成田山新勝寺の境内には、165,000平方メートル(東京ドーム約3.5個分)にもおよぶ、広大な成田山公園があります。滝や池を配した日本庭園に西洋庭園があり、2月には梅まつり、11月には紅葉まつりなども開催され、四季折々に咲く花や自然美は、訪れる人々を楽しませてくれます。成田山へお参りの際は、ぜひ公園にも足を伸ばしてみましょう。また参拝後のお楽しみは、門前町のグルメやお土産探しですね。成田山公園の魅力と、成田山ならではの美味しいものをご紹介します。
お不動様のお庭、成田山公園も歩いてみよう
3つの池
広大な公園内には、文殊(もんじゅ)の池、竜樹(りゅうじゅ)の池、竜智(りゅうち)の池という3つの池があります。その中の一つ、竜智の池には、浮御堂があり、趣のある風景を造りだしています。
これらの池には、生きとし生けるものすべての生命を尊ぶという仏教思想が組み込まれており、多くの鯉が放されている他、色々な生き物が暮らしているそうです。
雄飛の滝
光明堂の近く、清滝権現堂の脇にある階段を降りていくと、大小の岩に囲まれた滝があり、ひときわ清廉な空気が漂う場所が雄飛の滝です。滝の高さは20m、公園内のパワースポットとしても有名な場所です。
西洋庭園
成田山公園には、意外にも西洋風にしつらえられた西洋庭園があります。平和の大塔の真下に位置し、中央には噴水やベンチなどが設置されていて、花を愛でながら一休みすることもできます。
成田山梅園
毎年2月中旬から3月中旬にかけて、梅まつりが開催されます。期間中の週末にはお茶会や和楽器の演奏なども行われ、多くの人々でにぎわいます。
成田山門前町歩き
JR成田駅、京成成田駅から、成田山新勝寺までは約800m。情緒あふれる建物が並び、今でも江戸時代の雰囲気が漂います。昔ながらの小さなお食事処やお土産店が立ち並び、常に多くの参拝客で賑わっています。そんな門前町の美味しいものをご紹介します。
成田の定番グルメは、うなぎ
まずは成田山を代表するグルメといえば、うなぎですね。参道には、食欲をそそるかば焼きの香りが立ち込めています。
成田山でうなぎ屋が多いのは、かつて利根川、印旗(いんば)沼が近く、川魚料理としてふるまわれたことから。また、江戸から2日かけて歩いてきた人々の旅の疲れを癒したのが、栄養価の高いうなぎだったのですね。現在うなぎを提供するお店は60店ほどとなります。
その中でも、川豊(うな重¥2,500~)さんと駿河屋(うな重¥3,600~)さんが人気店。ただしこの2店舗、大人気なので行列必至です。