快適な住環境かつ、長持ちする長期優良住宅は、住む人だけでなく地球環境にも優しい住宅です。これから注文住宅を建てるのなら、長期優良住宅にしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。住宅を長持ちさせるためには、定期的な点検・補修などの維持管理が必要です。ここでは、長期優良住宅を建てた後のアフターケアについて紹介します。

長期優良住宅では定期点検と調査・修繕・改良が義務に

長期優良住宅に認定されると、維持保全計画書を元にした定期点検および、調査・修繕・改良が義務化されます。定期点検や調査・修繕・改良を行う期間は30年以上、点検の間隔は10年以内です。地震や台風などの大規模災害があったときには、随時点検を実施する必要があります。また、点検の結果を踏まえ、必要に応じて修繕や改良を行います。

また、実施したすべての点検・修繕・改良の内容は調査記録として保管し、次回の点検に役立てます。長期優良住宅は、これらの義務によって点検や修繕が定期的に行われるため、いつまでも安心して暮らし続けることができるのです。

10年に1度は必ず点検。早く問題に気づくことができ、長く住める家に

一般的な住宅では、所有者の意思によってリフォームが行われます。そのため、修繕の必要があってもリフォームをせずにそのままにしておくことも可能です。しかし、点検や修繕を怠ると、長持ちしない家になってしまいます。

ところが長期優良住宅では、住宅の性能を保つために点検時に問題が見つかった場合は、必ず修繕または改良する必要があります。維持保全の期間は30年以上、最長でも10年に1度の点検が必要になるので、最低でも3回の点検が行われます。

点検と修繕を適切に行うことで、高性能な住宅をより長持ちさせることができるのです。