「老後破産する人」にはある共通した3つの特徴があります。

今回は、元銀行員として多くの人の資産相談にのってきた筆者が、老後破産してしまう人の共通点と、老後破産に陥らないための対策を紹介します。

1つでもあてはまることがあったら、要注意ですよ。

特徴1 退職金を住宅ローン返済のあてにしている

退職金を住宅ローンの返済のあてにしている人は要注意です。退職金をほんとうにもらえるか、いくらもらえるのかは、自分で決めることができません。会社の状況によってはもらえなかったり少額になったりするからです。

退職金はあくまでもご褒美と考えましょう。

統計的に退職金の金額は年々少なくなっています。 期待より退職金が少なかった場合、住宅ローンの返済が滞ってしまうリスクがあります。

特徴2 子どもや孫にお金をかけすぎている

子どもや孫にお金をかけすぎている人も、老後破産の危険があります。

比較的多いのが、私立小学・中学受験のための教育費にお金をかけすぎるケースです。たとえば中学受験の塾代ですが、入塾金・教材費・授業料だけでも数万円するのに、さらに特別講習や正月特訓など、効果があるのかわからないのに「子どものため」と思ってとめどなく受講料を支払う… そんな親は少なくないようです。

孫にお金をかけすぎる人も危険です。喜んでもらいたい、人気のおばあちゃんになりたい、という思いで、次から次におもちゃやお洋服を買い与える人はいませんか?欲しいものを好きなだけ買い与えると、お金が貯まらないだけでなく、子どもの金銭感覚に悪影響を与えるリスクがあります。

子どもや孫が可愛くても、収入や資産に見合ったお金の使い方をするのが重要です。