 長野県松本市大手1-3-29-2F
faber LABORATORIO 長野県松本市大手 1-3-28 神山ビル2F
MARKT laboratorio 長野県松本市中央2-20-2 信毎メディアガーデン1F・2F

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

記事公開:2018/06/20

提供・星野リゾート みちくさガイド

【こちらの記事も読まれています】
雨が降っても楽しめる。箱根のおすすめ観光スポット5選
アートとクラフト、美食を巡る金沢の女子旅
大町エリアでお土産選びにおすすめの店5選。ご当地グルメから民芸品まで
旭川エリアで地元の方々がおすすめする穴場のランチスポット5選
神話伝説が息づく、霧島市の気候と服装を知っておこう!