最後に後悔しないための田舎暮らしのポイントを3つ紹介

田舎への移住は後悔が多い!移住で後悔しないための対策と田舎暮らしのポイント
(画像=『移住支援.com』より引用)

憧れやイメージだけで田舎に移住した場合、「こんな移住生活を送るはずじゃなかった」「田舎で移住生活を続けていくのはつらい」といった後悔の念を抱く可能性があります。田舎移住の失敗を防ぐためにも、田舎で暮らす際のポイントを抑えておくようにしましょう。以下は、田舎移住で心に留めておくべきポイント3つです。

  • 支援の手厚い自治体で暮らす
  • 田舎暮らしのメリットデメリットを理解する
  • 田舎独特のコミュニティや人との交流を楽しむ

事前調査を徹底することはもちろん、現地での生活を楽しむ心構えを持つことも大切です。それでは、各ポイントについて解説していきます。

支援の手厚い自治体で暮らす

田舎に移住する際は、各自治体が実施する移住支援制度に着目しましょう。移住支援が充実した自治体を選ぶことで、後悔のない田舎移住を実現することができます。ここでは、以下5つの自治体が行っている移住支援制度について解説していきます。

  • 北海道宗谷郡猿払村
  • 長野県南佐久郡佐久穂町
  • 宮崎県日向市
  • 兵庫県豊岡市
  • 沖縄県島尻郡久米島町

移住支援制度の詳細は、自治体によってさまざまです。自治体が独自で行っているユニークな支援制度もあるため、事前に必ずチェックするよう心掛けましょう。自身に合う移住支援制度を利用することで、後悔と無縁の田舎移住生活を満喫することに繋がります。では、各自治体の詳細を説明していきます。

北海道宗谷郡猿払村

北海道宗谷郡猿払村は、日本最北端に位置する村として知られる自治体です。オホーツク海に面しており、自治体の8割が森林という自然の多いエリアでもあります。漁業と酪農が盛んな猿払村では、以下の移住支援制度を受けることができます。

移住相談ワンストップ窓口
猿払村では、移住検討者のための移住相談窓口を設置しています。総務課のまちづくり係が担当しており、猿払村での移住生活に関するさまざまな疑問を解決することができます。

移住体験住宅
田舎暮らしを体験したい移住検討者のために、移住体験住宅を提供しています。道の駅「さるふつ公園内」に設置されたキャンプ場の中にあり、使用料は1日500円です。14日~30日の使用が可能となっていますが、試用期間中の半分の期間は現地で就労体験を行う必要があります。

空き家バンク
猿払村内で登録された物件が「空き家バンク」に掲載されています。移住後に暮らす住居の範囲が広がることから、スムーズに家探しを行うことができます。

猿払村は、移住検討者向けの支援制度が整っている自治体です。移住相談や移住体験に関するサポートを活用できるため、猿払村で暮らすメリットとデメリットをしっかりと見極めることができます。

長野県南佐久郡佐久穂町

佐久穂町は、長野県東部の自治体です。千曲川や白駒の池といった自然を感じられるエリアであるものの、県庁所在地の長野市までは1時間半ほどの立地となっています。自然環境と都市部へのアクセスの良さが特徴的な佐久穂町が実施する移住支援制度には、以下が挙げられます。

空き家バンク
佐久穂町では、移住支援の一環として「空き家バンク」を設けています。所在地、概要、価格、区分が写真付きで閲覧できる仕組みになっており、移住後の家探しに役立てることができます。尚、「空き家バンク」の利用には登録が必須となるため注意が必要です。

創業支援
「ワンストップ相談窓口」と「創業塾」を利用して創業した場合、「創業支援」を受けることができます。登記の登録免許税の減額や、佐久穂町が実施する補助金の支給対象となります。

創業関連補助金
移住先で創業したい方は、「空き店舗等改修費用補助金」や「空き店舗等賃料補助」を利用することができます。「空き店舗等改修費用補助金」は、経費の2分の1以内で上限30万円です。「空き店舗等賃料補助」を利用する場合は、賃料の3分の1以内(月額)で上限3万円となっています。

佐久穂町では、創業に関する移住支援制度が充実しています。移住地で創業したいと考えている方は、ぜひ佐久穂町への移住を検討してみてはいかがでしょう?

宮崎県日向市

宮崎県日向市は、人口6万人弱の自治体です。海と山に囲まれた自然豊かなエリアとなっており、長閑な田舎暮らしを楽しみたい方に最適な移住地です。年間を通して温暖な気候が魅力の日向市では、以下のような移住支援制度が設けられています。

日向市移住支援金
条件を満たした移住者は、移住支援金の受給対象となります。東京圏内から日向市に移住して就職した場合、単身者で60万円、世帯では100万円の支援金が支給されます。

日向市移住促進レンタカー補助金
日向市への移住検討者向けに、移住の下見活動で必要なレンタカー代の補助を行っています。1日3,000円が上限となっており、最大利用日数は14日間です。ただし、利用前に日向市に移住相談を行った方のみが対象となります。

お試し滞在施設
県外から日向市への移住検討者を対象に、「お試し滞在施設」の提供を行っています。最大利用日数は14日となっており、1世帯1,000円で利用可能です。光熱費は料金に含まれますが、食費は利用者の負担となります。

日向市空き家利用活用促進事業補助金
空き家を貸借、購入する移住者に対して、改修費用にかかった経費の3分の2までの費用を日向市が負担します。リフォームの場合は上限20万円、家財道具の処分等は上限10万円です。

日向市では、移住支援金の支給や空き家改修に関する補助が実施されています。経済的支援が充実している自治体となっているため、移住時の出費が気になる方におすすめの自治体です。

兵庫県豊岡市

豊岡市は、兵庫県北部に位置する自治体です。野生のコウノトリが暮らす自然に恵まれた地としても知られており、静かな環境が魅力の移住地となっています。豊岡市に移住する場合、以下のような支援制度を活用することができます。

宿泊費用・航空運賃・レンタカー費用の補助
移住の下見を目的に豊岡市を訪れた移住検討者に対して、宿泊費用、航空運賃、レンタカーにかかった費用を補助する制度です。大人は1人あたり1泊2,000円、子どもの場合は1人あたり1泊1,000円が補助額となり、1年度4泊までが上限となっています。また、航空運賃は1人あたり片道4,000円が対象となるものの、伊丹~但馬空港間の利用に限るため注意が必要です。レンタカー費用は1日3,000円が上限で、1年度6日分までが補助対象です。尚、事前に指定の窓口で移住相談を行うことが補助を受ける条件となります。

引っ越し費用の補助
「飛んでるローカル豊岡」に関連する物件、もしくは市が管理する物件を貸借・購入する場合、豊岡市が引っ越しにかかる経費を補助する制度です。上限は10万円ですが、就労や転入理由などの条件を満たす必要があります。

改修・清掃にかかる費用の補助
「飛んでるローカル豊岡」に掲載されている物件を貸借・購入した移住者に対して、改修や清掃にかかった経費を補助する制度です。経費の3分の2以内で、上限100万円が補助額となります。

住宅の耐震改修およびリフォームに関する費用の補助
豊岡市内の工事業者と契約して耐震改修を実施する場合、「耐震化促進事業補助金」や「耐震耐リフォーム補助金」を受給することができます。補助額は、全体補強や部分補強など工事内容により異なります。

お米の贈呈
指定の窓口で移住相談を行い、豊岡市へ移住した方に対して「コウノトリ育む農法のお米(10kg)」を贈呈しています。尚、対象となるのは2020年9月以降に移住相談を行った方のみとなります。

豊岡市は、移住に関する補助金が豊富な自治体です。引っ越しや移住後に暮らす住居関連の補助はもちろん、移住の下見にかかる費用も補助される点がポイントです。

沖縄県島尻郡久米島町

沖縄県島尻郡久米島町は、島での移住生活を楽しみたい方におすすめの自治体です。イーフビーチをはじめとする観光客向けのリゾート地もあり、美しい海を眺めながら日々の生活を送ることができます。以下は、久米島町が実施する主な移住支援制度です。

島ぐらしコンシェルジュ
「久米島 島ぐらしコンシェルジュ」は、久米島町の企画財政課が運営する情報ポータルサイトです。久米島町の生活や求人情報を掲載するほか、移住相談や移住フェアなども実施しています。移住相談は、メール、電話、オンライン、対面式から選択できるため、遠方で暮らす移住検討者も利用しやすいシステムになっています。

空き家活用促進補助金
空き家バンクに登録されている物件を貸借・購入する移住者向けに、改修や家財道具撤去の補助を実施しています。経費の2分の1までで、50万円の上限で支給されます。

久米島町は、情報ポータルサイトを活用できる点がポイントです。暮らしに関する情報が随時更新されており、移住検討者が情報収集しやすいという特徴があります。移住相談に関するサポート体制も整っており、多彩な相談方法から自身に合うものを選ぶことができます。

田舎暮らしのメリットデメリットを理解する

田舎で暮らすメリットとデメリットについて知ることは、後悔のない田舎移住を実現する上で重要なポイントです。都市部と田舎には、それぞれメリットもあればデメリットも存在します。そして、どちらの生活がより自分に合うかという点は、一人ひとりの状況や性質によって異なります。

田舎への移住を検討している方は、田舎で暮らすメリットとデメリットについてリストアップしてみましょう。書き出したメリットやデメリットとひとつずつ向き合い、自身が理想とするライフスタイルにより近いものはどちらかを考えることが大切です。「都会で生まれ育ったから、いつか田舎で暮らしたいと思っていた」「環境をガラッと変えて田舎に移住したい」といったイメージだけで移住しても、満足度の高い移住生活を送ることはできません。

田舎特有の不便さや人間関係などのデメリットをあらかじめ認識しておくことで、スムーズな移住生活を送ることに繋がります。田舎暮らしのメリットとデメリットをしっかりと調査し、充実した移住生活を実現させましょう。

田舎独特のコミュニティや人との交流を楽しむ

田舎暮らしを成功に導く秘訣は、現地コミュニティでの交流を楽しむことです。一般的に、田舎エリアは都市部よりも人間関係が濃厚な傾向にあります。満足度の高い移住生活を送るためにも、積極的に現地住民と交流するようにしましょう。地域で開催されているイベントはもちろん、地元の小さなコミュニティに参加することも大切です。自身にとって居心地の良いコミュニティを見つけることが、田舎暮らしを楽しむための近道です。

「人見知りだから、コミュニティに参加してもすぐに仲良くなれない」「現地の独特の雰囲気になじめない」という方は、長期的な視点で交流を続けるように心掛けましょう。マイペースに現地住民との交流を重ねていくことで、段階的に田舎暮らしへの適応力を高めることに繋がります。

まとめ

後悔と無縁の移住生活を送るためにも、田舎暮らしする際のポイントを抑えることが大切です。田舎への移住を検討している方は、メリットとデメリットの両面から田舎暮らしを考えてみましょう。自身が理想とする移住生活にマッチするか否かを事前に吟味し、納得した上で田舎移住を決行することが成功の秘訣です。また、各自治体が実施する移住支援制度を活用することで、移住時の経済的負担を軽減することができます。移住前の準備を徹底し、田舎移住生活を満喫してくださいね。


提供・移住支援.com

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